この例文では、ある会社が仕事を受けたことを表しています。
そして、この仕事は相手先から正規ルートにそった責任ある仕事です。
おまけにその会社の今後を左右するほどの大事な仕事でもあるようです。
このように「請け負う」という意味には、仕事を請け負うという表現に代表されるように契約関係が発生してきます。
だから、「請け」て「負う」という重さを提供するわけなのです。
単に口約束だけで受けるような簡単なものとは違うということですね。
我が社は有名なマンションの新築工事を請け負う予定だ
この例文に登場してきます「請け負う」も、しっかりと契約関係が存在しています。
つまり、完成報酬として金銭を受ける代わりに、相手が望むようなマンションを、完成させてお渡しする、ということになります。
よって、どちらにも義務と権利が発生しているということをしっかり押さえておきましょう。
マルチタスクが得意な彼女はあらゆる任務を請け負っている
マルチタスクという意味は、全ての業務、複数の業務という意味になります。
例えば経理の仕事。総務の仕事。営業の仕事といった具合です。
会社というところは、役割分担を行って業務を効率的に遂行するものです。
しかし、組織内の人材不足が起こると各部門に相応しい人材がいなくなる可能性もあります。
そこでどんな分野の業務でもこなせる能力の高い彼女に白羽の矢が立ったのです。
彼女は会社から正式な辞令を受けてマルチタスク業務に取り組む決意をしました。
つまり、自分だけの判断でそのような仕事を行うというわけではないということです。
会社と彼女との合意があったから、「請け負う」という表現になったのですね。
今回の幹事は彼が請け負っているから期待できそうだ
この例文に出てくる「幹事」は、会社の飲み会を任されて行動する程度の内容ではないのでしょう。
つまり、会社の仕事の一環としての催しやイベントを取り仕切る立場の「幹事」を仰せつかったのでしょう。
だから「請け負う」という表現になったようです。
このように「請け負う」は、「個」と「個」の関係程度ではないということです。
組織や事業所などとの関係において約束を取り交わして動いている、という事だと理解しましょう。
今回の企画は田中さんに請け負ってもらいたいと思う
企画を「請け負う」という事ですから、その企画は会社としての公務、つまり仕事なのです。
仕事である以上、その企画は重要な案件となっているはずです。
雇用主と従業員の雇用契約がありますから、田中さんはその企画を請け負う義務が発生するのです。
しかし、その企画を無事に成功させれば賞与などで評価の対象となるでしょう。
このように、義務と権利の関係性を包括したものが「請け負う」ということの実態になるのです。
「請け負う」の言い換え方7個
それでは「請け負う」という言葉を言い換えた言葉について紹介していきましょう。
任される
「任される」とは、仕事などを自分自身に委ねられる行為をいいます。
よって、そこには責任と信用というものが根底にないと成立しなくなります。
さらに、仕事を任されるのですから雇用関係と同等の契約が必要になります。
見ず知らずの人に大事な案件をやらせるわけにはいかないという事を考えれば、理解しやすいのではないでしょうか。
任じられる
「任じられる」とは、会社などから仕事や勤めなど、責任を負ったり、任務などを受け入れる行為をいいます。