ここを見ている方の中には、実際自分自身が引きこもりであること、もしくは引きこもりになりそうな気がしている方、子供が引きこもりであるという親、などいろいろな立場の方がいると思います。

引きこもりと一言で表すには、実は様々なケースがあるため、一概には言い切れない部分もあります。

しかし、引きこもりとはどのような状態を言うのか、どんな特徴があるのか、原因は何なのかを知っておくことは大切なことでもあります。

引きこもりには、周囲の理解が必要なこともあります。

どんな要因で引きこもりが起こるのかを見ていきましょう。

引きこもりとは

引きこもりとはどのような状態をいうのでしょうか。

厚生労働省によると“仕事や学校に行かず、かつ家族以外の人との交流をほとんどせずに、6か月以上続けて自宅に引きこもっている状態、時々は買い物などで外出することもあるという場合もひきこもりに含める”とされています。

引きこもりの様子などは、メディアなどでも取り上げられることも多いですよね。

ネット上にも引きこもりだという人のブログなどが多く存在します。

特に取り上げられやすいのが10代、20代の引きこもりですが、引きこもり状態が継続し30代、40代に突入している方もいます。

比較的若い頃から引きこもっている方は、大人になっても引きこもっていることがあります。

それに比べると40代からいきなり引きこもりになるというケースは“比較的”少ないようですが、年齢が引きこもりに関係しているというわけではないのです。

引きこもりの特徴は?


引きこもりには特徴的な行動や心理状態があります。

まず行動の特徴としては、「親や家族との会話を一切しない」「あらゆる物事に対して諦めている」「学校や仕事などを休みがちになり、いつしか行かなくなる」「暴力的になることもある」「人とコミュニケーションを取ろうとしない」「自分の趣味や興味のあることにだけ没頭する」というものがあげられます。

次に心理的特徴は、「幼少期は良い子と言われることが多かった」「従順、素直、親の言うことを良く聞く」「自己主張をあまりしない」ということが多く、生まれつき不安感が強い人ほど引きこもりになりやすいとも言われています。

引きこもりになると親や家族との会話を拒否することも多いですが、幼少期は親にべったりと甘え、親から嫌われることを恐れているという部分をもっていることがあります。

不安感が強い為、親に甘えようとするのですが、いつも親の顔色を伺う状態になっていることがあります。

それを抱えていると、何かのきっかけで引きこもりになるということがあるのです。

引きこもりになったら起こりうること

引きこもりになると、学校や会社を休みがちになる。

または、学校や会社を辞める。

その結果、自宅に引きこもり、外出をしなくなるということが起こります。

また引きこもりは学生の頃に起こり不登校になる問題などが取り上げられやすいのですが、社会人にも多く、引きこもりの平均年齢は30歳を超えていると言われています。

引きこもりになると、親や家族に暴力をふるうケースや、不安や焦りが現れることがあります。

また精神疾患を抱えているケースも多く、発達障害、不安障害、適応障害などを発症していることもあります。

引きこもりの原因となる9個の要素とは?


では、引きこもりの原因となる要素はどのようなものがあるのかを見ていきましょう。

自分自身が引きこもりであるという方は、うなずける部分があると思いますし、親の立場で見ている方は子供が抱えている心の奥深くにあるものに近づける可能性もあります。

先ほど引きこもりの平均年齢は30歳という話をしましたが、学生時代に引きこもりになるとこばかりではなく、社会人になってから引きこもりになるケースも非常に多いのです。

