CoCoSiA(ココシア)

体育会系男子は本当に女子から人気?(続き4)

そのジャイアン気質を仲間内でも見せられた日には、この人は弱い者いじめをする嫌な人だと思われててしまっても仕方ありません。

特にスポーツやアウトドアが苦手でインドア趣味な女性は、そう言った体育会系男子の悪いイメージで彼らを苦手だと思うようです。

自分たちさえよければいい

体育会系男子たちはグループで行動することが大好きです。

チームや部活単位で合宿や遠征に出かけるのが当たり前だったためか、日常でも大人数で飲み会を開いたり街を移動する群れのような習性が抜け切れていないのかもしれません。

そして仲間の人数が多いとつい自分たちのことを優先して考えてしまい、周りの人たちへの気遣いを忘れてしまうことがあります。

電車で入口まで広がって乗り降りする人の邪魔になっていたり、個室ではない飲み屋なのに大声で騒いだり暴れて迷惑をかけたり…一見、悪意のある行動のようですが、これらは大抵の場合、体育会系男子の細かいところまで気にできない不器用な性質からくるものなんですよね。

けれど、冷静な目で見ている女性はその行動に対して、自分たちさえ良ければ周りの迷惑を省みない失礼な人達、という印象を抱いてしまいます。

周囲の人に迷惑をかけて謝りもしないという子供じみた態度は、女性をドン引きさせてしまうので注意しましょう。

近年は体育会系を嫌う風潮が強い?

一昔前なら絶大な信頼があり、会社の面接などでも体育会系のサークルに所属しているだけで内定率が上がると言われていたほどの体育会系人気ですが、今、その黄金時代が終わりを迎えようとしています。

企業の中には体育会系男子を入社させることの危険性を危惧し、あえて体育会系気質ではない社員を集めているところもあるんだとか。

また、女性の間でも、体育系男子よりもインドア、オタク系男子が好きという女性が増えている傾向があるんです。

では、どのような事柄が原因で、体育会系男子の人気が落ちているのでしょうか。

根性論、精神論の欠点が指摘

根性論、精神論というのは基本的に、とにかく頑張って努力すれば成し遂げられるという思考です。

しかし、もし本当に駄目だったときは「よく頑張った、努力することに意味がある」で終わってしまうという欠点もあるのです。

スポーツの大会ならそれで間違いはないでしょう。

頑張って努力して、それで負けてしまったとしても精神的には大きな成長を遂げることができるはずです。

しかし、社会に出たらそういうわけにはいきません。

どれだけ無理をしてプロジェクトを終わらせたとしても、それが成功せず会社に損害を与えてしまってはその努力に何の意味も無いのです。

会社にとって、仕事は成功させることが大前提。

大損害だけど努力したからえらい、とお給料をくれる会社などどこにも存在しません。

そういった社会の価値観と、根性論、精神論のずれは大きな欠点となり、体育会系男子が選ばれない原因となる場合があります。

体育会系ブラック企業への批判

社員や従業員に対して無理な業務体制を押し付けるブラック企業というのは、昔から一定数存在しました。

しかし、それがようやく社会問題として浮き彫りになり始めたのはここ数年の間です。

そんな問題として取り上げられるブラック企業への批判も、体育会系男子の人気を低迷させる原因となっているんです。

ブラック企業の気質は、根っこの部分が体育会系の気質ととてもよく似ています。

上司の命令は絶対、無理なことも根性で成し遂げる、会社というチームを成功させるために1人1人は地獄のような業務も厭わない。

そんなブラック企業気質を持ち合わせている体育会系の人間は、もし会社に入社し出世して言った時、社内をブラック化してしまうのではないかと懸念を抱かれてしまう可能性があります。

特に彼ら体育会系男子は、後輩や下の立場の人間に厳しく当たる傾向が強いので、モラハラやセクハラにつながる懸念もあります。

ブラック企業が強く批判されている今、企業側はそういった社内トラブルにとても敏感になっているので、人材選びの際にもあえて体育会系の人材を選ばない、という決断を下す場合があるのです。

オタク系男子の台頭

体育会系男子の正反対ともいえる、オタク系男子はモテとは無縁の、最も女性から嫌われるタイプというイメージですよね。

しかし近年、インターネットが普及し様々なサブカルチャー文化が世の中に発信されるようになったことがきっかけで、このオタク系男子の人気がじりじりと上がっているのです。

彼らは確かに運動が苦手で、1つのことに熱中しすぎるあまり女性とかかわりが持てない、非モテと呼ばれるような性格をしています。

しかし、1つのことを突き詰めて趣味にできるということは、忍耐強く何事にも真剣になれるということ。

そして自分が踏み込まれたくない熱中できるものを持っているからこそ、相手が大事にしている趣味や世界観を否定することもありません。

お互いがお互いの価値観を守って付き合っていけるのが体育会系男子とは違って安心する、と女性の間で評価を高めているのです。