そのため、飲食店の店名にあったりもしますし、「たらふく食べる」とか、「たらふく飲む」と言うことが多いです。
したがって、「たらふく【泣く】」とか「たらふく【笑う】」というような言い方はしません。
腹いっぱいである様子
なぜ食に関する言葉なのかと言うと、お腹がいっぱいであると言う要素を指すからです。
だからこそ、食べ物や飲み物に関する言葉以外では使われない一面があるのですね。
しかし江戸時代は食に関する事に限定されることなく使われていた例もあるようです。
したがって、たらふくが食に関することに限定して使われるようになったのは、比較的最近であると言えるでしょう。
たくさん飲み食いする様子
江戸時代は、食に関することだけではなく、「飽きたりぬほど」というような意味合いで使われていたこともあったようです。
しかし現代においては基本的にお腹がいっぱいであるという様子を表す際に使用されます。
そのため、たらふくの後には「食べる」とか「飲む」という飲食の言葉が来ることが多いです。
そしてお店の名前で使用される際も、圧倒的に飲食店が多いです。
「たらふく」の使い方
食に関する言葉だということはわかりましたが、では「たらふく」はどのように使うのでしょうか。
たらふくの使い方についてもっと掘り下げてみていきましょう。
「たらふく」+動詞
基本的にたらふくという言葉に動詞がつきます。
食べ物の名前を挟む事もありますが、大抵の場合はたらふくの後に食べたとか飲んだというような感じで、たらふくの後には動詞がついてきます。
むしろほとんどはそれ以外に使い道はないと言ったところなのではないのでしょうか。
自分自身の状態を表す
自分自身の状態を指すことがあるという一面があるものの、その一方で「たらふくだ」という言葉を言う事はありません。
やはりご飯を食べ行った後や飲んだ後に、「たらふく食べた」とか「たらふく飲んだ」と使うことが多いです。
お腹いっぱいに食べたり飲んだりして、さらに非常に満足しているような様子を表す一面があります。
その料理が非常においしかったというようなイメージも与えることができます。
だからこそ、店名に使われることも多いのでしょう。
自分や他者の願望を表す
人間にとって飢えは辛いものです。
日本は飽食の時代と言われている位に食に恵まれていますので、空腹で辛いという状態をそこまで体験することはないでしょう。
ダイエットをしている人であれば話は別ですが、そうではない限りは貧しくて食べ物が食べられないというのはあまりないと思います。
だからこそ、逆に飢えで亡くなってしまった人のことがニュースで取り上げられることがある位です。
やはり人間が生きていく上で基本的な欲求の1つとして、おいしいものをたらふく食べたいという気持ちがありますよね。
だからこそこのたらふくという言葉には、自分や自分以外の人がお腹いっぱいに食べるというような願望を示すことがあります。
したがって、子供にたらふく食べさせてあげたいというような表現も使われるところがあります。
必ずしも、自分自身のことだけを指すというわけではないのですね。
お店のウリを宣伝する
店名になっているという事は、つまりはお店の売りとして宣伝しているところがあります。
皆さんはたらふくという言葉を聞いてどのようなイメージを抱きますか?
まず1つは、おいしくてついついお腹いっぱいに食べてしまうということが挙げられているのではないでしょうか。
おいしくないものをおなかいっぱいに食べるというのはなかなかないと思います。
だからこそ、味の保証はしっかりとしているといったところなのではないのでしょうか。