それがストレスになり、トラウマにもなってしまうことがあります。
過去にうけたものであっても、心の傷は深いのです。
いじめやいじりは自分ではどうすることもできないことがあるので、周囲の助けが必要です。
そういったときに誰も助けてくれなかったという記憶も、周囲と距離を置きたくなる要因でもある可能性もあります。
【要素3】自分の状態
普段の自分の生活が充実していないということも、周囲と距離を置く要因となります。
今はリア充なんて言葉も使われたりしますが、リアルな生活が充実している人の生活と自分の今の生活を比べてしまう人もいます。
SNSなどで簡単に友人の生活の様子を見ることができてしまいますよね。
例えば、好意を寄せている子に恋人がいることがわかってしまったり、かつての同級生が結婚して子供と一緒に撮った写真を載せていたり、マイホームを建てたと投稿していたり。
自分の生活がうまくいっていない状態の時にこうした投稿を見てしまうと大打撃を受けてしまうこともあります。
自分との生活の差をネガティブに捉えてしまうことで、不安や焦りが出てきてしまうのかもしれません。
ネット上では間接的にショックを受け、そのやり場のないショックが怒りに変わり身近にいる親に八つ当たりをしてしまうこともあります。
気持ちが安定していないことも多く、すぐにイライラしたり、悲しくなったりと情緒不安定な状態が続くこともあります。
その原因を探ってみると、自分の今の状況を他人と比べてしまい、自信をなくしているという部分が浮き上がってくる場合があります。
学校や会社がつまらない
「学校に行くのが嫌」「学校に行ってもつまらない」「何もしたくない」「行きたくない」
学校へ行っても仲の良い友達がいないとか、勉強についていけないなど、つまらなく感じる理由は人によって様々だと思います。
会社も同様です。
元々何をするのにも面倒だと感じたり、やる気が起きないという人よりも、いきなり今学校がつまらないと感じたり、会社がつまらないと感じ始めた人の方が引きこもりやすくなる可能性があります。
「もう面倒だからいいや」となげやりになったときこそ引きこもりやすい状態になってしまうこともあります。
過去の状態がどうであったかも大事ですが、今の自分の状態を把握しておくことも大事です。
ゲームや趣味に没頭しすぎる
好きなものがあることはとても良いことです。
しかし、学校や会社を差し置いてまでのめり込んでしまうことで引きこもりの原因になってしまう可能性もあります。
ネットゲームをしている人は、昼夜問わず没頭している人も多いようです。
チャットをしながらネット上の仲間とチームを組んでするゲームも多くあり、リアルな生活よりもネットに浸っていた方が楽しいと感じてしまうこともあります。
ゲームではなくても、他の趣味でも同じです。
リアルな世界と、趣味の世界は区切りを付けないと自分の生活リズムが崩れてしまうこともあります。
そうなると昼夜逆転の生活になり、学校や会社を休んでしまい、引きこもるようになってしまう人もいます。
【要素4】本人の性格
引きこもりをしている人の性格は人それぞれ様々なので一概には言えませんが、引きこもりになるのは本人の性格が関係していることもあります。
親の立場で子供の性格を把握しているつもりであっても、引きこもりになりやすい子供は親の前で良い子でいることが多いため、親からみると「手のかからない、良い子」と映っている可能性があります。
本人も自分の性格が作られたものなのか、それとも本当のものなのか判別しにくい部分があるでしょう。
元々の性格がネガティブであっても、周りの環境や友人によって変わることがあります。
根深い部分はなかなか変えられないかもしれませんが、それでも自分を変えるための努力も必要になってきます。
集団が苦手
引きこもりになる人には様々な性格の人がいますが、集団でいることが苦手という人もいます。
学校生活も、社会人になっても集団で何かをしなければいけない場面というのは多いですよね。
集団でいることが苦手であっても、無理をしながらも生活を送っているという人も少なくありません。
その無理が爆発してしまうと、集団でいることから抜け出して一人の空間へと引きこもってしまう場合があります。