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「特段」とはどういう意味?使い方や...(続き3)

危険を冒す必要がないことを強調した例文といえるでしょう。

大変貴重な物なので特段に注意して取り扱ってください

この例文の「特段」は、「念には念をいれて」、という意味合いがあります。

この例文に出てくる「もの」は、大変貴重なもののようです。

もし、粗雑に扱って壊したり傷をつけたりしたら取り返しのつかないことになるからでしょう。

「特段の注意」とは、それこそ自身の将来に関わるくらいの注意力が必要、ということなのです。

こういった場合は、気を緩めずにことにあたりましょう。

特段の理由がない限りは明日までに提出しなければならない

この例文では、「提出」という事柄に関しての内容となります。

そして「提出」には「納期」「期限」というものが必ず設定されます。

つまりいかなる理由があってもその期限を破るような言い訳は許されない、というわけです。

よって、この例文で訴えている「特段の理由」とは、明日の納期に間に合わなくなっても許されるような特別な理由なのです。

「納期」や「期限」というものは、それほど世の中にあって厳しいものであるのです。

「特段」の類語


それではここからは「特段」の類語をご紹介していきましょう。

別段

「別段」とは、「特に異なること。特別・格別なこと」。「特にとりたてて言うほどではないさま。とりわけ」。となっています。
https://dictionary.goo.ne.jp/word/%E5%88%A5%E6%AE%B5_%28%E3%81%B9%E3%81%A4%E3%81%A0%E3%82%93%29/より引用

「特別」「格別」といった意味が「特段」と何ら変わりませんので、両者は限りなく近い類語となります。

ここまで意味的にも似通った類語は珍しいほどでしょう。

それ程

「それ程」とは、「特にそれと問題になるほど。とりたてていうほど。」となります。
https://dictionary.goo.ne.jp/word/%E5%85%B6%E3%82%8C%E7%A8%8B/より引用

「それ程」は「特段」と比べればかなり荒っぽい表現手段といえるでしょう。

つまり相手に対する敬意が足りない状況を示しています。

しかし、否定的な意味合いの部分では「特段」とほぼ同じ意味合いとなる言葉とみなされます。

特に

「特に」とは、「普通と違って際立っているさま。他からはっきりと区別されるさま。特別。とりわけ。格別。」となります。
https://dictionary.goo.ne.jp/word/%E7%89%B9%E3%81%AB/より引用

「特に」も肯定的にも否定的にも使われます。

また「特段」ほどかしこまった言い方でもありませんので、日常会話においては頻繁に使われる言葉といえるでしょう。

一段と

「一段と」とは、「比べると、かなりのちがいのあるさま。ひときわ。いっそう。ずっと。」となっています。
https://dictionary.goo.ne.jp/word/%E4%B8%80%E6%AE%B5/より引用

比べると、かなり違いがあるさま、という事になっていますから、「特段」とは大いに意味を同じにする類語といえます。

また、「一段と」は否定的な意味合いにも使われますが、肯定的な意味合いで使われる方が多い言葉でもあります。

ものごとの優劣差をはっきりと表す場面で使用する機会が多いでしょう。