「脇目も振らず」という言葉について説明していきたいと思います。

意味の解説や正しい使い方を例文や類語を織り交ぜて紹介していきたいと思います。

「脇目も振らず」の意味って?

「脇目も振らず」の意味とは、「その方ばかりを見て。心を散らさず一心に。」となっています。
https://dictionary.goo.ne.jp/word/%E8%84%87%E7%9B%AE%E3%82%82%E6%8C%AF%E3%82%89%E3%81%9A/より引用

つまり一心不乱に一つのものを凝視して、他のものには一切感心を示していない状態ということになるでしょう。

「脇目も振らず」の読み方

読み方は「わきめもふらず」と読みます。

特に難しい読み方ではありません。

「脇目も振らず」の由来

「脇目も振らず」の由来についてですが、「目」に関しての由来と見るのが一般的のようです。

つまり視線を横(脇)にそらすことなく、よそ見もせずに何か一つのことに集中している様からとったようですね。

「脇目も振らず」の使い方


それでは、ここからは「脇目も振らず」の使い方について例文として紹介してまいりましょう。

1.彼は脇目も振らずにスマホを触っている

彼がスマホを一心不乱に触り続けている様子が伺えます。

スマホというものは画面を注視して操作する必要があります。

そして指でタッチするボタン類もそんなに大きくないので、ちょっとでもよそ見をすると希望した操作ができなくなります。

よってスマホを触る人の大多数は脇目も振らずに触り続ける、ということになってしまうのです。

ただ、スマホを触るときは人に迷惑をかけない場所でやりましょう。

特に歩きながらスマホは思わぬ事故を引き起こしかねませんからね。

2.脇目も振らずに歩いている彼女を見かけた

この例文に登場する彼女は、恐らくどこかへ急いで行かなければならない状況だったのでしょう。

通常、歩くときは周囲を注意しながら余裕を持って歩くもの。

それを脇目も振らずに歩くのですから、余程時間に追われていたのでしょう。

一生懸命、前だけを見て歩いている彼女は誰から見られていたかも分からないくらい余裕がなかったということになりますね。

3.おじさんは脇目も振らずに作業をしていた

この例文からは、脇目も振らずに黙々と作業をしている情景が思い浮かびますね。

おじさんはこの仕事を若い時からずっと続けてきたのかも分かりません。

俗に言う「職人」です。

職人気質の人はどんなことがあっても、果たさなければならない仕事は納期までに完成させます。

その途中段階において、誰かがこのおじさんの作業風景を目にしてそう感じたのでしょう。

4.疲れていたのか、彼は脇目も振らず寝室へ直行した

脇目も振らずに寝室に向かうのですから、この例文に登場する彼はよっぽど疲れていたのでしょう。

普通ならばいくら眠くてもベッドに入る前に何か他の行動をやってからゆっくりと寝付きそうなものです。

それすら行わずにまっしぐらに寝室に向かうのですから、仕事か何か他のことで疲労困憊になったさまが思い浮かびますね。

5.脇目も振らずに走っていたので、時間の感覚が無かった