また“引きこもり主婦”などのケースもあり、引きこもりには実に様々なケースが存在するのです。

本人の頑張りも必要ですが、周りの理解も必要でもあるので、以下詳しく見ていきましょう。

1.家庭環境が普通とは少し違う

引きこもりの要素には、家庭環境が大きく影響しているというのは言わずもがなです。

自宅に引きこもり、親や家族と揉めることが多いのが特徴ですよね。

学生でなければ、家族や親が嫌なら一人暮らしをすれば良いですし、絶縁することだってできます。

しかしそれをしないのは、親にべったりと甘えていた過去や、親に対する強い思い、極度に愛情を欲しがるなどの根本的な部分が存在していることがあります。

そこには親の育て方だったり、生活環境も影響していますが、本人の精神状態というのが一番の問題点でもあります。

もって生まれた性格のうえに、生活環境が重なることで引きこもりになるということもあるのです。

親の育て方や考え方

引きこもりには親の育て方や考え方が影響していることもあります。

よく見られるのが、親が過保護であること、子供に過剰な期待感を持っていること、というのがあげられます。

過保護なことで、子供が親離れできない環境を作ってしまうと、子供は一人で何かをすることができなくなってしまいます。

いつかは親元を離れるはずの子供、親が過保護なばっかりに、自分の意見を持たない、言えない子に育ってしまうこともあります。

また、何か失敗をしたときも自分で何が悪かったのかを考える前に、親がどうにかしてくれる状況にあるので、考える力も弱まってしまう可能性があります。

また子供に過剰な期待感を持っていると、子供は計り知れないプレッシャーを感じてしまうもの。

親の期待に応えようとして「良い子でいよう」「良い子を演じなければ」と無意識のうちに刷り込まれていることがあります。

小さいうちは良い子のままでいられるかもしれませんが、失敗や挫折をしたときに他の人よりもダメージを受けやすく、「自分はダメな奴なんだ」と殻に閉じこもってしまうこともあるのです。

