CoCoSiA(ココシア)

「脇目も振らず」とはどういう意味?...(続き2)

目的地に何が何でも時間までに到着するため走っていたので、時計を気にする暇もなく時間の感覚も全くなかった、ということが言えそうです。

人間、誰でも時間に間に合わせるためには、急ぎ足になったり走ったりするということですね。

6.明日の試験に備えて脇目も振らず勉強した

試験というものは誰でも嫌なものです。

余裕で得点できるだけの試験なのならいいですがほとんどの場合、付け焼刃でもいいので勉強しないことには落第点になってしまうことも考えられるでしょう。

この例文に出てくる状況は自身の得点能力にもう一つ自信がないので、明日の試験に備えて猛勉強している情景が浮かびます。

よって集中力が抜群に冴えているために、勉強以外のことはほぼ頭の中に浮かんでこなかったさまを表していますね。

出来ることなら毎日、コツコツと勉強して一夜漬けにならないよう済ませておきたいものですね。

7.忙しそうに脇目も振らず歩いていく人々の姿を眺めていた

この例文の状況は、高層ビルが立ち並ぶビジネス街の一角の情景を思い浮かべます。

特に朝の出勤時間になったら、どの人も黙々と自分の会社に向かって歩く大群を目にするはずです。

そしてどの人も出勤時から忙しそうな顔つきです。

脇目も振らずに一目散に自分の会社へ向かっています。

その人たちを遠巻きに見ているのがこの例文の主人公と言えるでしょう。

8.彼は脇目も振らずに走り出した

「脇目も振らずに走り出す」。

この彼は陸上競技の選手なのでしょうか?それとも何かの用事があって目的達成のために走り出したのでしょうか?

いずれにしても、走り出した目的以外のことは全く眼中にないことがうかがえます。

そして走っているときに気持ちをそこに集中させていないと転んだりする可能性もあります。

走るという行為は、どうしても脇目を振らないという状況になるでしょう。

9.脇目も振らず全力で指導する先生に教わった

先生の入魂の授業に聞いている生徒たちも一生懸命ついていきます。

このように学校であれ塾であれ、先生という立場の人は気合が入ってくると脇目も振らず重要なことを生徒に教えようとするものです。

相対する生徒側も先生の熱意に共鳴して食い入るようにその教えを乞う、という図式ですね。

10.台所に入り、脇目も振らずつまみ食いをした

この例文の主人公はよほどお腹が空いていたのでしょう。

本来、つまみ食いというものはこっそりと人目を気にしながら行うもの。

それなのに脇目も振らずに食べ続ける。

本当にお腹が空いたときに、台所にあった食べ物がとびきり美味しかったのでしょう。

あとは気付かれないよう、細心の注意を払ってもらいたいところですね。

「脇目も振らず」の類義語を集めました


それでは次に「脇目も振らず」の類義語を紹介していきましょう。

1.夢中になる

「夢中になる」とは、「物事に熱中して我を忘れること。また、そのさま。」となります。

「脇目も振らず」の意味が、「その方ばかりを見て。心を散らさず一心に。」となっていましたから「我を忘れる」と「一心に」という部分は限りなく同じ意味ととっていいでしょう。

よって「脇目も振らず」と「夢中になる」は全く持って類義語扱いでよろしいでしょう。

2.熱心に

「熱心に」の意味は、「ある物事に深く心を打ち込むこと。また、そのさま。」と、なります。

こちらも「深く心を打ち込む」という部分が「一心に」と同儀になることから立派な類義語として認められるでしょう。

深く心を打ち込んで物事に取り組んだら脇目も振らず目の前のことに没頭するのは、人間なら誰でも行う行動でしょう。