活用する際の言い方になるわけですね。
否定形では「黙認しない」
一方、否定形で使う場合は「黙認しない」となります。
ここではあまり意味を深く考えすぎずに「する」「しない」という言い方で覚えておきましょう。
やむなくルール違反や過失を認めるとき
「黙認」という言葉を使う場面は、やむなくルール違反をやったり過失を認めざるを得ない場合に使います。
使い方の具体例はこのあと、例文で紹介していきましょう。
「黙認」の例文
それでは「黙認」を使った例文をみていきましょう。
高速道路では超過速度が黙認される風潮がある
高速道路は道交法が適用される道路です。
つまり速度超過に関してです。
速度超過。
つまりスピード違反は車を運転する人にとったら厳に慎んで行わなければならない重大な違反です。
制限時速80キロの高速道路ならばおのずとそれ以上のスピードで走れば違反です。
ところが実際に高速道路を走ったことのあるドライバーならば経験済みでしょう。
実際に80キロ以上出して走っている車がほとんどだということを。
これが道交法を執行する警察からみた「黙認」と呼ぶのです。
確かに法定速度以上で走ればルール違反です。
罰則や罰金の対象になります。
ところがこういったルールには公言できない裏のルールも存在します。
スピード違反に例えれば超加速度の何パーセントかは多めにみているようです。
もし、警察が高速道路を走っている車全てに厳重に道交法を当てはめたらほとんどすべての車が違反で検挙されるでしょう。
そういう事態になったらそれはそれで警察も対処できなくなるでしょう。
物理的にどうしようもなくなる、というわけです。
よって、暗黙のルールを作って超過速度の処罰対象を内内で作っている、というわけなのです。
あの先生は適度なおしゃれなら黙認してくれる
この例文は、おしゃれに対する学校内の規律を取り上げています。
通常、学校というところはおしゃれとは無縁のところです。
特に義務教育の学校ならば尚更でしょう。
規律を破ればそれ相応の厳しい処分があるはずです。
ところが学校にもよりけりでしょうが、この規律を個人の裁量で見てくれる時もあるようです。
例文のようにある先生はおしゃれに対する度量が大きいようです。
本来なら処分されるはずのものがセーフにしてらえるのですからね。
ただ、仏の顔も三度までです。
規律破りの常習者には、やはりそれなりの罰則がいつかは下されるでしょう。
安全のために労働者の危険な行為を黙認しない
労働者が勤める職場は事故を防ぐために数々の規則が掲げられているようです。
どのような職場かは特定されていませんが一般的には現場作業を行う職場。
そこには重機や機械などちょっとした油断で事故やケガが発生する可能性があります。