生活が縛られている

親の期待のもと行動をしている子供というのは、自分の意思を持ちずらくなりますね。

何をするにしても親の言うことが絶対的であり、自由と思えることが少ない傾向にあります。

小さい頃は親の言うことを聞くのが当たり前で、親のしていることが見本ともなりますね。

しかし成長するにつれて、自分の意思を持つのは当たり前のことで、寝る時間であったり、食べるものであったり、友人関係を自分で選ぶことができます。

しかし過保護過ぎる親や、躾の厳しすぎる親の元で育った子は、自分の気持ちを内に隠してしまうことが多いのです。

そのため毎日の生活を親の言うとおりに過ごし、生活自体が縛られているものになってしまいます。

それが反抗期と共に爆発して不良の道に行く子もいれば、引きこもってしまう子もいるのです。

2.周囲との関わり

引きこもりは、周囲との関係性が非常に大きく関係してきます。

それは引きこもりになる前も、後もです。

引きこもりになった後は、極端に周囲の人間との距離を置くようになるもの。

外に出ることをしなくなるので、自然と人と関わらなくなってきますよね。

実家で引きこもっている方も多いことから、引きこもりは親と家族しか関わりをもたなくなります。

ネットをやっている人は、ネットで話し相手を見つけたりもしていますが、リアルな世界で誰かと直接会って話すということは避けたがります。

これは引きこもりになる前から、コミュニケーションをとるのが苦手という人も多い傾向にあります。

仕事上、無理をしながらも人と接している方もいます。

何かをきっかけとして、周囲と関わりをもつことが苦手になる人もいれば、もともと内気な性格のため周囲と関わりを持つのが苦手というパターンに分れます。

周りになじめない

小さい頃から周りに馴染むのが苦手という人もいます。

人と何かをすることが苦手で、何時も離れたところから見ていたり、クラスの輪に入っていくことを苦手とする人もいますね。

これは大人になっても同じです。

引っ張って行ってくれるような友人をもつと、その友人と共に輪に入っていくことができたりもしますが、その友人ありきだったりもするわけです。

友人と共に自分の性格が変化していけば、コミュニケーション能力を身に付けられ、自然と自分から輪の中に入っていくこともできるでしょう。

親から「友達は選びなさい」と言われて育った子もいます。

損得で友人関係を築くと崩壊したときに、周囲に誰も残っていないということがあります。

過度なイジメやイジリ

過去に受けたイジメや、嫌なイジリ。

イジリに関しては流せるという子もいますね。

いじられキャラという設定がある以上、そういうキャラに認定される子もいます。

しかしそれを自分で楽しんで、受け止められる子ならば良いのですが、いじられるのが嫌な子だっていますよね。

また、全てが好意的なイジリばかりではありません。

悪意のあるイジリもあるのです。

イジリとイジメは、受け取る本人からしてみるとほとんど同じことであり、苦痛に感じるものです。

それがストレスになり、トラウマにもなってしまうことがあります。

過去にうけたものであっても、心の傷は深いのです。

イジメやイジリは自分ではどうすることもできないことがあるので、周囲の助けが必要です。

そういったときに誰も助けてくれなかったという記憶も、周囲と距離を置きたくなる要因でもあるのです。

3.自分の状態

普段の自分の生活が充実していないということも、周囲と距離を置く要因となります。

今はリア充なんて言葉も使われたりしますが、リアルな生活が充実している人の生活と自分の今の生活を比べてしまう人もいます。

SNSなどで簡単に友人の生活を見ることができてしまいますよね。

例えば、好意を寄せている子に恋人がいることがわかってしまったり、かつての同級生が結婚して子供と一緒に撮った写真を載せていたり、マイホームを建てたと投稿していたり。

自分の生活がうまくいっていない状態の時にこうした投稿を見てしまうと大打撃を受けてしまいますね。

自分との生活の差をネガティブに捉えてしまう方はネットは見ない方が良いのです。

ネット上では間接的にショックを受け、そのやり場のないショックが怒りに変わり身近にいる親に八つ当たりをしてしまうこともあります。

精神状態が安定していないことも多く、すぐにイライラしたり、悲しくなったりと情緒不安定な状態が続くこともあります。

その原因を探ってみると、自分の今の状況を他人と比べてしまい、自信をなくしているという部分が浮き上がってくるのです。

学校や会社がつまらない

学校に行くのが嫌、学校に行ってもつまらない、何もしたくない、行きたくない。

会社も同様です。

こういった状態は五月病によく見られる状態ですよね。

この五月病の状態が続くと精神上あまりよくありません。

元々何をするのにも面倒だと感じたり、やる気が起きないという人よりも、いきなり今学校がつまらないと感じたり、会社がつまらないと感じ始めた人の方が引きこもりやすくなります。

「もう面倒だからいいや」となげやりになったときこそ引きこもりやすい状態なのです。

過去の状態がどうであったかも大事ですが、今の自分の状態を把握しておくことも大事です。

ゲームや趣味に没頭しすぎる

好きなものがあることはとても良いことです。

しかし、学校や会社を差し置いてまでのめり込んでしまうのはとても危険です。

ゲームなどに没頭しすぎてしまうと、現実の世界とゲームの世界、どちらが自分の世界なのかラインがわからなくなってしまうことがあります。

廃人に近い状態まで行ってしまうと、戻ってくるのがとても大変です。

特にネットを通じてのゲームは、昼夜問わず没頭している人も多いですよね。

チャットをしながらネット上の仲間とチームを組んでするゲームも多くあり、リアルな生活よりもネットに浸っていた方が楽しいと感じてしまうこともあります。

ゲームではなくても、他の趣味でも同じです。

リアルな世界と、趣味の世界は区切りを付けないと自分の生活事態が逆転してしまうこともあります。

趣味が仕事に繋がれば良いですが、そういう人ばかりでもありませんよね。

4.本人の性格

もともと内気な性格の子は、物事をポジティブに考えるのではなく、ネガティブに捉える傾向にあります。

何をしても楽しくないし、学校内でも身近にも友人がいない。

そういった人も少なくありません。

親の立場で子供の性格を把握しているつもりであっても、引きこもりになりやすい子供は親の前で良い子でいることが多いため、親からみると「手のかからない、良い子」と映っている可能性が高いのです。

