最初のうちにしっかり五感を働かせて収集すべきことでしょう。
上司の怒った顔は郷に入れば郷に従えと言わんばかりだった
上司ということですから例文の主人公は会社員なのでしょう。
それも新人のはずです。
主人公は会社での規律やルールを理解せず、自分勝手な行動を繰り返してしまったのかも知れません。
いくら以前は自由にふるまえていたとしても所属する組織が変わってしまった以上、守るべきことは守らなければいけません。
上司が怒ってくれているうちが花です。
無視されるようになったら終わりです。
早急に手を打って対策すべきでしょう。
「郷に入れば郷に従え」の類語
それでは今度は「郷に入れば郷に従え」の類語を紹介していきましょう。
国に入ってはまず禁を問え
「国に入ってはまず禁を問え」。
読み方は「くににいってはまずきんをとえ」と読みます。
意味は、その国に入るならばまずその国で禁じられていることを知っておいてから入りなさい、という意味になります。
解釈的には「郷に入れば郷に従え」と同じですね。
禁じることを知っておいてそれに反しないようにするのですから両者は同じ意味になり類語の関係となります。
俗に入っては俗に従え
この言葉の意味は「今、住んでいる土地の習慣や風俗に従い生活をすることが賢い生き方である」という内容になります。
まさしく、「郷に入れば郷に従え」と同じ意味ですね。
里に入りては里に従う
この言葉は「郷」と「里」が変わっているだけで意味的には全く同じになります。
「郷」も「里」もそれぞれ国であり地域です。
または「組織」「チーム」とも読めます。
人は異郷の地に入ったならその地の風土・風習・文化・風俗に馴染んでそれに沿った行動をとることが賢く上手な生き方ですよ、ということを訴えているのです。
人の踊るときは踊れ
この言葉の意味は、「人が何かをやるときは自分も一緒になってやる方が余計な詮索を受けずに済む」という事になります。
つまりは「郷に入れば郷に従え」の発想と同じということになります。
何事も右に習えではないですが、目立つ行動やわがままな振る舞い、自分勝手な行いをやると同志から反感を買う、という戒めの意味がこもっているのです。
門に入れば笠を脱げ
この言葉は礼儀の大事さを問うた言葉です。
人の家に入るときはかぶっていた笠を脱いでから入りなさい、という意味になります。
つまり人間関係上において礼儀や挨拶をわきまえて行動せよ、という戒めですね。
「郷に入れば郷に従え」も新参者から挨拶に出向くのが礼儀である、という発想がありますから類語扱いとなるのです。
所の法に矢は立たぬ
「ところのほうにやはたたぬ」と読みます。
その土地や地域の定めは例え不合理であったとしても、そこにいる限りはそれに従うしかない」という意味になります。
意味的にはまさに「郷に入れば郷に従え」ですね。
そこのしきたりや風習が時代遅れで不合理甚だしいものであったとしても、そこに所属している以上、文句を言うと厄介なことになるので大人しくしていなさい、という解釈になるのです。