スピードの求められる現代においてはこの戦術は必須でしょう。
そして先読みができるということはそれまでに数々の豊富な経験量があるからです。
何の経験もない人が先を読もうとしても無理なことは誰にでも理解できる問題でしょう。
4.慎重さがある
「用意周到」な人は「慎重さ」というものを持っています。
「慎重」。
つまり用心して行動する行為。
言うに及ばず「用意周到」というやり方のことです。
森の中にむやみやたらに鉄砲を撃っても獲物には当たらないでしょう。
周囲の状況をよく観察し、どこに鉄砲を撃てば狙っていた獲物に命中できるか。
慎重な行動はそれだけ成功確率をあげる秘訣になるのです。
5.気配りができる
「用意周到」な人は同時に「気配り」の達人でもあります。
「気配り」とは周囲の人間の機嫌や考えをくみ取って、その人たちが気持ちよく動けるようにできる考え方であり行動様式です。
用意周到に何かを準備するには、人に対してもそれと同じくらいの手抜かりのない配慮がないことには上手にできない、ということになるのですね。
6.几帳面
「用意周到」な人の多くは「几帳面」な性格の持ち主だともいえます。
「几帳面」とは「細かいところまで物事をきちんと行う」「ルールや約束に則って手を抜かず正確にやる」という意味になります。
つまりは手抜きを行わないということです。
人間、慣れてくるとどうしてもいい加減になったり手を抜いてしまうのが常です。
しかし、慣れてきた頃が最もミスをしやすい傾向があります。
だから日頃から気を抜かずきちんと規則通りに物事を行う。
用意周到さを身に着けるためには、まず自分自身も几帳面に物事を処理していく能力を身に着ける必要があるということです。
7.信用される
「用意周到」な人は他者からおおいに信用されます。
そこには人として失ってはいけない「仁」や「信」。
つまり人間関係を構築するうえにおいて欠かすことのできない資質が備わっているからです。
そのような人間性を持っていないことには「用意周到」な役回りはできないでしょう。
面倒なことを嫌がって労を惜しむような人物には人から「信用」というものを得ることは難しいということです。
8.心配性
「用意周到」さを持っている人は「心配性」な性格といえます。
それはある意味、神経質な性格だと分析されるかもわかりません。
しかし、この危機管理意識があるからこそ世の中は成り立つのです。
全ての人がそのような「心配性」を持たなくなってしまったら、私たちの暮らしは崩壊してしまう恐れすらあるでしょう。
「心配性」な人はそうでない人から見たら、少々鬱陶しい存在なのかもしれません。
何もそこまで起こりそうにないリスクに対して心配することもないのにと、思われているかもしれませんね。
しかし、世の中それで回っているのです。
大雑把な人がいるから心配性な人も存在できるのです。
世の中の役回りはこうやってバランスがとれているということになるのでしょう。