本人も自分の性格が作られたものなのか、それとも本当のものなのか判別しにくい部分があるでしょう。

元々の性格がネガティブなものであっても、周りの環境や友人によって変わることがありますね。

根深い部分はなかなか変えられないかもしれませんが、それでも自分を変えるための努力も必要になってきます。

集団が苦手

目立つ性格の特徴として集団でいることが苦手ということがあります。

学校生活も、社会人になっても集団で何かをしなければいけない場面というのが非常に多いですよね。

集団でいることが苦手であっても、無理をしながらも生活を送っている人がほとんどなのです。

その無理が爆発してしまうと、集団でいることから抜け出して一人の空間へと引きこもってしまうのです。

反動が大きいようにも感じますが、もともと苦手な空間にいたわけなので、そうなってしまうのもわかる気がします。

無理に集団でいる必要はありませんが、クラスの輪や、会社の輪からあからさまに抜けてしまうと孤立してしまう可能性があります。

事実とは異なる噂を流されたり、人とつるまないと変わった人扱いされることもあります。

それを物ともせず強い心を持っていれば何も問題はないのですが。

内気で神経質

性格の傾向は一概に言えない部分もありますが、内気な性格であるということがひとつあげられます。

自発的に何かをする、周りを引っ張っていくリーダー的存在とは真逆にあり、受け身なタイプの人が多くみられます。

また、傷つきやすく、不安定な一面も持ち合わせています。

集団でいることが苦手で避けがちだと上記で話しましたが、心の中では孤独でいることを怖がり、本当なら自分も輪の中に入りたいという気持ちも持ち合わせています。

その心の内と行動力とが伴わないため、自分の中で葛藤していることもあります。

また、他人からの評価、特に親からの評価に神経質になる部分があるので、自分がどう見られているのかということを気にしやすいのです。

5.選択肢がなくなる

自分が今どうしたいのか、何をしたいのか、という選択肢は生きている限りたくさん転がっています。

しかしやる気が起きなくなったり、自分の人生に対して否定的になると選択肢が見えなくなってしまいます。

自分の選択肢、持ち札が少なくなってしまい、引きこもることを選ばざるを得ない状況になってしまうこともひとつの要因です。

義務教育を受けている間に不登校になり、引きこもり状態になることもありますよね。

義務教育の範囲内であれば、考える時間もまだあります。

というのも高校や大学となると欠席日数によって単位がとれず留年、退学という手順を踏むことになるという可能性が高まるためです。

選択肢は大人になるにつれて、どんどん狭まっていきます。

子供の頃はなりたい職業や夢などもすらすらと出てきたことと思いますが、大人になると現実的になってしまい夢をみることすら諦めてしまう方が多いですよね。

選択肢があるうちは、たくさん悩み、どうしたら良いのかと考える時間もあります。

人生の選択肢

いつ引きこもりになるのかは誰にもわかりません。

本人でさえわからないのです。

自分が引きこもりになると予想出来ていた人はどれくらいいるでしょうか。

引きこもりになる人の特徴を上記であげましたが、真逆なタイプの、支配欲や独占欲が強いタイプの人もいます。

自己評価が低く、劣等感も強い為、人一倍頑張ることもありますが、人に負けたり恥ずかしいと感じることが重なっていくと、一気に無気力になってしまうこともあります。

学生のうちに挫折を味わい引きこもりになると、ガラッと生活環境は変わります。

分岐点とも言えますね。

高校や大学は自分の頑張り次第で上を目指すことができますが、その逆をいうと何もしないでいると留年することとなります。

社会人になってからも同じです。

自分で働いてお金を稼がなければ生活をしていくことが難しくなります。

一度引きこもると社会復帰が難しくもなりますが、それでも社会復帰をはたしている人もいます。

生活の選択肢

学歴、職歴、生活していくうえで、お金を稼ぐのに必要なものでもあります。

やりたいこと、夢、それらを叶えるためには学歴であったり、職歴が必要であることが多いですよね。

資格習得などもそうですが、何かを得るためにはその分努力が必要となります。

生きていくうえでお金を稼ぐということは非常に重要で、自分の生活の基盤になるものと言っても過言ではないと思います。

お金を稼ぐことができなくなると、生活にも支障をきたします。

