どんなに尊敬している上司や先生からであっても「どうしてお前って呼ぶんですか!」と怒りたくなってしまうという人も珍しくはありません。
もちろん、そういう人がいるので逆のパターンも大いにあり得ます。
すなわち、気分がいい時や良いことがあってウキウキしている時、機嫌が良くて大半のことは許せてしまうような気分の時であれば「お前」呼びをされてもイライラしないというパターンです。
どうしても特定の誰かを「お前」と呼びたい時にはこのように気分が良いと容認される可能性が高まるので、機嫌が良い時を見計らって呼ぶのも良いでしょう。
ただし、本当にそこまでして「お前」と呼ばなければならない理由があるのかどうかは、事前に確認しておくのがおすすめです。
お前って呼ぶ人の特徴
女性の中にも誰かのことを「お前」と呼ぶ人がいないわけではありませんが、大半の女性は成長するにつれて「お前」呼びをしなくなる傾向があります。
そのため、昔から女子校で育って女性が多い職場で働いている人や、周囲に男性がいても物腰の柔らかい人しかいなかった場合にはどういう人が「お前」呼びをするのか分からないという人もいるでしょう。
では、実際にどんな人が周りの人のことを「お前」と呼ぶ傾向があるのでしょうか。
ここでは最後に、誰かのことを「お前」と呼びがちな人の特徴を紹介していきます。
「お前」呼びに対して強い抵抗感があり、誰であっても絶対に「お前」呼びをされたくないという人も、そうした人たちを避けるためにぜひチェックしてみてください。
気が強い
気が強くて、相手が誰であっても臆せず発言できる人は「お前」呼びをする傾向があります。
というのも、気が強いということはそれだけ周りに敵を作ることも多く、弱い部分を見せると舐められてしまう可能性が高くなります。
そのため、気が強い人は普段から自分が舐められないように強い存在であることを敢えてアピールしていることも少なくありません。
それはファッションやメイクによるアピールだったり、人脈によるアピールだったりするでしょう。
そういう人たちにとっては、誰かを「お前」と呼び自分の強さを分かりやすく表現することも、舐められないためのアピールの一つになるのです。
こういった人たちは誰かのことを見下して「お前」と呼んでいるわけではなく、いわゆる威嚇行為として「お前」呼びをしているというケースもあります。
話し上手
気が強い人が周りから舐められないように「お前」呼びを使うと、どうしても相手に対して高圧的な態度に出てしまうことが多くなるため周りに敵を作ってしまうことは避けられません。
しかし、そうした人たちとは違い「お前」呼びをしているのになぜか周りに敵を作らず多くの人に慕われているという人もいます。
それは「話が上手で周りの人とのコミュニケーションが上手な人」です。
コミュニケーション能力が高い人の場合、誰かとの心の距離を一瞬で縮めるために、敢えて「お前」という呼び方を使うこともあります。
話し上手な人は、「お前」呼びをする前にしっかり相手との信頼関係を構築しています。
さらに、それだけではなく相手の機嫌が良く「お前」呼びを受け入れる余裕がある瞬間を見計らって、自然と「お前」呼びをするのです。
そのため呼ばれた方も不快な気持ちにならずに自然と「この人ならお前呼びをされても良いかな」という気持ちになります。
だからこそ、話し上手でコミュニケーション能力が高い人には「お前」という呼び方を使う人が多いのです。
上下関係に厳しい
学生時代、運動部に所属していると先輩や先生から「お前」と呼ばれる経験をすることも珍しくはありません。
社会人になっても上下関係の厳しい職場であれば、上司や先輩から「お前」と呼ばれることもあるでしょう。
こうした事例からも分かる通り、上下関係に厳しい人には「お前」という呼び方を使う人が多い傾向があります。
そもそも、「お前」呼びを避ける人は「相手に見下していると誤解されて不快感を与えるのは良くないから、使わないようにしよう」と考えて避けている人が多いです。
しかしながら、上下関係に厳しい人はそもそもそうしたことを避けるべきだという発想にならないので「お前」呼びを避ける必要自体がないのです。
むしろ、上下関係を重視するからこそ自分が上の立場であることを強調しようと思い、敢えて「お前」という呼び方を選択している人もいます。
常に自分に対しても周りに対しても厳しい人の中にも、こうした理由で「お前」呼びをしている人も多いのではないでしょうか。
「お前」呼びは上手く使おう
厳しくて乱暴な印象を与えがちな「お前」という呼び方ですが、適切に使うことで相手との心の距離を一気に縮めて親密度を高めることができたり、相手に対して上下関係を意識させたりすることも可能です。
公的な場面でもフランクな場面でも効果を発揮する呼び方だと考えることもできるでしょう。
誰かに対して「お前」呼びをする場合は、その人との関係性やその場の雰囲気なども考えながら使い分けてみるのも良いのではないでしょうか。