3.誘われないと遊ばない
自らの意思を持っていない、または表現しない、さらに自ら行動を起こさないとなると、自然と内向的な性格や行動が目立つようになります。
人と遊びに出かけるという、なんてことない行動を一つとってみても、受け身の人は自分から人を誘い出したり、遊びのプランを組み立てたりと言うことがほとんどありません。
誘われたら遊ぶけど、自分からは誘わない、と言う人は周りから見たらどのように映るでしょうか。
いつも誘う側からしてみると、相手側が迷惑しているのではないか、本当は遊びたくないのではないか、と不安に思ったりもするでしょう。
相手にとって自分は誘ってまで会いたいと思う相手では無いのだと判断するかもしれません。
人から誘いを受けるというのは、その人が自分に少なからず好意を持っているのだと認知する手段でもあります。
誘われるのを待つだけでなく、時には自ら行動を起こすことで、より親密な人間関係を築けるでしょう。
4.感情を出さない
受け身の人は、どんな時も受動的です。
それは分かりやすい行動面だけに限らず、感情の動きや表現にも影響します。
受け身の場合、自分の感情を露わにして、周りへ影響を与えるような言動を起こしたりしません。
感情を表面化するほど、なにかに熱くなったり執着することがなく、ただ周囲から与えられる刺激や流れを受けるがままに、ゆらゆらと気持ちも行動も移ろっているのです。
自分の意思でなくてもすんなり行動できてしまうということは、あまり固執した信念やこだわりがないということでしょう。
ですから、感情的になることもありません。
わざわざ感情を露見させて自分を押し通してまで、なにかを周りに伝えようという気持ちにならないのでしょう。
人が感情を露にする時というと、喜びや怒りなど特に大きな衝動に揺り動かされている場面が多いですよね。
こういう時、人は自分の感情をまわりに伝えたい、共感して欲しい、理解して欲しいなどと言う意志を持って感情を表面に出します。
そして連動するように身体を通じて気持ちを表現するのです。
ただし、受け身の人だと何にせよ強い意思や感情を抱きにくいため、表面化するに至らないケースが多いんですね。
5.意見を言わない
会議や話し合いの場面など仕事における場面はもちろん、プライベートで人と話をしている時でも、自分意見を言わない人というのは受け身そのものです。
「なにか意見がありますか?」と聞かれたとして、本心から「何もありません」と言っているか、その場の空気を読んだうえでそう言っているかで状況はまったく違ってきます。
意見がないのと意見を言わないのでは大違い。
受け身の人の場合は、どちらのパターンも考えられます。
意見を言わないと、対象の物事や人に対して無関心であると見えてしまいます。
関心がないものに対して、意見が生まれないというのはごもっともですが、そもそも受け身の人の場合、考えるという活動を停止していることが多いのです。
言いたい意見を飲み込んでいるというよりは、言いたい意見さえも生まれてこない人が少なくないのではないしょうか。
「なるようになればいい」と考えている人もいるでしょうが、自分の意見が反映されて出した結果と、周りが決めた結果ではそれに向けられる意識も違うんです。
6.人に合わせる
いつも人の意見を優先して、人の言うままに行動している人は根っからの受け身体質ですね。
仲の良い悪いに関わらず、自分の意見を表に出せない人はいるでしょう。
この状況の受け止め方は相手によって異なります。
自分の意見を最優先して物事を進めていきたい人にとっては、自分の意見に口出しされず、言うがままに事が進んでいくので、受け身という存在は“都合のいい存在”だと言えるでしょう。
しかし、誰しもがそれを望んでいるわけではありません。
周りに意見を聞いて、それぞれの意思を尊重したいと考えている人に対して、いつも同意してばかりしてしまっては逆効果、その人はまるで独りよがりのように思うでしょう。
7.流れに身をまかせる
受け身の人は自分から流れを作らず、周りの流れに合わせて方向性を決めていきます。
それも、巻き込まれる形ではなく、自ら進んで乗っていきます。