30年余り続いた平成の時代には、バブルが崩壊し、20世紀から21世紀となり、インターネットが普及して、小学生の3人に1人がスマホを使うようになりました。
世の中の変化につれて、生活様式だけでなく恋愛観も大きく変化してきました。
そんな時代に成長してきた、現在30歳前後までの「平成世代」は、どんな価値観を持っているのでしょうか。
今回は平成生まれの特徴と、昭和生まれとの違いや、それぞれに相性の良い女性についてもまとめてみました。
生まれた時代によって性格は変わる?
平成生まれの人は、昭和生まれ世代から「やっぱり平成生まれだよね」などと言われたことはないでしょうか。
反対に、昭和生まれの人は平成生まれの人から「そういうところが昭和っぽいですね」などと言われたことがあるかもしれません。
まるで生まれた時代によって特徴的な性格があるかのようですが、実際に生まれた時代によって性格は変わるのでしょうか?
まずはそう言われる理由を、世の中がどう変化してきたかと照らし合わせて見てみましょう。
育った環境が違う
昭和生まれと平成生まれでは、育った環境に大きな違いがあります。
日本では子供の数が減少し続けていて、少子化が大きな問題となっています。
子供同士で良い意味での競い合いの機会も減り、遊び方にも変化が表れるようになってきました。
昭和生まれの子供たちは、放課後には公園などに集まってみんなで遊ぶことが多かったのに比べて、平成生まれの子供たちは時代が進むにつれ、家でゲームをしたり塾やお稽古ごとに忙しくなり、外で遊ぶことが少なくなったのです。
遊びの中で、子供同士で問題を解決することも減り、何かあればすぐに保護者が干渉するため、自力でなんとかする力が育ちにくいことが心配されてきました。
一方、昭和生まれ世代と比べると、平成生まれ世代は格段に便利な環境で育ってきました。
余暇時間に何をして過ごすかという選択肢も増え、プライベートの充実を求める傾向が多くなってきたのです。
教育方針
昭和生まれ世代が受けてきた教育は、とにかくテストで高得点をとる、受験に勝つための詰め込み教育と言われていました。
どうしてそうなるのかを考えるよりも、ひたすら正解を覚えるというやり方には息苦しさを感じる人もいたようです。
それが平成生まれの世代になってくると、「個性」が尊重されるようになり、苦手をなくすよりも得意を伸ばすという考え方が受け入れられるようになってきました。
そして知識を詰め込むだけでなく、自分で考える力をつけるための教育方法が必要だと考えられるようになったのです。
かつては「いい学校に行って、いい会社に入って、定年まで働けば老後まで安定した生活ができる」ことが保障されている時代でしたが、平成以降は先行き不透明な世の中となり、生き方の答えが一つとは限らなくなりました。
多様化する生き方に対応できる力をつける、そんな教育方法が必要とされるようになってきたのです。
インターネット・AIの進化
日本でインターネットが一般に普及してきたのは、マイクロソフトのWindows95が発売された頃からです。
以後ネットの進化はめざましく、携帯電話やスマホでもインターネットが利用できるようになりました。
小学校でもパソコンを使ってインターネットの利用方法を学ぶようになったのは、平成生まれ世代からです。
今ではあらゆるサービスがインターネットを通して受けられるようになり、ショッピング、ネットバンキング、行政手続きなどを便利に利用できるようになりました。
また、近年はAI(人工知能)が家庭の電化製品などにも搭載され、より生活が便利になりました。
しかしこれらの普及率が上がるに伴い、インターネット犯罪や、ネット上での人間関係のトラブルなど、それまで存在しなかった問題も生まれてくるようになったのです。
常識が変わる
社会の中で、当たり前に持っているべきだとされる知識が常識ですが、時代の移り変わりによって、かつては常識だったことが非常識に変わっていたり、またその反対もあります。
昭和の時代には、不在時に宅配便の荷物が届いたとき、隣近所の人に預かってもらうということも普通に行われていましたが、ご近所との信頼関係が前提とされていたことが伺えます。
お隣に住んでいる人の顔も知らないというような人間関係の希薄さが当たり前の現代では、考えられないことがまかり通っていました。
良くも悪くも人間関係がおおらかだったのが昭和の時代ですが、平成以降は「知らない人には警戒心を持つ」よう教育されてきた人が多いでしょう。
小さな子供が可愛いと思ったからと、親に無断でお菓子をあげたり、時には声をかけただけで「不審者の声かけ事案」として通報されるようになりました。
このような常識の変化は、確実に性格に影響を及ぼすと思われます。