ビジネス上でマイペースな人と付き合うなら、相手がマイペースであるということを認めて受け入れることがストレスなく仕事を行えるポイントです。
相手の気質は生まれ育ってきた環境で出来上がったもの。
仕事上で知り合ったくらいの関係れは、根本的なマイペースという気質を矯正することはできません。
ビジネス上のパートナーだと割り切って、相手の性格を理解しマイペースな部分を手のひらで転がすくらいがちょうどいいのです。
相手のペースを理解する
マイペースな人と仕事を行うときには、まず一番初めに相手のペースを理解することが大切です。
何が得意で何が苦手なのかを把握し、どんな作業では時間がルーズるのか、反対に、率先してしてくれる仕事は何なのか、を分析しましょう。
そして、マイペースな人が動きやすい業務を振り分け、ペース配分を行うことが仕事が滞らず進むテクニックです。
ここで注意しておきたいのは、マイペースな人はあくまで自分の意志で動きたいと思っています。
相手から上手く分析され、手のひらで転がされていると気付いてしまうと途端にやる気をなくします。
そのまま、仕事への情熱を無くされてしまうことがあるので、ペース配分を見ながら業務を振っていく時には、マイペースな人が自分で仕事を選んでいると錯覚するように持っていくようにしましょう。
”合わせて貰う”のではなく”合わせる”
仕事上で関わる相手はプライベートな関係ではないのですから、組んで行っていた仕事が終わってしまえばその後、深く関わる必要もなくなります。
大切なのは、マイペースな人の人格そのものを矯正するということではなく、自分と仕事をしている時に支障が出ないように上手く動いてもらうということ。
そのためには、自分の都合に相手を合わさせるのではなく、相手の都合に自分が合わせるように予定を立てていきましょう。
マイペースな思考の人に合わせて予定を組めば、相手も自分のペースで仕事ができるので想定外の遅れや計画変更をすることも減り、スムーズに仕事を繋げることができるようになります。
マイペースな人の計画は、自分予定よりゆっくりでイライラするかもしれませんが仕事は過程ではなく結果が全てです。
結果をもっともよいものにするためには、途中の工程が多少自分のペースではなくても目をつぶって、相手がしっかり仕事してくれる環境を整えることに徹しましょう。
多少のストレスを感じていても、仕事が終われば解放されると思えば耐えることもできますよね。
また、相手に合わせるという行為は、工程をスムーズに行うだけではなく相手から出る不満を先に留めてしまうという効果も期待できます。
元々相手に合わせているのですから、仕事が忙しすぎるなどという不満を言われたとしても「そちらが決めた日程です」と言い返してしまえば、相手も予定通りに動かざるを得ません。
マイペースな人の自分の都合で動くという性質を上手に使ってスケジュール調整を行っていきましょう。
時間の感覚を掴んでもらう
いくらマイペースだから、と言ってもいつも仕事がギリギリに終わっていたり、打ち合わせの時間に遅刻してこられたりしてはその後の仕事の流れにも支障が出ます。
マイペースな人にとっては、自分が動いているペースがちょうどいい時間配分で何の問題もないと考えています。
しかしそれが、周囲とその足並みが揃っていなければ、自己中心的で周りのことを考えていないと思われても仕方がないですよね。
そんな時間にルーズな人には、まず全体的な時間の感覚を掴んでもらいましょう。
例えば、仕事の提出物がギリギリになってしまうと、修正などがあった場合、結局納期にずれ込んでしまいますよね。
打ち合わせの時間も、借りている会議室の時間があると、遅刻されると全体的な利用時間が減ってしまいます。
このように、少し早めに行動しないとどのようなデメリットがあるのかをしっかり説明しましょう。
マイペースな人に、時間に余裕を持って動くということへの理由を与えるのです。
彼らは自分が納得すればその時間配分を受け入れ動くことができるので、遅刻やギリギリの行動も減ってくるでしょう。
それでも時間を守れない人には、その人にだけ少し早めの待ち合わせ時間や締め切りを伝えておくと、遅れても周りの人と同じ時間に行動できるようになります。
この方法はばれてしまうと、どうせ早めに言われているんだから…とさらに時間にルーズになってしまう危険性があります。
周りの人々と口裏を合わせ、最後の手段として使いましょう。
マイペースな人の心理を読み取る
仕事上でマイペースな人と上手く関わるためには、相手の心理を読み解くことがポイントとなります。
マイペースな人が自分の予定とは違う動きをしたときは、頭ごなしに否定するのではなくなぜそれを行ったのか、その行動の背景にどんな心理が働いているのかを分析してみましょう。
マイペースな人も考えなしに何かを行うことはありません。
同じ仕事をしている大人なのですから、周りに迷惑をかけるために何かするはずがありませんよね。