「関与」とはどういう意味で使われているのでしょうか。

例文や類義語を使って説明してまいります。

「関与」の意味や伝え方を学ぼう!

それでは「関与」という言葉についてみてまいりましょう。

正しい意味や伝え方をしっかり学びましょう。

「関与」の読み方

まずは「関与」の読み方です。

「かんよ」と読みます。

読み方に関しては特に問題はないと思います。

「関与」の意味


それでは「関与」の意味についてみてまいりましょう。

関係を持つこと

「関与」の意味とは、「ある物事に関係すること」となります。
https://dictionary.goo.ne.jp/word/%E9%96%A2%E4%B8%8E/より引用

また「関係」とは、「二つ以上の物事が互いにかかわり合うこと。また、そのかかわり合い。」となります。
https://dictionary.goo.ne.jp/word/%E9%96%A2%E4%BF%82/より引用

つまり相反する全く別のもの同士が何らかのきっかけや原因により意思にかかわらず関わってしまう、ということになります。

物事に関係すること

「関与」とはなにかの物事に対して関りを持つ、ということになります。

それが例え、偶然の結果だったとしてもです。

「関与」は当人同士の面識や旧知の間柄などのつながりは一切、問いません。

事象として成り立ったかどうかが問題になるのです。

関係を持った物事に預かること

また「関与」には「預かり性」という要素も入ってきます。

つまり何らかの物事に対して本人の承諾や認知があったものをいいます。

ただし、中にはそういった意思がなかったにもかかわらず利用されてしまう、という形もあり得るのです。

当事者の意見がどうであれ、第三者からみたらその物事に何らかの形でかかわっていたら、それはいくら軽微なものでも「関与」とされるのです。

「関与」の使い方

それでは「関与」の使い方についてみてまいりましょう。

「関与」は名詞

「関与」という言葉は分類上では名詞扱いになります。

よってその言葉だけを聞けば、ある程度の意味が自然とわかる言葉でもあります。

ただ、名詞というものはそのあとに動詞や接続詞をつないでいくことで文章として成り立つということを頭に入れておきましょう。

「関与」+動詞で文章にできる

「関与」という言葉は名詞扱いですので、そのあとに動詞をつけることによってはじめて人に通用する文章となります。

例えば人の名前です。

名前は固有名詞。

それだけではコミュニケーション手段とはなりません。

名前のあとにさまざまな動詞をつけることによって相手に伝わる文章が成立します。

「関与」という言葉は相手があって成り立つ言葉です。

「関与」だけでは、相手に意味が十分伝わらない言葉なのです。

話し言葉よりも書き言葉で多く見られる

「関与」という言葉は、話し言葉として使うよりも書き言葉として使うことが多いのが特徴です。

これは「関与する」という言葉のイメージが、いいことよりもむしろ悪いことを連想させる言葉だからでしょう。

人前で相手の人のことを「関与した、関与した」などと連呼しようものなら、なにか犯罪人と決めつけている印象が持たれてしまうからです。

現在のことにも過去のことにも使える

「関与」という言葉は現在・過去、どちらの状況においても特に違和感なく使えます。

人と関わるという行為は明らかに過去形です。

これから起こり得る未来のことについては関わりは分かりませんからね。

良い意味にでも悪い意味にでも使える

「関与」という言葉は、良い意味にでも悪い意味にでも使われます。

「関与」が名詞という分類になっているのですからこれはコミュニケーション上、抗えないことといえるでしょう。

悪いニュアンスで使われることが多い

ただ現状の世の中の常識などから想定するにおいて、「関与」という言葉は良いシーンで使うよりもむしろ悪いシーンで使う言葉、という意味合いが浸透しているでしょう。

多くの汚職事件や陰謀・政府転覆・企業乗っ取り事件などに頻繁に使われるのですから無理もないことでしょう。

「関与」の例文


ではここからは「関与」に関する例文を紹介していきましょう。

実際に使用用途をイメージして馴染んでいってください。

あの日の出来事は今日の出来事に密接に関与している

この例文の「関与」は今日の出来事に対しての関わりを意味しています。

あの日に起こった出来事があったから今日の出来事が起こった、というわけですね。

この「関与」には、意味深な因果関係を連想させる意味合いが濃いといえます。

面倒が起こりそうなことには関与したくない

この「関与」は「面倒なこと」を避けるため予防線を張っている関係性をうかがわせています。

つまり今ここであの人の頼みに応じて仕事や依頼を受けたりしたらきっと面倒なことになる、という未来の展開が容易に読めるというわけです。

人間、面倒なことやややこしいことには首を突っ込みたくないですからね。

彼は被害者への関与をほのめかしていた

この例文の「関与」は明らかに被害者に対する「加害者」の共犯者というイメージがわくことでしょう。

「関与」という言葉はこのようによくない事象のときによく使われる言葉なのです。

ほのめかしていた内容は明らかに被害者に対して何らかの行為・行動を起こしたことを裏付けています。

つまり悪いことに加担した、ということになります。

私の父はこの事件に関与した警察官です

今回の「関与」はいいことに対しての内容となっています。

それは対象となる人物が警察官だからです。

恐らくその父たる警察官は、かつてある事件の捜査に加わっていたのでしょう。

そして何がしかの働きを行えたのです。

恐らく記憶に残っているほどのことだったので「関与した」とはっきり言えたということでしょう。

他者の関与がこの問題を大きくしている

この例文の「関与」は他者の関わり方です。

他者がこの問題に首を突っ込んで関わってきたために、問題解決がややこしい方向に行ってしまったことを暗示しています。

「関与」という言葉はこのように、一般的にいい意味では捉えられない使い方が多いでしょう。

その件に関しては関与が薄いのでよく分かりません

