「防御」という言葉について紹介していきたいと思います。

「防御」という言葉は日常生活の中で頻繁に耳にすることと思います。

ただ、何気なしに聞いているだけで「防御」という言葉の本来の意味を正しく理解していないかもわかりませんね。

そこで「防御」についての正しい意味、その使い方および類義語を紹介して「防御」という言葉を理解していきましょう。

「防御」の意味って?

それではまず「防御」という言葉の意味から見ていきたいと思います。

「防御」もしくは「防禦」

「防御(もしくは「防禦」)」とは、「敵の攻撃などを防ぎ守ること。」となります。
https://dictionary.goo.ne.jp/word/%E9%98%B2%E5%BE%A1/より引用

つまりスポーツや戦国時代の合戦のように自分や自陣の安全を確保できるよう、敵からの攻撃に対して怪我を負ったり不利になったりする状況をあらかじめ排除できるように手を打つ行為をいいます。

映画の世界で敵機から攻められた宇宙船がバリアーを張って敵の攻撃をことごとく封じ込めるシーンなどは、まさしく「防御」の典型的なシーンといえるでしょう。

「防御」の使い方


それでは「防御」の使い方を列挙していきましょう。

様々なシーンにおける使い方を見聞きすれば「防御」というものがどのようなものなのかがよく理解できるはずです。

1.敵からの攻撃を防御する

サッカーやラグビーの試合は、オフェンスとディフェンスにチーム構成を分けています。

つまり自陣に相手チームが入ってきた場合、いかにしてディフェンス陣が頑張って相手チームの攻撃をかわして「防御」するか。

これができるかどうかによって、相手に得点を与えずチームを勝利に導くことができるのです。

あるいは格闘技や空手、ボクシングなどは守りの態勢をつくることによって相手の攻撃を最小限の威力に留める事も可能です。

敵から攻撃を受けた時の「防御」。

ほんの一例ですが、実際には局面や場面によって様々な防御態勢が存在するのです。

2.言葉で防御する

言葉で防御する。

つまりこちらが言葉の先制攻撃をかけて相手の出鼻をくじき口数を減らしてしまう戦術をいうのです。

こちらが大人しくして黙って相手の言い分ばかり聞いていたら、相手は永遠にしゃべり続けこちらの脳を疲弊させ、クタクタにさせられてしまうかも分かりません。

そうならないためにも、相手に効果的な言葉を浴びせかけて黙らせてしまう。

「言葉」は自分を守るための「防御」として使えるのです。

3.防御装置を点検する

「防御装置」という言葉はさまざまな場面や現場で用いられます。

例えばある施設に外部からの侵入者を防ぐための自動シャッター、あるいは学校などのセキュリティー対策としての閉門行為、さらには人体に備わる免疫システムも立派な防御装置と呼べるでしょう。

これらの「防御装置」、定期的に点検作業を行わないと正常に作動してくれなくなる恐れがあります。

安全を確保するためには「防御装置」の保守点検作業は決して怠ってはいけないのです。

4.耐久性のある防御用の素材を使用する

「耐久性のある防御用の素材」ということは真冬用の防寒服か原子炉などに使用する防御服などを連想させる例文といえるでしょう。

この例文で使われている「防御」は人体などを外敵から守る意味合いが濃いと思われます。

丸裸の人間の体は様々な外的要因から危険にさらされていますからね。

5.この試合は防御選手にかかっている

この例文の「防御」はサッカーやラグビーなどのスポーツの試合におけるディフェンスの役割を強調した意味合いになっています。

攻撃専門の「オフェンス」と違って防御を専門とする「ディフェンス」の選手の頑張りがないことには、サッカーやラグビーは試合がワンサイドになってしまう恐れがありますからね。

