交友関係は広く浅く、という人が多いわけですね。
9.喜怒哀楽の幅が浅い
サイコパスの人にとって、喜怒哀楽の感情は、一般の人とは違うものであるようです。
物心ついた時から、喜怒哀楽の感情が理解できない、という人もいるようです。
だから、周りが笑っているから真似して笑うし、友達が死んでみんなが泣いているから泣くけど、別に何が楽しくて、何が悲しくてそんなことをしているのか理解できない、ということもあるようです。
しかし、このように感情が乏しいとか共感性が低いいうことだけでサイコパスと決めつけることはできません。
サイコパスとは、反社会性パーソナリティ障害のことなのだからです。
サイコパスは、人の感情を思いやったり、そこに良心的、善良的な感情は見られない、ということになります。
それで、サイコパスに感情がないということではないし、心を持たない人たち、というわけでもないのですが、正常な人の喜怒哀楽とは違った反応を示すのでしょう。
愛情や良心を持たないということだけでなく、あらゆる面の感情が希薄で、表面的であることが特徴です。
それで、心理学者のJ・H・ジョンズ氏とH・Cクウェイ氏の言葉を借りると、サイコパスは「言葉は知っているがその響きを知らない」ということになるようです。
「愛」とか「可哀そう」「可愛い」「心が張り裂けそう」とか言葉を知っているけど、実際にその意味しているところを自分で感じていることがないので、感情としての言葉がただの表面的な台詞のようだったりするようです。
10.人の気持ちがわからない
サイコパスの特徴として、他者に冷淡で共感しないということがあります。
共感しないので、人の気持ちはわかりません。
人の気持ちがわからないからこそ、平気で人を利用したり、傷つけてもなんとも思わなかったりするのでしょう。
共感というのは、他社の喜怒哀楽を共有することを指します。
例えば知人が、「つらい」というときに、「つらい思いをしているんだ」と理解するだけでなく、自分もつらい感情を持つことです。
サイコパスには、そのような感情を持つ能力が欠けているようです。
それで、自分の家族であっても自分の以外の人のことを気にすることがなく、たとえ傷つけることになっても自分の欲望や利益を追及してしまうようです。
そして、傷つけたということで良心が痛むことがないようです。
さらに、実の孫も、赤の他人と同じ程度にしか思えない、ということもあるようです。
これは、サイコパスの脳の研究をし、精神病質の脳の構造のパターンを探していた時に、なんと自分自身がサイコパスの脳の持ち主だということが判明した、神経科学者のジェームズ・ファロンの経験です。
彼は、このことから共感能力の欠如を自覚したようです。
さらに、私たちはよく誰かが目の前であくびをしていると、なんでかつられて自分のあくびが出たりしますよね?
サイコパスの傾向のある人は、誰かがあくびをしたあとに自分もするといったような、日常の動作にも共感能力の欠如が現れることが、別の研究結果として指摘されているようです。
11.感情をコントロールできない
自分の感情をコントロールすることも難しいようです。
それで、思いがけないところで、ものすごく怒ったりイラついたり、人を攻撃してくることもあります。
自分の感情を制御できないと、周りの人だけでなく、自分自身にとっても負担となります。
この感情のコントロールができないせいで、そううつ状態になったり、理不尽な行動が目に余ることもあるようです。
感情のままに行動してしまうことゆえに、いきなり高級車を買ったり、いきなり計画もなしに周りがびっくりするような行動に出たりすることもあるようです。
自分の行動が後にどんな影響を与えるのか、ということを考えることが難しく、将来についての計画も立てることができなかったりするようで、衝動的な行動が目立ちます。
12.変化を好む
人間には変化をあまり好まない安定した毎日を過ごしたいと思っている人と、一か月の中でもいろいろな変化を楽しみたいと思っている人がいますよね。
どちらかというと、サイコパスの人は変化を好むようです。
自分が飽きないように慢性的に嘘をついたり、自分の衝動のままに行動したりするので、生活があまり安定しているようには見えませんね。
さらに、たいていの人は人生において自分の夢や目標というものを持っていて、それを長い時間をかけて実現させていきます。
しかし、サイコパスは現実的な目標は持っていないようです。