この例文の「関与」は自分自身の釈明の言い方として使われています。

つまり自身がその件に関してほぼ何も知っていない状況を、暗に相手に対して悟ってもらおうという意志が感じられます。

そして、わざわざ「関与」という言葉で釈明していますから、自分は無罪だ、という自己主張も含んでいるのです。

もっと関与度を高め顧客に満足してもらいたい

この例文の「関与」は少々、馴染みの薄い使い方かも分かりません。

つまり、ある売り出したい商品に対してもっと広く顧客に宣伝、アピールして多くの人にこの商品のことを知ってもらいたい、という意志が表れています。

その商品のことを満足してもらうためには、積極的に顧客に触れて体験してもらって使い勝手の良さを味わってもらわないと満足度は得られません。

そのためには広告や宣伝など、ありとあらゆる手段を使う必要性がある、と説いた例文となっています。

「関与」の類語

それではここからは「関与」と同じ意味の類語を紹介していきましょう。

関わる

「関わる」は疑いようもなく「関与」すると同一の意味を成す言葉です。

「関与」の意味が「ある物事に関係すること」となっていますから「関係」と「関わる」は同じ意味を成す、ということになりますね。

係る

「係る」とは、「物事がかかわる。重要なところに関係をもつ。」という意味になります。
https://dictionary.goo.ne.jp/word/%E6%8E%9B%E3%82%8B/より引用

読み方は「かかる」となります。

意味的には「関わる」と大きく違ってきません。

関係をもつ、という点において「関与する」となんら意味の相違のない言葉といえるでしょう。

拘う

「拘う(かかずりあう)」とは、「かかわりあいを持つ。かかわりあって離れられない状態になる。関係する。かかずりあう。」となります。
https://dictionary.goo.ne.jp/word/%E4%BF%82%E3%81%86/より引用

日常的にはあまり使う言葉ではないと思いますが、意味的には「関与」と変わりません。

ただ、読み方もなじみのない言葉かもわかりませんので、あまり多用しないほうが相手への伝わり方がスムーズになるでしょう。

携わる

「携わる」とは、「ある物事に関係する。従事する。」となります。
https://dictionary.goo.ne.jp/word/%E6%90%BA%E3%82%8F%E3%82%8B/より引用

意味の中に「関係する」とありますから「関与する」と大きく意味を同じにする言葉といえます。

ただ、イメージ的には悪い意味で取られる事が多い「関与」よりもかなりソフトな響きがあるでしょう。

また「携わる」には自発的に善意の行動に参加するといったイメージも持たれるからでしょう。

関わりを持つ

「関わりを持つ」はズバリ、「関与する」とほぼ同じ意味合いにとられます。

「関与」が「関係をもつ」という意味に解釈されるのですから異議はないでしょう。

また「関わりを持つ」にもどことなく悪いことに参加するイメージがそこはかと漂っていますからね。

関係を持つ

「関係をもつ」もズバリ、「関与する」と同一の解釈で異存はないでしょう。

そして「関係を持つ」という言葉の使用範囲は「関与する」よりもはるかに広範囲に及ぶとみることもできます。

世の中に、何かに対して関係性をもつ行いは無数に存在します。

「関与」のようにどちらかといえば悪い行いに対して使われる言葉よりも、「関係を持つ」の方がはるかに使用場面が多いという現実には抗えないことでしょう。

参加する

「参加する」とは、「ある目的をもつ集まりに一員として加わり、行動をともにすること。」となります。
https://dictionary.goo.ne.jp/word/%E5%8F%82%E5%8A%A0/より引用

つまり事の善悪は別にして本人の意志を大前提にして加わり、行動を共に行う行為ということです。

ただ、世間一般の判断で考えると「参加する」には特別に悪意をもった集まりや集いに対するイメージはありません。

市民マラソン大会やママさんバレーボールといった比較的、庶民的な集いに使われる言葉です。

「関与する」といった犯罪性を匂わせるイメージとは大きくかけ離れた言葉といえるでしょう。

従事する

「従事する」とは、「もっぱらその仕事に携わること」となります。
https://dictionary.goo.ne.jp/word/%E5%BE%93%E4%BA%8B/より引用

「従事する」は特別な場合を除いて広く社会一般での活動を指す言葉といえます。

つまりは会社での仕事やボランティア活動の類がこの範疇に入ってきます。

よって「従事する」という言葉からは、悪い事にくみするイメージはほとんど感じられません。

大義的に見たら会社の仕事も一種、「関与」しているとみなす部分もあるでしょうが、意味を突き詰めていけば解釈の仕方が大きく違い言葉といえるのです。

首を突っ込む

「首を突っ込む」とは、「関心や興味をもって、その事に関係をもつ。また、ある事に深入りする。」となります。
https://dictionary.goo.ne.jp/word/%E9%A6%96%E3%82%92%E7%AA%81%E3%81%A3%E8%BE%BC%E3%82%80/より引用

よって「関与する」とは関心や興味の部分において、かなり意味の解釈が違ってきてしまうでしょう。

ただ、関係を持つ部分においては大きく類語扱いになるということです。

「首を突っ込む」という行為は自身の興味や関心が高じて行う行為だけに周囲のものからみたら、もしそれがよからぬ行いの加担に見えた場合は「関与している」ととられる可能性もあるでしょう。

「関与」はビジネスでも使う基本的な言葉

今回は「関与」という言葉について意味や正しい使い方を例文や類語を参考にしながら紹介してきました。

「関与」という言葉にはどこか、相手を貶めるイメージもついてきますので親しい友人同士や家族内での会話にはあまり使う機会のない言葉といえます。

ただ、ビジネスの場においては比較的よく使われます。

よって使用場面や使い方を誤らないよう正しく言葉の意味を理解して使用するようにしましょう。