小さい頃から完璧主義で生きてきた人程、失敗をおそれる傾向にあります。
また、失敗した自分のことを否定的に見たり、後ろめたさを感じることもあります。
その後ろめたさから、少し休憩をしたくても自分から言い出せず、辛さを内に秘めてしまうことがあるのです。
その分、引きこもりという形となって現れます。
社会での失敗や間違いで引き起こる
社会における失敗というのは、分岐点の時に多く起こりやすいです。
それが顕著に現れるのが就職活動です。
就職活動に失敗をしたことで、働くことを諦め、引きこもりになってしまうという人もいます。
今まで人生がうまくいっていた人でも、就活をきっかけとして挫折を味わうことがあります。
もっと遡ってしまえば、中学、高校受験なども当てはまりますね。
引きこもりは何をきっかけとするかは、その人次第なのです。
深く傷つく出来事に直面したとき、その対応力が自分のキャパを超えてしまったときに、全てがどうでもよくなってしまうということがあります。
大きな失敗などで先が見えなくなる
大きな失敗がネックになり今も動けない状態の人もいます。
大きな壁にぶつかってしまったときに、もう先が見えないと思ったら、他の方法を考えることもやめてしまう人もいます。
それは本来の性格が真面目で一途にひとつのことに取り組んできたということもあるかもしれません。
よそ見をすることは好きではなく、息抜きの仕方も上手くない人は失敗をしてしまったときに、這い上がってくるまで自分の心の整理がなかなかできないことがあるのです。
【要素7】小さなきっかけから
引きこもる原因にはほんの小さなことがきっかけになる場合もあります。
他人からしてみたら、「そんなことで?」と思われることも多く、理解されないことが多いのが辛いところかもしれません。
元気な人からしたら理解できないことが多いため、心無い言葉をかけられることもあります。
特にそれが親となると、一番理解してほしい相手なのに「なんで理解してもらえないのだろう」という気持ちがより大きくなってしまうものです。
今まで元気にやってきた人でさえ、いつ何のきっかけで引きこもるかはわからないのです。
状況によっては、ほんの小さなことがきっかけに
大きな失敗ではなくても、本当に些細なことがきっかけで引きこもりになることもあります。
テストの点が悪かった、親の期待に応えられなかった、マラソンで1位をとれなかった、クレームの電話がかかってきた、お客さんに暴言をはかれた、上司に怒られた、など学生、社会人の目線からみてどれも起こりうることです。
「また次がんばればいいんだ」と気持ちの切り替えができずに起こったことをうまく自分で処理できなくなってしまいます。
きっかけは誰かの一言だったりと、本当に些細なことであることもあります。
小さなことが積み重なる
仕事をしていて、「辞めたいな」と思うことは誰しもあると思います。
例えばそれが上司に怒られたときだったり、ミスをしたときだったり、満員電車にうんざりしたり、飲み会に強制的に参加しなければいけなかったり。
そうした嫌なことというのは、日々少なからず存在しています。
月曜の朝に学校や仕事に行くのが嫌だと思う人はとても多いですよね。
今まではそれでも自分の気持ちをコントロールしながら、だましだましやってきた人でも、1日に嫌なことがいくつも重なってしまったり、1週間のうち7日間びっしり怒られ続けたりしたら、「私にはこの仕事が向いていないのではないか」と思うことでしょう。
誰かに八つ当たりされたり、嫌なことが起こったら、「そういう日もある」と上手く流せていたとしても、それが何度も積み重なってくるといつの間にか心の中のモヤモヤが溢れて自分でコントロールできなくなることもあります。
小さい努力の積み重ねで成功することもありますが、小さな嫌なことが積み重なっていくと大きな憂鬱へと変化して引きこもってしまうこともあるのです。
【要素8】特に理由がなく「なんとなく」
「なんとなく外に出たくない」「なんとなく人と接するのが面倒」「なんとなく体調が悪い気がする」なんとなくで、引きこもっている人も多くいます。
何を持って本当の引きこもりと判断するかは、はじめの方でご紹介した厚生労働省が定めたことが一つの基準となりますね。
「今は少し疲れたからちょっとだけ休みたい」そういう人もいます。