時期が不明確な「いつか」
「いつかあんなことがあったよね」など、時期が不明瞭であるものの過去にあった出来事に対して話す際などに利用されます。
疑問や反語としての「いつか」
「いつかあの人はそんなことしてた?」など、疑問や反語としても「いつか」が使われます。
これは、時間軸についての意味合いをほぼ持っておらず、疑問としても意味が強くなります。
時が経つことに気づかぬ「いつか」
「本を夢中で読んでいたら、いつか日が暮れていた」など何かをしていたけれど、知らない間に時間が経っていたことに対して「いつか」という言葉が使われます。
考えたいのは未来への「いつか」
あなたは、「いつか」という言葉を未来に向けて使ったことはありませんか?
例えば、「それは”いつか”やる」とか「夢を”いつか”達成するために僕はがんばっている」などがあげられます。
このように未来のとある時間軸の地点に対して、”いつか”という言葉を利用している場合には注意が必要です。
なぜなら、いつかやってくると信じている”いつか”は必ずしもあなたの目の前にやってくるわけではないからです。
なぜかというと、未来の地点に対して「いつか」という言葉を利用しているということは、具体的にその未来に行いたいと考えていることに対して何も考えていないということになるからです。
少し矛盾しているように感じますが、「いつか」という言葉を使うということは、曖昧な期間や時間および日付をさしているため、いつになっても「またいつかやるから先延ばしにしよう」なんて簡単に後回しできてしまうのです。
だからこそ、「いつか」を未来に対して利用している場合には、厳重注意してくださいね。
「いつか」で逃げたことはない?
あなたは、「いつか」という言葉を利用してその場の会話から逃げたことはありませんか?
例えば、逃げるために使われる「いつか」という言葉は「いつになったら宿題するの?」「いつになったら結婚してくれるの?」「いつになったら真剣に就職について考えるの?」などになります。
具体的な日付や期間を回答してほしいと質問されていることに対して、具体的な回答をするのはどうしても控えたい際に”逃げ”の姿勢である「いつか」を利用することが多いです。
逃げたい会話のなかで「いつか」を使うことによって、具体的にいつやるのかを相手に伝えることはできないものの、相手には”それをやる意志がある”ということを伝えることができます。
「いつか」という言葉を使われた相手の心の中には、少しモヤモヤした気持ちが残ってしまいます。
しかし、「いつか」という言葉を使った本人としては、「逃げ切れた」と勘違いしています。
実際には、その「いつか」を本気で現実化しようともしていないため、実際に「いつか」はやってきません。
そのため、過去に「いつか」といって逃げ切った質問をまたされることになるのです。
そして「いつか」という言葉を使ってその場を逃げ切ったかのような気持ちになるのですが、またそのような発言をしているため相手からは信用を失います。
信用を失ってしまうと簡単に取り戻せないため、今後その相手に事実を伝えてもわかってもらえない可能性があります。
本当は「いつか」を諦めたくない
それでは、「いつか」という言葉を利用する方はどのような気持ちを抱き、どのような心理で「いつか」という言葉を利用しているのでしょうか。
「いつか」という言葉を利用する際に、多くの方々は「本当はそのことをすぐにでも行いたい」という希望を抱いています。
しかし、実際にすぐにできるかといえばそうではないし、今後確実にやってのけられるような自信も持っていません。
しかし、それでも”いつか”はやってみたいことに挑戦し、それらを達成した自分に出会いたいと心の中で感じているのです。
本当はそれを行いたい気持ちを持っていますが、具体的にその日時を伝えることができないのは、自信がないだけではなく、具体的な日時を伝えてしまうとその日までに必ず達成しないと自分自身の評価が下がることが分かっているからなんです。
そのため、曖昧な「いつか」という言葉を利用してしまうんですね。
自分次第で「いつか」は実現可能
「いつか」という言葉を利用すると、ほとんどの方がその「いつか」を体験しないまま人生を終えてしまいます。
「いつかするね」「いつか行こうね」なんて言葉を発したことさえも忘れてしまっている方も多いものです。
しかし、この世の中には「いつか」という言葉をよく利用していても、実際にその「いつか」を実現している方もいるものです。
つまり、あなた自身の行動次第でこれまでは絶対にやってくることのなかった「いつか」がやってきてくれるようになるということなんです。
「いつか」がやってこないのは、行動不足の証でもあります。
行動していればすぐゴールに到着できるとも限りませんが、必ず何らかの形で”いつか”を達成でいることが多いのです。