ホームシックとは、家庭や故郷を懐かしむ心情のことを指し、その典型的症状とは、故郷の家に帰りたくなることです。

志をもって都会へ出て、一人暮らしを始めた。

しかしときに孤独に耐えられなくなる。

そのときの脳内のスクリーンには、故郷のなつかしい情景がいっぱいに拡がっている、といイメージでしょうか。

これには、かかる人もいればかからない人もいて、またかかる人でも、その症状には大きな個人差があります。

あなたがかかるかどうかはわかりませんが、先人から経験談を聞いておくのはリスク管理として悪くありません。

ホームシックなど無縁だったという人でも、本音は違う可能性はあります。

いりいろと取材をしておき、予め備えておくのは、正しい在り方だと思います。

筆者の場合は、大学生の18歳から23歳(5年在籍した)、グループ会社へ出向した32歳から38歳の2度、地方から東京へ出て一人暮らしを経験しています。

基本的にホームシックにはかかりませんでした。

それは故郷での生活が懐かしむほどうるおいのあるものではなかった、ということが影響しています。

新しい生活の方がはるかに刺激に富んでいたのです。

とはいえ一瞬もホームシックにかからなかった、というわけではありません。

孤独感に苛まれた時期はそれなりにありました。

このようにホームシックの現れ方は、一人一人の背景によって大きく違います。

まただからこそ先人の話は参考になるものと思います。

ホームシックにならないための12個のメンタルの保ち方や慣れ方

ホームシックになるならないは、メンタルの保ち方によって100%決まるといってよいでしょう。

身体の不調からホームシックに至るというコースではないからです。

病気のとき孤独で、ひどく落ち込んだという話はよく聞きますが、そこから発症するというものではありません。

メンタルを保ち強化することで新しい生活に慣れ、ホームシックを克服していきましょう。

1. 仕事や趣味で思い切り忙しい毎日にしてしまう


仕事が充実して毎日忙しい状態が続いていれば、孤独を感じているヒマはありません。

休日も疲労回復のために充てられ、あっという間に終わってしまいます。

これが一番いい状態とは思えませんが、とりあえずホームシックを発症する時間は少なくてすみます。

しかし時間のある学生ではそうはいきません。

現代とは違う感覚でしょうが、筆者のころは、クラスとサークル、それにプラスワンで最低3つの所属集団を持っていなさい、というのが新入生への定番のアドバイスでした。

地域という支えがない以上、3つくらいは必要だろうという考え方です。

筆者の場合は、結局1.5くらいしかありませんでしたが、何とかホームシックなしに暮らしていけました。

ただしもっとこうしておけばよかった、という後悔は今でも残っています。

2. ペットを飼う

東京や大阪のアパート一人暮らしでは、犬猫はほとんど飼えません。

もとより小動物でさえ危険です。

筆者の一人暮らしをしていた知人は、小さくて可愛いウサギを譲り受け、大いに喜んでいました。

しかし1泊か2泊の出張に出て帰ってくると、あっさり死んでいたそうです。

食べ物はふんだんにあったということなので飢え死にではなさそうです。

では飲み水でしょうか。

しかしはっきりした死因はわかりませんでした。

故郷の一軒家にいたときのように小動物を愛玩する生活は、大都会では成立しません。

そのようなイメージを持ち込まないことが必要です。

都会の一人暮らしで飼えるのは、せいぜい金魚や昆虫くらいのものでしょう。

むしろ植物を愛でる方がいいのではないでしょうか。

3. 友人を家に招待してパーティをする


パーティーは東京や大阪のアパート一人暮らしでは成立しません。

仲のよい一人か二人を呼んで話し込むことは問題ないでしょう。

しかしそれ以上の人数で騒ぐと、たちまち苦情が来ます。

都会人は通常他人には無関心です。

しかし生活を乱される、と感じたときは別です。

いろいろ言ってくる人がきっといるはずです。

それにより自分の生活安定を損なってしまいます。

もし一人暮らしに不安なら、賄いつき学生専用アパートや社員寮に入り、その後改めて、自分に合ったより住みやすい環境を探しても遅くないでしょう。

4. インテリアを自分好みのものにどんどん変え居心地良くする

昨今のインテリアは、安い費用で変更を行うことが十分可能になりました。

今ではニトリやイケア、カインズホームだけではなく、100円均一ショップでも工夫次第で十分使えそうな面白いインテリアアイテムをそろえています。

頻繁に変更してもそれほどお金はかかりません。

気分一新にはもってこいです。

それを繰り返していれば、プラス思考に転換する可能性も高まるでしょう。

これは是非お勧めしたいと思います。

5. 大きな目標を立ててそれに向かって突き進む

ホームシックにかかっている時間を、将来の自分を考える時間に変えましょう。

直近の仕事や生活課題を離れ、もっと遠大な人生目標を設定するのに時間を使ってみてははどうでしょうか。

最初は空想の世界に遊ぶだけでもかまいません。

それでも脱ホームシック効果は十分あると思います。

そうしているうちに具体的な目標設定にまで至れば、これは儲けものです。

