そのためには多くの人と接触して会話をしなければなりません。
自分の意志を相手にぶつけて同時に相手の意志もこちらにぶつけてもらいます。
この応酬によって初めて相手の価値観が分かるようになるのです。
価値観というものは教えられて理解できる、といった類のものではないということですね。
「体得」の類義語
それでは次にまいりましょう。
今度は「体得」の類義語についてみていきたいと思います。
会得
「えとく」と読みます。
じゅうぶんに意味を理解して自分のものにする、という意味になります。
つまり「悟る」というニュアンスになります。
物事の本質を間違った知識ではなく本当に正しい意味で理解して自分の教養の一部にした状態ということになるでしょう。
ものごとを分かるための過程は違うかもわかりませんが、突き進むところは「体得」「習得」と大差ない言葉だといえるでしょう。
習得
「習得」は「習って覚える」という意味になります。
第三者から何らかの課題やテーマを教えてもらい、それによってその技術や知識を自分のものにする行為です。
覚える方法は違いますが、最終的には「体得」と似たような効果が発揮されるということですね。
修得
「修得」とは学問や技芸などにおいて自ら学んで会得する状況をいいます。
「習得」と似た言葉ですが、人から習うのと自ら学ぶという部分で違いがあります。
最終的には自分のものにするわけですから、「体得」の類義語扱いというわけになります。
習熟
「習熟」は学んだ上に学びを繰り返して、盤石な知識や理解度を頭に宿した状態をいいます。
ルーチンワークを繰り返したおかげでこの作業はほぼ習熟した、といったニュアンスですね。
こちらも覚えたものが完全に自分のものになっていますから「体得」の類義語ということになります。
精通
「精通」とは、知識豊富で経験値も人並み以上に豊富であり、なんでも知っている状態を指していいます。
何度も何度も繰り返し行っていますからミスを犯す心配がない状態ともいえます。
完全に自分のものにした状態といえるでしょう。
よって「体得」の類義語として扱われます。
熟練
「熟練」とは同じ作業や工程を何度も何度も繰り返し行った結果、寸分のミスも起こさない精巧な仕事ができるベテランをいいます。
完全にノウハウや技能を身に付けていますから「体得」と同じ意味合いとみなしていいでしょう。
熟達
「熟達」とは熟練したうえで上達した状態をいいます。
ここまでのレベルになった人は当然ながら「体得」というものを十分、成しえた人といえるでしょう。
よってこの言葉も「体得」の類義語として扱われますね。
身につく
「身につく」は自分の知識となり技術全般に関してそのものごとをマスターした状態といえます。
まさに「体得」した状態というわけです。