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「特段」とはどういう意味?使い方や...(続き2)

そんな場合は目立つほうの物事が特別扱いされるのは世の流れでしょう。

良い意味でも悪い意味でも使われる

「特段」は、良い意味にも悪い意味にも使われる言葉です。

比較して目立ってしまうほうが、良いこと、悪いことに関係なく使われてしまうのです。

よって「特段」という言葉を一種の「褒め言葉」的な解釈で用いるとニュアンスがおかしくなってしまう可能性があるでしょう。

「特段」は否定文として使用できる

「特段」という言葉は否定文として使用することもできます。

それは「特段」という言葉には「これといった」「思ったよりも」といった意味合いも含まれているからです。

どちらの言葉も人を褒めたり称えたりするような意味にはなりませんよね。

例えば、「この仕事は誰でもできる簡単なものだから特段、いい人材を投入する必要はないよ」、という言い方。

この例文は「この仕事」を明らかに否定しています。

「こんな仕事、優秀な人物にさせるような仕事ではないから、誰か適当な人物にやらしておいて」といったあからさまに人を差別視したかのような物言いになっています。

「特段」にはこのように「否定」の要素を前面に押し出して使用する時があるということを理解しておきましょう。

会話よりも文章などで見られる

「特段」という言葉は、言い方自体にどこかかしこまった印象を受けますので、日常会話の中よりも文章の中で多く使う言葉といえるでしょう。

特にニュースなどの記事中に多く使われる言葉といえます。

軽々しさがなくどこか重厚感すら感じさせるからかもわかりませんね。

「特段」の例文

それではここからは「特段」を使った例文をみていきましょう。

見回りましたが特段異常はありませんでした

この例文に使われるような表現が「特段」の一般的なものとなるでしょう。

「特段の異常がなかった」ということは平時の状態のままだった、ということになります。

つまり特に何も異常事態は起こらなかった、ということになります。

「特段」という言葉は、「何もなかった」、という事態を強調したいときに使われる言葉ともいえるでしょう。

特段の配慮をしていただき感謝申し上げます

この例文に登場する「特段」も、王道的意味合いの強いものといえるでしょう。

「配慮」の中においても特に目立つくらい、手の込んだ配慮を表現しています。

この「特別扱い」的な表現こそが「特段」の真骨頂といえるでしょう。

その議題に対して特段の意見はございません

この例文に使われる「特段」も、よくみられる表現の一つといえます。

「特段の意見はない」ということは、その議題に対して肯定しているという意味になります。

つまり「否定」の意思がないことを表しています。

「肯定」と「否定」の対比が「特段」という言い方を誕生させています。

ということは、その議題に逆らったりすると変に目立ってしまい収拾が厄介になる可能性を示唆しているともいえますね。

一種の「事なかれ主義」ともいえるでしょう。

様々な検証をしてみたが特段問題はなさそうだ

様々な検証を行った結果、特段問題はなかった、といっています。

つまり「平時」の状態が保たれているということになり危険性はなかった、ということになります。

「平常な状態」と「危険な状態」。

どちらを選択した方がいいかは明らかでしょう。