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バブルが懐かしい!若い人は知らない...(続き6)

でも、そもそもバブルって何かということですが、
バブルって、泡のことです。

泡は中身がありませんね。

それで、経済が中身がないのに膨れ上がってしまった状態のことをバブル経済と呼んでいます。

そのころ、土地の価格がありえないほど値上がりし、日経平均株価も4万円に到達するか、というところまでいきました。

実際の価値はないにも関わらず、経済が膨れ上がり、日本中がお金持ちになったかのように”見えた”状態のことです。

2.何時から何時までのこと?

このバブル経済とはいつからいつまで続いたかというと、1980年代後半から1990年代初頭まででした。

詳しく言うと、一般的には1986年の12月から1991年の2月までの好景気のことをバブル景気と言われています。

つまり、バブルは1990年代初頭に崩壊しました。

1989年末ごろにはもうすでに株価は下がり始めていましたが、それでも感覚がマヒしている日本人たちは、経済が傾いていることに気付いている人は少なかったようです。

しかし、1991年には地価の下落が始まります。

そして、そこからバブルは弾け、それまでの当たり前はうそのように変わり、企業の倒産、就職ができない、自己破産者の急増という現実が起こりました。

3.なぜバブル景気になったのか

では、なんでバブル景気が起きたのかというと、その背景にはバブル景気の直前に起こった不況がありました。

1980年代に円高が進んだ日本は、輸出産業に大きな打撃を受けました。

その結果、倒産する企業が増え、円高不況が起こります。

この状況を何とかするために、日銀が一般の銀行にお金を貸す際の利息の引き下げを行います。

その結果、企業側は銀行からお金を借りやすくなり、景気が良くなり始めます。

しかし、安くお金が借りられる企業がお金をどんどん借りて、株や土地に投資するようになった結果、不動産の価格は急上昇し始めます。

このサイクルによって、バブルが始まったようです。

みんなお金を安く借りれるうちに株や土地を買っておこう!というノリになって、株価はどんどんと高騰していきます。

しかし、その結果、実体のない経済がどんどんと膨れ上がってしまったので、日銀は土地の売買に関してお金の融資を規制するようになります。

そうすると、不動産を購入するための資金は借りづらくなり、それに加えて金利も高くなったことから、株は買い手がどんどんと少なくなります。

ということで、価値が休息に下落し、お金を借りまくっていた企業はつぶれ、お金を貸していた銀行も返してもらえなくなってしまい、日本の経済はとにかく急激に冷え込む結果となってしまいました。

それまで、あんなにもらっていたボーナスだってなくなったし、リストラされる人も増え、就活生たちは就職先を見つけるのが困難になります。

個人としても膨大な借金を返すことなど到底できなくなって、自己破産をする人が急増。

さらに、実力はないのに簡単に大企業に就職できた人たちが、会社の中でお荷物状態になっている、ということも見られています。

あまりにも資産価格が上がってしまったため、日銀が行った政策が、思った以上に経済に大打撃を与え、その後の日本では今でもずっと停滞期となって、現在の若者たちは不景気の日本しか知らない、という状況で生活しているのです。