6.攻撃は最大の防御である

この例文に出てくる「防御」は実は攻撃のことを指しています。

つまりスポーツの試合等において、攻めて攻めて攻めまくることがひいては自陣の守りにもつながる、ということを言っています。

相手陣営で攻め続ければ自陣の防御態勢も緩めていいわけです。

試合時間が60分だっとして60分間、気持ちを集中させ続づけるのはなかなか困難なものです。

防御陣に休憩を与える意味でも、攻撃の手を緩めない作戦は勝つための一つの戦術となるのです。

7.スポーツ用の防御用ネットを準備する

この例文に出てくる「防御」はスポーツの中でも特に野球のような球技を指しています。

野球のボールは硬いため、人に当たったりしたら大怪我になる可能性があります。

また人家に打球が飛んでいったらガラスを割ってしまう可能性もあります。

そういった危険回避のために防御用のネットを張るのです。

ゴルフも防御用のネットを準備しておきたいスポーツだといえるでしょう。

8.動物の侵入を防御する柵

こちらの例文の「防御」は野生動物の侵入を防ぐ目的で柵を立てる作業をいっています。

または危険動物が家屋内に入り込まないように柵を立てて防御する、といった意味合いにもとれます。

畑の作物をイノシシや鹿などに食い荒らされないようにするための苦肉の策なのです。

9.災害の脅威を防御するための計画を立てる

この例文の「防御」は自然災害などから受ける被害を最小限に食い止めるための対策を立てる等を指していっています。

災害の脅威は私たちの暮らしに甚大な影響を与えます。

よって事前に策を講じて被害をまともに受けないようにするための計画を立てておく、という意味合いですね。

10.さまざまな防御方法を模索する

この例文の「防御」は、スポーツや何かしらのゲーム大会などにおいて相手側からの攻撃に備えて、いくつもの防御方法を考えておいて実戦に使えるように備えておく、というニュアンスになるでしょう。