「今日は何を食べようか」、「どこに遊びに行こうか」、お金がないとそういった選択すらできなくなります。

「お金がないから出かけられない」これがまた引きこもりを助長しているとも言えますね。

6.失敗や後ろめたさ

失敗を恐れずに突き進むことが出来る人もいますが、引きこもりやすい人は失敗することに対して過剰ともいえる反応を見せがちです。

その反応は主に心の中で起こることで、「また失敗したらどうしよう」ということや失敗に対する免疫がないと、一度失敗しただけで深く傷ついてしまいます。

小さい頃から完璧主義で生きてきた人程、失敗をおそれる傾向にあります。

また、失敗した自分のことを否定的に見たり、後ろめたさを感じることもあります。

その後ろめたさから、少し休憩をしたくても自分から言い出せず、辛さを内に秘めてしまうことがあるのです。

その分、引きこもりという形となって現れます。

社会での失敗や間違いで引き起こる

社会における失敗というのは、分岐点の時に最も多く起こりやすいのです。

それが顕著に表れるのが就職活動ですね。

就職活動に失敗をしたことで、働くことを諦め、引きこもりになってしまうことも多いのです。

今まで人生がうまくいっていた人でも、就活をきっかけとして挫折を味わうことがあります。

もっと遡ってしまえば、中学、高校受験なども当てはまりますね。

引きこもりは何をきっかけとするかは、その人次第なのです。

深く傷つく出来事に直面したとき、その対応力が自分のキャパを超えてしまったときに、全てがどうでもよくなってしまうんですね。

大きな失敗などで先が見えなくなる

人生における大きな失敗をあげてくださいと言われて思い浮かぶことはありますか?思い出したくないことは記憶の奥底にしまってある可能性もあるので、無理に引き出す必要はありません。

大きな失敗がネックになり今も動けない状態の人もいます。

大きな壁にぶつかってしまったときに、もう先が見えないと思ったら、他の方法を考えることもやめてしまう人が多いのです。

それは本来の性格が真面目であり、神経質であることから、一途にひとつのことに取り組んできた結果でもあります。

よそ見をすることは好きではなく、息抜きの仕方も上手くない人は失敗をしてしまったときに、這い上がってくるまで自分の心の整理がなかなかできないことがあるのです。

7.小さなきっかけから

引きこもるきっかけはほんの些細なことが多いのです。

他人からしてみたら、「そんなことで?」と思われることも多く、理解されないことが多いのがつらい所ですね。

鬱病や精神疾患と同じように、元気な人からしたら理解できないことが多いため、心無い言葉をかけられることもあります。

特にそれが親となると、一番理解してほしい相手なのに「なんで理解してもらえないのだろう」という気持ちがより大きくなってしまうもの。

自分の子供が受験や就職に失敗したとで、子供の将来を心配するあまりに親が鬱状態、引きこもりになってしまうこともあるのです。

今まで元気にやってきた人でさえ、いつ何のきっかけで心が壊れるかはわからないのです。

状況によっては、ほんの小さなことがきっかけに

大きな失敗ではなくても、本当に些細なことがきっかけで引きこもりの道に進むこともあります。

テストの点が悪かった、親の期待に応えられなかった、マラソンで1位をとれなかった、クレームの電話がかかってきた、お客さんに暴言をはかれた、上司に怒られた、など学生、社会人の目線からみてどれも起こりうることです。

「また次がんばればいいんだ」と気持ちの切り替えができずに、一つの物事に対して執着してしまうと、起こったことをうまく自分で処理できなくなってしまいます。

「そんなこと毎日のようにあるよ」そう思う人も多いでしょう。

しかしきっかけは本当に些細なことであることもあるのです。

小さなことが積み重なる

仕事をしていて、「辞めたいな」と思うことは誰しもあると思います。

例えばそれが上司に怒られたときだったり、ミスをしたときだったり、満員電車にうんざりしたり、飲み会に強制的に参加しなければいけなかったり。

そうした嫌なことというのは、日々少なからず存在しています。

月曜の朝に学校や仕事に行くのが嫌だと思う人はとても多いですよね。

今まではそれでも自分の気持ちをコントロールしながら、だましだましやってきた人でも、1日に嫌なことがいくつも重なってしまったり、1週間のうち7日間びっしり怒られ続けたりしたら、「私にはこの仕事が向いていないのではないか」と思うことでしょう。