6. 実家に随時連絡する

昔のコミュニケーション手段は郵便を除けば電話しかありません。

その上に市外通話は驚くほど高額でした。

つまりそう簡単に連絡は取れるものではありません。

SNS全盛となって、タダ同然で連絡のとれる現在とは全く異なった環境でした。

しかし人間の本質までは変わったわけではありません。

実家にまめに連絡を入れすぎる人は、かえって新しい生活やポジションの確立が遅れてしまいます。

真にホームシックを克服するためには、逆効果になってしまうでしょう。

「いつでも帰っておいで。」などと平気で言いそうな母親をお持ちの方は、かえって連絡を控えた方がいいと思います。

7. あまり家にこもらず外出するようにする

外出は心身にさまざまな刺激を与え、プラスの効果をもたらします。

しかし毎週のように都心まで出かけるのは大変でしょうし、それなりにお金もかかります。

また余計なもの買ってしまうリスクも高くなります。

そこで都会では都心とは逆方向に出かけるという手もあります。

大都市近郊には、いろいろなアミューズメント施設が、あちこちに点在しています。

この辺りは、地方出の人の感覚ではわかりにくいところです。

これはやり始めるとなかなか楽しくなってきます。

8. 新しい街を隅々まで探検して楽しむ

電車に乗るまでもなく、自分の街を歩くだけでも地方の人にとっては、驚きの連続のです。

ちなみに筆者の場合は、新宿、池袋、渋谷、銀座など名の知れた繁華街の賑わいは想像通りで驚きはありませんでした。

しかし吉祥寺のことはお寺の門前町だと思っていましたし、まして武蔵小山やら戸越やら、地方の人があまり知らない商店街の賑わいは、まったく田舎者の想像を超えていました。

こうした近隣を巡るだけでも、街歩きを十分楽しむことができるはずです。

9. 自由気ままに出来ることに感謝し、楽しもうとする気持ちを大事にする

そうした街歩きで、自由きまま感を味わうことができれば、もうしめたものです。

存分に楽しんでください。

そうなればホームシックなど入り込む余地はありません。

スマホの発達により、タウン情報はこれ以上考えつかないほど充実しています。

行き先に困ることなどありません。

都会的なたたずまいの店を前に、入りにくいなどと躊躇しないようにしましょう。

10. 強がらず周囲の人に相談し頼る

新しい生活の最初から、周囲に何くれとなく心配をしてくれる人がいれば理想的です。

そうでない場合は、自分で相談相手を探さなければなりません。

しかし初めて都会で会った人たちに相談するのは、少し気が引けます。

やはり感覚が違います。

都会の人はせかせかして見え、同じ悩みを共有してくれる人には思えないところがあります。

やはり相談相手としては、同郷の知人友人がもっとも適しています。

11. テレビ電話を有効利用する

テレビ電話はビジネスでの利用が大きく進んでいます。

そのおかげでテレビ会議が増えた、とこぼすサラリーマンたちの声もあちこちから聞こえます。

企業にとっては、支店の人を招集するコスト、出張コストは大きく下がっているものと考えられます。

そのため積極的に開催するのでしょう。

企業の場合はパソコンでSkypeを利用というのが一般的なようです。

パーソナルユースではどういう状況なのでしょうか。

スマホアプリ人気ランキングで調べてみました。

それによると、第1位はやはりSkype、以下は第2位、Google Duo、第3位、ハングアウト、第4位、タンゴ、第5位、WeChat(微信)となっていました。

どうやらパーソナルな場面でも盛んに利用されているようです。

なおWeChat(微信)とは中国最大のSNSで利用者数は9億4000万人といわれ、中国人必携のネットインフラです。

モバイル決済のWe Chat Pay(微信支付)も急拡大し、日本でも使える店が出てきています。

これから目や耳にする機会は間違いなく増えると思います。

12. 寂しい時は我慢しないで泣くと、意外とスッキリする

女性は泣くとスッキリすることができるでしょう。

そうとしか思えないケースは、確かによく見かけるからです。

女性の場合は、我慢を貯める方がよくないようです。

しかし男性には、そういう体質は認められません。

ホームシックにかかり、涙の跡でも頬についていれば、情けない男として他人は引いてしまうでしょう。

そして期待できない男としての評価がスッキリ確立します。

かえって傷口は拡がってしまうのです。

何かに感動して泣く分にはかまいませんが、ホームシックで泣くのはNGです。

13. 同じくホームシックになっている仲間を見つける。

同じような悩みを抱える人が近くにいるということがわかれば、それは心の支えとなりそうです。

しかし、もたれ合いにならないようにしておきましょう。

頻繁に会って愚痴の交換をするようになってしまっては、決してお互いにとってのエールにはなりません。

さらにこういうときは、苦しみの原因は会社や社会のせいだなどと盛り上がりがちになります。

責任転嫁をする話にまで進むようでは、とても望ましい人間関係とは言えなくなってしまいます。

ホームシックを克服しよう!

