例えば頼んでおいたことがやれていなかったり、同じミスの指摘を3回以上もしているのに相変わらず同じようにミスを繰り返していたりと、キビキビ働くタイプの人からすれば、イライラすることこの上ない頼りなさとダメなところが行動に滲み出ています。
一緒に仕事をしている人の中には、その人に任せると仕事が進まないといって自分だけで仕事を抱え込んでしまう人もいるでしょう。
団体で行動している時も、その人ばかりが同じミスを繰り返して、その場の雰囲気を悪くしてしまうこともあります。
とはいえ、本人はあくまでも一生懸命にそれに取り組んでおり、また取り組んでいる最中にはふざけた様子も見せないことから、本気で周囲に煙たがられたり、嫌われたりすることはそうありません。
人柄が良い人であれば、何度ミスを繰り返しても「あの人ならしょうがないか」と思われて、ため息をつかれる程度で済むこともあります。
またそのため息も、決して悪意だけが含まれているわけではないのです。
5. ボーっとしている
とんちんかんな人は、よくボーっとしていることが多いです。
何事かを一生懸命に考えているかと思いきや、聞いてみれば「今日のご飯何にしようか考えていた」や「卵と鳥ってどっちが先か悩んでいた」など、案外どうでもいいような内容をぼんやりと考えていることがあります。
また、一見して何も考えていなさそうな顔をしている時もあり、声をかけてみればやっぱり何も考えていなかった、なんてことも良くあります。
しかし、だからといってその人が悪いわけでもなく、見ている側からすれば何となく気持ちが和んでしまうこともあるでしょう。
バタバタと忙しく動き回っている人が見ると、「まったく何をぼんやりしているんだか」とちょっと腹立たしく思えることもあるかもしれませんが、その一方で「あんなにのんびりしている奴がいるんだから、自分も少しくらい肩の力を抜くか」と気持ちを切り替えるきっかけになることもあるかもしれません。
とはいえ、あまりボーっとしていると、それが原因でまたおっちょこちょいな行動を取ってしまいかねません。
6. 言われたことをすぐ忘れる
とんちんかんな人は、言われたことをすぐに忘れてしまいやすいです。
友達と話をしている時でも、仕事で指示を受けた時でも、少し経つとそこで話した内容や言われた指示をうっかり忘れてしまうのです。
しかしそれは、決して最初から話半分に聞いていたからというわけではありません。
話をしていた時には、本人は確かに意識してきちんとその内容を聞いていました。
しかし、その後で何か他所事や他の用事があると、そのことに意識のほとんどを取られてしまって、先ほど話していた内容が頭のどこかへと飛んでいってしまうのです。
仕事で指示を受けた場合には、その場でメモを取るなりしておかなければそこから重要なミスへと繋がりかねません。
とんちかんな人は人よりも不器用な部分が多いため、いつでも目の前のことだけに全力で集中します。
その結果、他のことがすっかり頭から抜け落ちてしまうのです。
そのため、過去に話した内容を当人に確認しようとしても、「そうだっけ?」と疑問符で返してきたり、「ああしまった忘れてた!」と焦った返答があったりすることは珍しくないのです。
周りの人からすれば迷惑を被ることも多いですが、決して本人に悪気があるわけではないということを分かっているからこそ、周囲の人も「仕方ないなあ」とため息一つで済ませられるのもかもしれません。
7. 人の話を理解できない
とんちんかんな人は、人の話を理解できないことがあります。
それは、他人の喜怒哀楽といった感情をいまいち理解出来ず、また話し手の意図するところを読み取ることが出来ないからです。
良くも悪くもとんちんかんな人はとても素直なところがありますので、怒られたり説教をされたりするとそれをそのまま受け取ります。
しかし、あくまでも「怒られた」という部分のみを受け取り、「何故自分が怒られたのか、何が相手を怒らせたのか」というところまでを深く考えようとはしないため、相手の思うところをいまいち理解することが出来ないのです。
そのため、例えば仕事において上司や取引先の相手が暗黙の内にこちらに対して求めていることを敏感に察知することが出来ません。
相手の意図を素早く察することが出来る人は、それだけ日頃から相手の様子や言動を観察し、相手が自分だったら今何を求めているのかを相手の立場に立って考えようとします。
しかし、とんちんかんな人はそこまで考えが至らず、また相手の気持ちを知ろうとも思わないため、人の話を理解出来ないことが多いのです。
8. 自分中心に世界が回っている
とんちんかんな人は、基本的に物事を自分中心で考えています。
しかしそれはなにも、わざと自分のことばかりを優先的に考えるような自己中心的な性格というわけではありません。
誰かを貶めて自分の存在価値を高めたり、他人と自分とを比べて自己中心的な考え方になるのではなく、あくまでも誰かのことまで考えるということが出来ないのです。