模索しておくということは事前に考えておいて候補をいくつか抽出しそれが実戦において役に立つかどうかを決める作業です。

防御方法は多ければ多いほど自陣が勝利する確率が上がる、ということになりますね。

「防御」の類義語を集めました


それでは次です。

今度は「防御」の類義語についてみていきたいと思います。

1.防ぐ

「防ぐ」。特に深い説明も不要でしょう。

何かからの侵略や侵攻から身を守る行為、とでもいったらいいでしょうか。

すなわちそのまま「防御」と解釈してもらっていいと思います。

「防ぐ」は世の中のありとあらゆるところで頻繁に使われます。

「防ぐ」を少々、大仰な言い方をしたものが「防御」と考えてもさしつかえないでしょう。

2.防衛

「防衛」とは、「他からの攻撃に対して、防ぎ守ること。」となっています。

つまり攻撃を受ける事が前提となって使われる類義語です。

よく使われる場面としては国家対国家同士の場合が多いですね。

「専守防衛」「防衛軍」などといった使い方がなじみ深いでしょう。

3.ディフェンス

ディフェンスとは、「スポーツ競技などで、守備・防御のこと。また、防御を主な役割とする選手・ポジションをいう。」となります。

つまり使われる場面はスポーツや何かの競技大会といった場合が多く、相手からの攻撃に対して守りを固める、あるいは守り専門の人達のことをさしていいます。

「防衛」よりもはるかに平和的な匂いのする言葉ですね。

4.守備

「守備」とは、「敵の攻撃に対して味方を守るべく備えること。競技などで、自分の領域を守り、相手に得点を与えないようにすること。」となっています。

つまりこちらもほぼ「防御」と同一の意味をなす類義語といえます。

野球の試合に例えれば「守備」は分かりやすいでしょう。

9人の野手がそれぞれのポジションに散って守りにつきます。

この形を「守備」と呼んでいるのです。

5.守る

「守る」とは、「侵されたり、害が及ばないように防ぐ。決めたことや規則に従う。相手の攻撃に備え、守備する。目を離さずに見る。みまもる。」という意味です。

「守る」は意味がいろいろとあるのですが、「防御」の類義語としてみるときは「相手の攻撃に備え、守備する。」という意味が最も近いでしょう。

攻撃に備えるための行為となりますので、「防御する」イコール「守る」という解釈になるわけです。

6.備え

「備え」とは、「ある事態が起こった場合などに対する準備・用意。防備の態勢・陣立て。」となります。

「備え」という言葉がよく使われているのは、戦国時代の合戦の際に自陣の守りを固めるための陣立てを行う場合がそれになりますね。

今の時代でも「備えあれば憂いなし」とも言います。

「備え」は何かの有事に対しての防御の姿、ということです。

7.庇う

「庇う(かばう)」とは、「他から害を受けないように、助け守る。いたわり守る。」ということです。

この言葉も「守る」「助ける」という意味がありますので、広く「防御」と同列の意味合いにとれます。

「いじめっ子から守るために防御の体制をとる」という解釈が「庇う」になると思ってもらっていいでしょう。

8.防守

「防守」とは、「防ぎ守ること。防御。」となります。

意味の内容自体が「防御」ですから、全くの同一の意味の言葉と判断してもらっていいでしょう。

ただ、日常的にはあまり使わない言葉です。

通常の会話では「防御」という言葉を使ったほうが相手も理解しやすいでしょう。

9.プロテクション

「プロテクション」とは、「守ること。保護。防衛。」という意味です。

よって「防衛」とほぼ同じ意味の扱いとなり、類義語として識別してよろしいでしょう。

「プロテクション」という言葉は少し耳慣れない言葉かもわかりませんが、「プロテクト」という言葉なら聞き覚えのある方も多いでしょう。

プロ野球のFA制度にまつわる人的補償で「プロテクト枠25人」といった表記を記事で読んだことがあることがある方も多いことと思います。

10.防戦

「防戦」とは、「相手の攻撃を防いで戦うこと。」という意味です。

「防戦」は攻撃に決定打がないため、守り一辺倒になっているイメージがありますね。

しかし守りに回っていることは「防御」しているというわけですから、類義語として認識されていい言葉でしょう。

11.庇保

「庇保(ひほう)」とは、「かばいまもること。庇護。ひほ。」となります。

少々難しい漢字ですが、意味の中身は「防御」と何ら変わらない意味となります。

ただ「庇保」を使う場面は、弱者や防衛手段を持たないような人を守りかばう、といった意味合いがありますので、使用される場面は限定的となるでしょう。

12.保護

「保護」とは、「外からの危険・脅威・破壊などからかばい守ること。」という意味になります。

つまり生命や身の危険を誰かの助力によって守る、という行為になります。

よって守る行為自体は「防御行動」と捉えて間違いはないでしょう。

大義的にみたら「保護」は「防御」という手段を包括した内容になると思われますが、「防御」がないことには「保護」も成り立たなくなりますからね。

13.ガード

「ガード」とは、「攻撃や危険から身を守ること。また、そのためのもの。防御。」となります。

つまり「ガード」は「防御」の英訳ということになり、迷うことなき類義語扱いとなります。

「ガード」という言葉は、もはや何の違和感もなく日常会話において使われていますよね。

むしろ「防御」という言葉よりもよく使われているかもわかりません。

14.警固

「警固(けいご)」とは、「非常の事態に備えて守り固めること。また、そのための人や設備。警備。」という意味になります。

つまり防御は防御でも「警備」に近い意味になってくるということです。

しかし何かを守り固める行為を行うのですから「警固」も立派な類義語として扱うべきですね。

15.護身

「護身」とは、「他から加えられる危険から身を守ること。」となります。

「身を守る」行為ですから、必然的に「防御」ということになります。

「護身術」という言葉もありますから「護身」は限りなく「防御」と同じ意味の類義語となりますね。

「防御」を正しく使おう!

今回は「防御」について詳しくみてまいりました。

日常的に「防御」という言葉は使われます。

また類義語の類もたくさんあります。

ケースバイケースで使われる場面を想定して、最も相応しい表現を選んで使いこなしていきましょう。