病いは気から、といいます。

病を治すのも気からです。

先述した通り、ホームシックは身体の不調からくるものではありません。

気合またはメンタルの持ち方次第で、必ず克服することができます。

それにはまず、原因を突き止めることです。

思い当たるケースや、あてはまるケースを考えていきましょう。

1. ホームシックとは?

ホームシックとは、一口に言えば、新しい環境におかれて孤独感がつのったとき、望郷の意識が異常に強まっている状況のことでしょう。

カルチャーショックや、想像とのギャップの大きさに耐えられず、固まってしまった感じでしょうか。

ただの故郷の回想というのなら大した問題ではありません。

しかし長く続き、その状態から抜け出せないようなら話は別です。

仕事や生活に実害をもたらす前に、何らかの対策または治療が必要となってきます。

2. ホームシックになる原因とは?

ホームシックになる原因は、新しい環境にうまく馴染んでいないからに違いありません。

もっとも大きな環境変化は、初めての一人暮らしです。

家に帰ると話し相手のいないという初めて経験する状態です。

ホームシック原因の追究は自分の弱さを認識する旅にもなります。

思いがけないこと、都合の悪いことも出てくるかもしれません。

しかしそうした現実から目をそらさないようにしましょう。

ホームシックの改善には、正しい現状認識が必要です。

1. 愛情深く育てられたから

人はいずれ独り立ちしなければなりません。

教育の本来目指すべき目標です。

ところが最近はいつまでたって親と同居して、ニート状態、最悪のケースでは引きこもりという人たちの存在が、社会問題化しています。

あまりにも愛情深く育てられ、親に依存し過ぎた家庭に育った人は、独り立ちが危うくなります。

もしそんな家庭から、一人で都会へ出てきたということは、独り立ちに向けて逃してはならないチャンスなのです。

この場合は、お互い距離を取ることこそ愛情です。

無用のもたれ合いは断ち切りましょう。

2. 家事や仕事などに自信が無いから

一人暮らしを始めると、仕事でも身の回りの家事でも、何もかも新しい場面ばかり続きます。

それを刺激的な楽しいこととして、次々こなしていければ全く問題ありません。

もしそうでない場合や、どこかで詰まってしまった場合、チェンジ・オブ・ペースが必要です。

ペースを少し落とすとよいでしょう。

何も焦る必要はありません。

よくあることとして気楽に考えて下さい。

ここをうまく処理しないと前に進めません。

うまくいっていないのは、もっともホームシックになりやすい状況です。

3. 生活のリズムがなかなかつかめないから

地方都市と大都市における最大の違いは、夜の生活にあります。

地方都市の夜は人影まばらで街灯も少なく、く、男でさえ一人歩きはちょっとためらわれます。

それに比べ大都会のそれは不夜城です。

夜の世界の誘惑に取り込まれることはないにしても、何かにつけ驚くことは多いでしょう。

筆者の場合、一番印象に残っているのは、新宿歌舞伎町です。

午前2時ごろ、すし屋が満員で座れない、朝4時半の始発電車も酔っ払いで満員、などの衝撃的な場面です。

それらにいちいち過敏に反応していると、感受性が持ちません。

なかなか生活のリズムがつかめないうちに、月日は過ぎてしまいます。

知らず知らずのうちに疲労が蓄積しています。

そしていかにももありがちなホームシックのパターンにはまります。

4. おしゃべりが大好きな性格だから

人と話していないと生きている気がしない、というおしゃべり好きな人もいます。

こういう人にとっては、家に帰って話し相手がいないという状態は耐えがたいものでしょう。

しかしこのタイプの人は積極性に富んでいるため、環境は変わってもすぐに友達を作ることができます。

田舎者と必要以上に自分を卑下しない限り(これが重要です)、ストレスなく普通に都会人と交流を持つことができます。

ホームシックはかかっても一瞬だけで終わりそうです。

5. 特定の人としか接しようとせず人間関係が狭いから

自分と違う背景の人と出会うことに、喜びを感じましょう。

筆者が最初に東京へ出てきたとき、一番驚かされたのは、東京都立高校の出身者です。

立川高校、国立高校といった少し郊外の進学校の人たちでした。

彼らはこれまで制服を着たことは一度もない、といいます。

まずこれが驚きです。

大学生と同じようにコンパを開き、酒の洗礼も済ませています。

さらに卒業アルバムを見せてもらってまた驚きです。

最初の見開きには生徒の作った詩が掲載されていました。

写真もプロカメラマンが撮ったような、セミドキュメンタリータッチのおしゃれなものばかりです。

