実は意外と身近にいるもので、住んでいる地域や国や環境によっても違ってきますが、多くの人にとって、少なくとも人生で一度は接する機会があるでしょう。
でも、「反社会的な人格」と言われても、ピンとこないという人も多いでしょう。
サイコパスの特徴としては、一言でいうと、良心や善意を持っていない人ということです。
ほかにもいろいろな特徴を持っているのであとで詳しくご紹介していきますが、極端に自己中心的で後悔や罪悪感を持たない人のようです。
これに関しても、それを持つ人たちにとっては、ちょっと想像しにくい、理解しにくい人格なのですが、それでも人を傷つけたり、だましたりすることも、なんとも思わずためらいなくする人たちのことを見たり、聞いたりしたことがあるのではないでしょうか?
それは、良心や善意といったものがまるで自分の中に存在しないからこそ、なのかもしれません。
それで私たちは、「サイコパスなんて自分の周りには絶対にいない」と思いたいものですが、現実にそのような精神病質をもつ人たちが存在していて、自分もそのような人と関わらなければいけないこともあるのだ、と認識しておく必要があるのでしょう。
️なぜサイコパスになるの?
でも、人間はもともと誰にでも人としての善悪の感覚とか、良心というものを持っているように思いますよね?
でも、どうしてそのようなものが全くない、反社会的な人格障害を患っている人たちがいるのでしょうか?
そのような人になってしまう原因とはいったい何なのでしょうか??
脳の問題
人がサイコパスになる原因について、その仕組みは完全に理解されているわけではありません。
しかし、少なくとも脳に何らかの異常があることが分かってきているようです。
普通の感覚を持ち合わせず、正常な人格から逸脱している人たちの中には、先天的な原因を持っていることがあるようです。
サイコパスの原因は先天的なもので5割は遺伝性であるものとも考えられています。
その人たちの多くは、脳の前頭葉に問題がある可能性が高く、ホルモン異常が関係していると考えられています。
サイコパスとされている人たちの80%~90%は、言語能力をつかさどる人気既往にも障害があるといわれています。
わたしたちの脳は通常、左脳で言語処理を行っているようです。
しかし、サイコパスの場合、その言語処理が右脳で行われているということが分かっているそうです。
それで、脳電図で見てみると、言語活動を行っているサイコパスの脳波は、普通の人の脳波とは全然違うようです。
さらに、ある実験によると、サイコパスの脳は人間の感情に影響を与えやすいとされている「愛」とか「死」といった言葉が、「机」や「椅子」といった無機質な言葉と同じように反応している、というデータもあるようです。
脳の機能を完全に解明されているわけではありませんが、サイコパスの脳は通常とは違ったところがあるようですね。
家庭環境
さらに、家庭環境も大きな影響を与えていると考えられています。
小さい頃に虐待をされていたり、生育環境が劣悪だったりすると、サイコパスにとなる可能性が高いといわれています。
サイコパス、つまり異常性格者の思考回路は、生まれつきではなく、幼児期の家庭環境の劣悪さや、社会的な要因、つまりいじめや極度の疎外感によっても形成されるとの見解もあります。
幼少期に両親からの愛情を受けられなかったり、育児放棄をされて孤独や辛い経験をしてきことが原因になっていることもあるようです。
つまり、生まれつきの先天性の脳の異常ではなく、後天性の育ってきた環境や社会的な要因が、サイコパスを生みだしてしまう、ということもあり得るようですね。
ハッキリとした理由は不明
いずれにしてもサイコパスがどうして生まれてしまうのか、その原因をハッキリと説明することはまだ難しいようです。
サイコパスになる原因については、いろいろと諸説があるのが現状なので、根本的な原因については明確に述べることができません。
しかしながら、脳の異常が原因であれ、家庭環境や虐待といった要因が原因であれ、サイコパス自身と、周りの人間が、その影響によってどれほど被害にあっているかを考えると、恐ろしくなりますよね。
世の中には、健常者の理解を超えた、異なる感覚や考え方を持っている人がいる、というのが現実なのです。
️サイコパスな人の17の特徴
一般の正常な人とはかけ離れた人格を持つ、社会性がほとんど見られない人たちがサイコパスと言われていますが、では、サイコパスといわれる人たちには、実際にどんな特徴があるのでしょうか?
その人たちの行動や言動について、特に見られる特徴についてまとめてみました。
1.どこか人と違う
サイコパスは一見普通に見えるのですが、接していくうちに、どこか人とずれているようなところが見えてくるでしょう。