誰かに八つ当たりされたり、嫌なことが起こったら、「そういう日もある」と上手く流せていたとしても、それが重なってくるといつの間にか心の中のモヤモヤが溢れていることがあります。

小さい努力の積み重ねで成功することもありますが、小さな嫌なことが積み重なっていくと大きな憂鬱へと変化してしまうのです。

8.家にいることが苦にならない

引きこもりは家から出ないことを指します。

そのため、家にいることが苦痛ではないということが第一条件となるのです。

家族の関係がうまくいっていない、親がいつも怒鳴っている、そんな家には四六時中いたいとは思いませんよね。

子供が引きこもることで怒る親も多いと思います。

しかしその反面、自分の責任だと感じ許す親もいるのです。

親の対応は両極端ですが、引きこもりになった原因を遡ると家庭環境にあることも少なくないので、親も何も言えなくなってしまうということがあるんですね。

家ですべてが完結する

家にいれば、食べるものがある、洗濯もできる、お風呂にも入れる、テレビも見れる、本も読める、勉強をしようと思えば自分でできる、お金が必要なわけではない。

家はそういう場所でもあります。

外出する必要がないと思ってしまえばそれまでです。

健康面や精神衛生を考えるのであれば、外にでて太陽の光を浴びること、運動をすることは必要であると思いますが、無気力状態のときはそこまで考えることができません。

家の中でできることは限られていますが、それでも引きこもりにとっては不自由な生活ではないのです。

ずっと家にいることが多い

外に出ることが面倒、人目が気になって外に出たくない、外に出る準備ができていない。

などの理由で外出できない人が多くいます。

家にこもって趣味に没頭したり、ゲームをしたり、はたまた何もしないという人もいます。

中には自分の興味のあることが行われる場面にだけ外出をするという人や、夜間に散歩にでるという人もいます。

近所の人の目が気になったり、明るい場所に行きたくないという人は夜間にコンビニにだけ行ってみようと努力をしていたりもします。

9.その時の状況や場合

外出することをやめてしまい、家にこもった状態を引きこもりと呼びますが、それは一過性のものもあります。

五月病のようなものですね。

五月病も長引くと鬱病を疑うこともありますが、その時の状況によって引きこもりと判断するには早い場合もあります。

「なんとなく」も存在する

「なんとなく外に出たくない」「なんとなく人と接するのが面倒」「なんとなく体調が悪い気がする」なんとなくで、引きこもっている人も多くいます。

何を持って本当の引きこもりと判断するかは、はじめの方でご紹介した厚生労働省が定めたことが一つの基準となりますね。

「今は少し疲れたからちょっとだけ休みたい」そういう人もいます。

また「今自分が置かれている状況が特別に辛い状況で、引きこもるつもりはなかったけれど、結果的に引きこもってしまった」という人もいます。

家庭環境や育ってきた背景は関係なしに、引きこもることもあるということです。

急に外に出るのが億劫になる

ある日急に外にでるのが面倒になってしまうこと。

ある日急にお風呂に入るのが面倒になってしまうこと。

いままで普通にしていたことが突然面倒になってしまい、“したくない”から“できない”に変わってしまうことがあります。

少し心が疲れている場合に急に襲ってくることがあり、土日の休みでも外に出なくなってしまうこともあります。

それが体力的にくる疲れなのか、精神面からくる疲れなのかによってもまた変わってきます。

まとめ

引きこもりの原因となる9個の要素を見てきましたが、いかがでしたか。

自分は引きこもりの状態なのだろうか、自分の子供は引きこもりなのだろうか、と悩んでいる方も多くいることでしょう。

すぐに判断することは難しいかもしれませんが、何か変化やサインに気付いたら話を聞いてあげることも大事かと思います。

家族に暴力をふるう、暴言をはくなどという行動が起きる前に、何を不安に思っているか、今の状態を受け止めてあげることも大事ですね。

自分がいま引きこもっているという人は、自分と向き合える時間をとることも大切です。

自分が今まで歩んできた環境を責めても、何も解決しません。

後ろを振り返り原因を探ることは大切ですが、前を向いて今後のことをゆっくりと考えていきましょう。