生徒による自主編集ということで、先生など学校生活の点景としておまけのように出てくるだけ。

まったく田舎者には想像を絶するオシャレなしろものでした。

東京の先進文化はまさに衝撃的というしかなかったのです。

今はここまでのギャップはないとは思いますが、新鮮な刺激を受け、前に進むという点はあまり変わりはないはずです。

是非そうしたことを楽しみましょう。

6. 本当に素晴らしい家族ばかりだったから

理想的な家族構成と成員同士の良好な人間関係に恵まれた人は、かえって苦労することが多いようです。

自分ではそれ以上の家族を作ろうとは思わない、最初から意欲が萎えているように見えます。

ずっと素晴らしい実家の構成員でいたい、という気持ちがその人の主体性にフタをしているのではないでしょうか。

このタイプの人は自分の周囲に壁を作っているようにも感じます。

ホームシックにかかりやすく、、家族以外に助けを求める「こともありません。

ホームシックから逃れるのは難しい背景の持ち主といってよいでしょう。

7. 真面目で完璧主義の人がなり易い

真面目で完璧主義の人は、周囲にほめてくれる人がいなければ、前に進めないという。

うっとうしいタイプには当たりません。

しかし、やりすぎを諫めたり、注意してくれる人がいないと、消耗したり、折れてしまったり、これはこれでいろいろと面倒です。

結局、真面目タイプの人も他人に依存するところが多いようです。

そういう真面目評判をとっている人には、相談相手が必要です。

しっかり確保しておきましょう。

8. 親への感謝の気持ちが強い人

独り立ちすることこそ、親への恩返しです。

先述したように、教育の究極の目標も本来そこにあります。

ところが現代は、この目標は日陰に引っ込み、親子ともどももたれ合っているケースが目立ちます。

これは世界的な傾向らしく、成人したら親元を離れるのが当たり前だったアメリカでも、いつまでも同居したままというケースが増えているそうです。

中国でも同じような傾向ですが、こちらは単に結婚が遅くなっているから、という感じが強いように思います。

一人暮らしを始めることは、親へ感謝の気持ちを含め、家族関係を見直す契機にもなります。

必要があれば再編集をしましょう。

9. ネガティブな人

ネガティブなな面ばかり前面に出てしまう人は、一人暮らしを新たな出発、可能性の扉を開けるとは、なかなか考えられないようです。

似た境遇のたくましく生きている人を見ても、刺激を受けて、前進する契機とはとらえら切れません。

こういう人はまずストレスを受け流し、これ以上悪くならないよう、心身のバランスを安定させるところからはじめましょう。

10. 自分の意に反して一人暮らしせざるを得ない状況の人

急な転勤などで、自分の意に反して一人暮らしをせざる得ない状況の人もいるでしょう。

この場合は、何も地方から大都市への流ればかりとは限りません。

筆者の知っているケース(経験したわけではない)をご紹介します。

それは北陸地方の話です。

東京・大阪・名古屋などの太平洋側の大都市から、北陸へ転勤すると、お魚の美味しいのは素晴らしいのですが、困ったこともあります。

それは冬の雷です。

太平洋側の人間にとって雷は夏の風物詩ですが、北陸では冬にもしばしば鳴るのです。

太平洋側から来た人にとっては、思いもかけけない衝撃です。

これに慣れるのは難しいそうです。

まして一人暮らしならなおさらでしょう。

ホームシックにかかりやすいといいます。

その代わり仕事に集中できる、人生にはこういう時期も必要という意見もたくさんあります。

3. 誰でもなり得るので、恥ずかしいことではない

ホームシックは誰でもなり得ることです。

誰でもなり得ることですから、それ自体恥ずかしいことではありません。

問題は長引かせないことに尽きます。

4. 徐々に時間が解決してくれます

時間には目には見えない、非常に大きなエネルギーがあります。

心に傷を負っても時間が癒してくれる、これは誰もが経験していることです。

時間には逆らわず、うまく利用することを考えましょう。

ときには忘れることも必要です。

5. 新たな地で楽しみを見つけ充実させることがポイントとなる

やることなすこと刺激的で、面白くてたまらない、という状態が理想的です。

そうなれば生活の苦労など何でもありません。

もともと都会は地方より生活には便利にできています。

ただし、そこまで生活力のたくましい人ばかりではありません。

真面目な人は、新しい地で生活基盤を確立するまでは、どうしてもバタバタしてしまいます。

その間に新しい楽しみが見つかれば、自然に精神状態は落ち着いてくるでしょう。

そうなればもう大丈夫です。