但し、その際は必ず前もって断っておいてから使うことが求められます。
取引先の顧客に対して伝えたい情報が準備不足で不十分だったりした場合、予め断っておいてから「大まかなのですが」という言い方で説明するのです。
勿論、後日その不十分な部分の説明を行う必要があります。
「大まかな」と言っておいて、あとの処置をそのままにしておくと、あなたやあなたが所属する会社の信用を落としてしまう可能性があることを忘れないようにしましょう。
論文や正式な書類で使用できる?
「大まかな」という言い方を論文や正式な書類で使用するのは避けた方がいいでしょう。
避けたい理由の大きな要因は、「記録に残る」という点があるからです。
論文にしろ公的な文書にしろ、いずれも真実とそれを裏付ける根拠が揃っている必要があります。
例えば役所から交付される住民票。
名前や住居欄が「大まか」などという記載になっていたら、根本的に通用しなくなってしまいます。
「大まかな」という表現は、使われる場面によっては使えなくなる、という事を頭に入れておきましょう。
目上の人に対して使用できる?
「大まかな」という言い方は、目上の人に対しても使えます。
但し、その際は必ず丁寧な表現とあとで必ず正しい情報を提示するなどの処置を迅速に行うことです。
ただ、目上の人であっても使いやすいのは日頃から懇意にしている方々になってくるでしょう。
普段、あまり接触頻度の無い方や、位があまりに高い方たちには使用を慎んでおいた方が無難でしょう。
「大まかな」という表現は、こちら側に説明すべき情報が不足しているために起こる言い方です。
よって、いつでも自由に使える言葉、という認識は持たない方がいいと思います。
「大まかな」の例文
それではここからは「大まかな」を使った例文を紹介していきながら、「大まかな」の更なる説明を加えていきましょう。
大まかな計算では1人3000円くらいになると思う
会社の同僚や親しい友人同士で飲み会などに参加する際の予算をあらかじめ伝えておく言い方です。
飲み会や食事会といったものは、終わってみないと正確な金額はわかりません。
そこで参加メンバーに対して、おおよその予算を伝える際に使用するのです。
大まかであっても一応予算を聞かされていれば、参加メンバーもお金を用意しやすくなります。
ひとまず大まかなスケジュールを組んでみよう
仕事でも旅行でも、複数人で何かを行う際には予定やスケジュールが必須になります。
しかし、さすがに細かい行動まで決めるのは難しいでしょう。
そこでスケジュールを作るときは、必ずといっていいほど「大まかな」ものになるわけです。
このゲームの大まかな流れを説明しておきます
こちらの例文では、あるゲームを用いた大会か運営のやり方を説明する際の言い方として使用しています。
大まかな流れとはつまり進行具合です。
例えば運動会では、どういった行程で進めていくのか。
玉入れ競技は何番目でどういった具合に行うのかなどを、簡略的に説明する様子を表しています。
このあとに更に詳しい進行ルールが出来上がって、参加者に伝えられるという流れになるわけです。
本を読む前に大まかなストーリーを把握したい
この例文は、ある本を読む前に既に読んだ人からその本のストーリーを簡単に聞いておいて、自分が読んでいく助けにしたい、という趣旨になっています。
この時、細かく本の内容を聞いてしまったら本を読む醍醐味が薄れてしまいます。
ほどほどの加減をするからこそ、面白味が倍増するということでしょう。