ディフェンスとは、「スポーツ競技などで、守備・防御のこと。また、防御を主な役割とする選手・ポジションをいう。」となります。
つまり使われる場面はスポーツや何かの競技大会といった場合が多く、相手からの攻撃に対して守りを固める、あるいは守り専門の人達のことをさしていいます。
「防衛」よりもはるかに平和的な匂いのする言葉ですね。
4.守備
「守備」とは、「敵の攻撃に対して味方を守るべく備えること。競技などで、自分の領域を守り、相手に得点を与えないようにすること。」となっています。
つまりこちらもほぼ「防御」と同一の意味をなす類義語といえます。
野球の試合に例えれば「守備」は分かりやすいでしょう。
9人の野手がそれぞれのポジションに散って守りにつきます。
この形を「守備」と呼んでいるのです。
5.守る
「守る」とは、「侵されたり、害が及ばないように防ぐ。決めたことや規則に従う。相手の攻撃に備え、守備する。目を離さずに見る。みまもる。」という意味です。
「守る」は意味がいろいろとあるのですが、「防御」の類義語としてみるときは「相手の攻撃に備え、守備する。」という意味が最も近いでしょう。
攻撃に備えるための行為となりますので、「防御する」イコール「守る」という解釈になるわけです。
6.備え
「備え」とは、「ある事態が起こった場合などに対する準備・用意。防備の態勢・陣立て。」となります。
「備え」という言葉がよく使われているのは、戦国時代の合戦の際に自陣の守りを固めるための陣立てを行う場合がそれになりますね。
今の時代でも「備えあれば憂いなし」とも言います。
「備え」は何かの有事に対しての防御の姿、ということです。
7.庇う
「庇う(かばう)」とは、「他から害を受けないように、助け守る。いたわり守る。」ということです。
この言葉も「守る」「助ける」という意味がありますので、広く「防御」と同列の意味合いにとれます。
「いじめっ子から守るために防御の体制をとる」という解釈が「庇う」になると思ってもらっていいでしょう。
8.防守
「防守」とは、「防ぎ守ること。防御。」となります。
意味の内容自体が「防御」ですから、全くの同一の意味の言葉と判断してもらっていいでしょう。
ただ、日常的にはあまり使わない言葉です。
通常の会話では「防御」という言葉を使ったほうが相手も理解しやすいでしょう。
9.プロテクション
「プロテクション」とは、「守ること。保護。防衛。」という意味です。
よって「防衛」とほぼ同じ意味の扱いとなり、類義語として識別してよろしいでしょう。
「プロテクション」という言葉は少し耳慣れない言葉かもわかりませんが、「プロテクト」という言葉なら聞き覚えのある方も多いでしょう。
プロ野球のFA制度にまつわる人的補償で「プロテクト枠25人」といった表記を記事で読んだことがあることがある方も多いことと思います。
10.防戦
「防戦」とは、「相手の攻撃を防いで戦うこと。」という意味です。
「防戦」は攻撃に決定打がないため、守り一辺倒になっているイメージがありますね。
しかし守りに回っていることは「防御」しているというわけですから、類義語として認識されていい言葉でしょう。
11.庇保
「庇保(ひほう)」とは、「かばいまもること。庇護。ひほ。」となります。
少々難しい漢字ですが、意味の中身は「防御」と何ら変わらない意味となります。
ただ「庇保」を使う場面は、弱者や防衛手段を持たないような人を守りかばう、といった意味合いがありますので、使用される場面は限定的となるでしょう。