しかし、同時にとても軽薄な人間であるという印象もあります。
常日頃から「死ぬ気で頑張ります!」が口をついて出る人は要注意。
このようなセリフをいう人は、あまり信用できる人間ではありません。
とくに仕事でこれを言われると、命に対する意識の低さ、浅はかさに呆れるばかりです。
物事に対して真剣に取り組んできた人ほど、このようなセリフを口にしなくなります。
自分にとって、何が本当に価値を持つものかが分かってきますし、命あってこそのものだと理解しているからです。
たかだか好意を伝えるだけで命を賭けるなどと言うことは「その程度の命です」と言っているようなもの。
自分の価値の無さを強調したって何のメリットもありませんから、やめておきましょう。
3.「仕事が忙しくてなかなか会えないと思うけど付き合って」
まずセリフとして長いです。
さらに「なんでこっちが会いたい前提なんだよ。マジムカつく」って感じですね。
「好きです」と言われた場合の返答としてならOKですが、自分から告白してるくせに、はなから両想いという思い込み、会いたいと思ってもらえるという勘違い、その2つから感じられる傲慢さが気持ち悪いです。
というか、この言葉を告白のセリフに選ぼうとする人がいるのでしょうか。
…まぁ実際に言ってしまう人はいるので、こうして記載しているわけですが、そのほとんどは「コレで行くぞ!」と決めてから言ったわけではなく、緊張のあまり口を滑らせたというものでしょう。
本当にコレでいけると思った上での発言だったらドン引きものです。
そんな前提があるなら付き合いたくない
世の中の恋人たちのほとんどは、運命的で情熱的な惹かれ合い方をしてくっついたわけではありません。
とくに大人になればなるほど、本能での恋心だけでなく理性での判断が伴ってきます。
いかに好きな相手でも、自分の性格からして遠距離は無理とか、愛があっても生活リズムが違いすぎて付き合えないということはよくあります。
会えないというのもその判断基準に入る項目です。
恋愛感情が互いに深まっていて、出張などによって会えなくても気持ちが続く段階まで進んでいるなら大丈夫ですが、そのレベルまでいかなければ、会えない相手に対して恋愛感情を持ち続けるというのは非常に難しいことです。
告白の段階ではまず無理でしょう。
自己中な人だと思われてしまう
セリフの構成からして、最初に提示するのが条件という時点で自己中さがものすごく出ています。
ましてや、今後恋人になってくれるかもしれない人に対して「あなたの優先度は仕事より下ですよ」と宣言しているようなものです。
そんな告白に対して誰がOKしてくれるというのでしょうか。
告白はプレゼンテーションと記載した通り、セリフ冒頭からデメリットとなる条件をつける時点で告白の成功率を下げています。
仕事が忙しくて会えないというのが事実で、仮にお付き合いのOKをいただいたとしても相手に不満を与えてしまう恐れがあり、どうしても伝えておきたいならセリフを練り直さなければいけません。
同じ情報量を伝えるにしても「付き合ってくれませんか。仕事ばかりしているけど、◯◯さんと過ごす時間が大切なんです。」という構成であれば自己中感は抑えられ、印象も好転します。
4.「返事を今週中にください」
これを言われた感想は「なんで期限つきなの?」「来週には次の人にあたるの?」「イベント用?」くらいしか浮かんできません。
なぜ今週中であるのかということを勘ぐらざるをえないからです。
たとえば、クリスマスボッチが嫌だ、彼女がいると友達に嘘をついていたら来週紹介しろと迫られた、結婚を考えている人を親に会わせないと実家に帰らされる、といったような理由があるのではないかと想像できます。
あるいは、勝手に「◯月までに恋人を作る」と決めていて、それに間に合わせるための候補者数人に手当たり次第行きたいために期限つきなのだとしたら不誠実です。
その片鱗が見えた時点でお断りでしょう。
長期出張や転勤、海外移住などが決まっていて、今後会えなくなるのでその前に、ということでしたら、まずそのことを話すべきですし「会えなくなって諦めるのが嫌だったので思い切って告白しました」と言えばいいだけです。
急かすのは自分勝手すぎる
そもそも論になるのですが、告白する側というのは、ある程度へりくだった姿勢でいなければなりません。
なぜなら、相手に「お付き合いをご検討いただきたい」という思いで告白しているからです。
そこに期限を設けるというのは自分勝手すぎる行為といえます。