この例文に出てくる情景は、競技大会で走っているというよりも会社か何かの約束の時間に遅れそうなので、必死になって走っていた光景が想像できます。

目的地に何が何でも時間までに到着するため走っていたので、時計を気にする暇もなく時間の感覚も全くなかった、ということが言えそうです。

人間、誰でも時間に間に合わせるためには、急ぎ足になったり走ったりするということですね。

6.明日の試験に備えて脇目も振らず勉強した

試験というものは誰でも嫌なものです。

余裕で得点できるだけの試験なのならいいですがほとんどの場合、付け焼刃でもいいので勉強しないことには落第点になってしまうことも考えられるでしょう。

この例文に出てくる状況は自身の得点能力にもう一つ自信がないので、明日の試験に備えて猛勉強している情景が浮かびます。

よって集中力が抜群に冴えているために、勉強以外のことはほぼ頭の中に浮かんでこなかったさまを表していますね。

出来ることなら毎日、コツコツと勉強して一夜漬けにならないよう済ませておきたいものですね。

7.忙しそうに脇目も振らず歩いていく人々の姿を眺めていた

この例文の状況は、高層ビルが立ち並ぶビジネス街の一角の情景を思い浮かべます。

特に朝の出勤時間になったら、どの人も黙々と自分の会社に向かって歩く大群を目にするはずです。

そしてどの人も出勤時から忙しそうな顔つきです。

脇目も振らずに一目散に自分の会社へ向かっています。

その人たちを遠巻きに見ているのがこの例文の主人公と言えるでしょう。

8.彼は脇目も振らずに走り出した

「脇目も振らずに走り出す」。

この彼は陸上競技の選手なのでしょうか?それとも何かの用事があって目的達成のために走り出したのでしょうか?

いずれにしても、走り出した目的以外のことは全く眼中にないことがうかがえます。

そして走っているときに気持ちをそこに集中させていないと転んだりする可能性もあります。

走るという行為は、どうしても脇目を振らないという状況になるでしょう。

9.脇目も振らず全力で指導する先生に教わった

先生の入魂の授業に聞いている生徒たちも一生懸命ついていきます。

このように学校であれ塾であれ、先生という立場の人は気合が入ってくると脇目も振らず重要なことを生徒に教えようとするものです。

相対する生徒側も先生の熱意に共鳴して食い入るようにその教えを乞う、という図式ですね。

10.台所に入り、脇目も振らずつまみ食いをした

この例文の主人公はよほどお腹が空いていたのでしょう。

本来、つまみ食いというものはこっそりと人目を気にしながら行うもの。

それなのに脇目も振らずに食べ続ける。

本当にお腹が空いたときに、台所にあった食べ物がとびきり美味しかったのでしょう。

あとは気付かれないよう、細心の注意を払ってもらいたいところですね。

「脇目も振らず」の類義語を集めました


それでは次に「脇目も振らず」の類義語を紹介していきましょう。

1.夢中になる

「夢中になる」とは、「物事に熱中して我を忘れること。また、そのさま。」となります。

「脇目も振らず」の意味が、「その方ばかりを見て。心を散らさず一心に。」となっていましたから「我を忘れる」と「一心に」という部分は限りなく同じ意味ととっていいでしょう。

よって「脇目も振らず」と「夢中になる」は全く持って類義語扱いでよろしいでしょう。

2.熱心に

「熱心に」の意味は、「ある物事に深く心を打ち込むこと。また、そのさま。」と、なります。

こちらも「深く心を打ち込む」という部分が「一心に」と同儀になることから立派な類義語として認められるでしょう。

深く心を打ち込んで物事に取り組んだら脇目も振らず目の前のことに没頭するのは、人間なら誰でも行う行動でしょう。

3.集中して

「集中して」とは、「1か所に集めること。また、集まること。」と、なります。

脇目も振らずに何かをやろうと思ったら「集中」していないことにはできません。

両者は切っても切れない関係にある言葉といえるでしょうね。

4.ひたむきに

「ひたむきに」とは、「一つの物事だけに心を向けているさま。忍耐強く、いちずに打ち込むさま。」と、なります。

「一つのことだけに心を向けている」は「心を散らさず一心に」とほぼ同じ意味と捉えられます。

よってこの両者は迷うことなく類義語として認識されます。

何事にも「ひたむき」に取り掛かっていれば脇目も振らず行うようになるはずでしょう。

5.がむしゃらに

「がむしゃらに」の意味は、「一つの目的に向かい、血気にはやって向こう見ずになること。また、他のことはまったく無視して、ひたすらあることをすること。」です。

「がむしゃら」の方が「脇目も振らず」よりもさらに意味合い的には強い主張を感じます。

脇目も振らずに行っているのですが「がむしゃら」は、ちょっと余裕がないくらいの意気込みで行っているさまを感じますね。

6.無我夢中

「無我夢中」の意味は、「ある事にすっかり心を奪われて、我を忘れてしまうさま」となります。

「我を忘れてしまうくらい物事に心を奪われる」さまは「心を散らさず一心に」と大きな意味で同じといえます。

ものごとに無我夢中になれば脇目も振らず行う、という状態になりますからね。

7.根気よく

「根気よく」の意味は、「物事を飽きずに長くやり続ける気力。こん。」となります。

つまり飽きずに長くやり続ければ自然と脇目も振らなくなる、ということになります。

よってどちらの言葉も同じ意味として捉えられる類義語となります。

8.情熱を持って

「情熱」とは、「ある物事に向かって気持ちが燃え立つこと。また、その気持ち。熱情。」となります。

脇目も振らずに何かを行おうと思ったら、心の根底に「情熱」がなければ行えません。

情熱とは何かを成し遂げようとするためのエネルギー。

これがあるからこそ、人は多くの偉業を成しえたのです。

よって全く同じ意味合いの言葉とは言いにくいですが、同じ構成物の一つという意味で類義語として扱っていいでしょう。

9.懸命に

「懸命」の意味は、「力のかぎり努めるさま。全力をつくすさま。精一杯。」
となります。

全力を尽くして物事に当たれば、それだけで脇目も振らずに行うはずです。

よってこの両者は、ほぼ同じ意味として類義語扱いできるということになります。

10.一心に

「一心に」とは、「心を一つの事に集中すること。また、その心。専念。」となります。

心を集中させれば、自ずとその行動は「脇目も振らず」という結果になります。

こういった意味からこの両者は類義語として認識されます。

11.一心不乱

「一心不乱」とは、「何か一つのことに心を集中して、他のことに心を奪われないさま。一つのことに熱中して、他のものに注意をそらさないさま。」という意味です。

「一心不乱」は「脇目も振らず」において、たびたび説明に使われる言葉です。

まさにこの両者は類義語というよりも、「同意語」という扱いの方がしっくりくる言葉だといえるでしょう。

12.突き詰めて

「突き詰めて」とは、「ひたすら思い込む。思いつめる。物事を最後のところまできわめる。」という意味です。

つまり「思い込む」「思いつめる」ような心境になって物事に当たれば「脇目も振らず」という状況になるということです。

ただ気持ちばかりが焦ってしまってそれで思い込んでいたのでは、真の意味での「突き詰める」になりませんので注意が必要ですね。

13.盲目的に

「盲目的に」とは、「愛情や情熱・衝動などによって、理性的な判断ができないさま。」という意味になります。

大局的にみたらほぼ「脇目も振らず」と同じような特徴です。

ただ中身が少々違ってきます。

つまり動機の部分です。

理性的な判断ができないままに行う行動は、必ずや落とし穴が待っているということを忘れないようにしましょう。

14.まっすぐに

「まっすぐに」の意味は、「少しも曲がることのないこと。また、そのさま。」となります。

つまり「まっすぐ」も「脇目も振らず」の意味と大同小異。

ほぼ類義語という範疇で考えて間違いないでしょう。

15.無心に

「無心に」とは、「無邪気であること。また、そのさま。意志・感情などの働きがないこと。」となります。

つまり「脇目も振らず」行動しているときの心のさまは、まさに「無心」であるということです。

人間が一生懸命何かに打ち込んでいるときは、邪心もなく一心不乱にものごとの完成を目指す。

ただそれだけということでしょう。

「脇目も振らず」を正しく使おう!

今回は「脇目も振らず」という言葉についてその意味や正しい使い方を例文付きで解説いたしました。

また類義語も紹介して、より一層正しく理解できる手助けとしました。

「脇目も振らず」は類義語の種類も豊富です。

ということは日常的に頻繁に使われる言葉であるということを伺わせます。

この機会にしっかり意味を理解して使いこなしていきましょう。