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踏み絵とはどういう意味?現代でも使...(続き5)

平山常陳事件。

踏み絵が行われた時代と並行して、平山常陳事件が起きています。

1620年に平山常陳という人物が船長をつとめる朱印船が数名のキリスト教宣教師を連れてマニラから日本に向かっていた時に、台湾近海でイギリスそしてオランダの戦隊によって高された事件です。

これが理由で徳川幕府のキリシタンに対する不信感を決定づけたと言えます。

当時の徳川幕府は将軍の名前による朱印状を発給することで朱印船に対して保護を与えていました。

なので多くの朱印船が東アジアの海上を活発に往来していました。

その一方で同じ海域でスペインやポルトガルが覇権争いをしており、さらには勢いづいているイギリスやオランダと言った国々が戦艦を投入して互いにしのぎあっていました。

なので、その覇権争いの真っただ中にあったのでイギリス、オランダの戦艦に拿捕されてしまったのです。

日本人だけではなく、宣教師が乗っていたので、日本に入る事が許されない宣教師を乗船させていた事を理由に本来朱印船の積み荷を奪おうのは禁止されていましたが、正当性を主張され、幕府はこれを海賊行為だと認識し、イギリス、オランダ両陣営と日本が主権争いをするきっかけになりました。

最終的にはかかわったとされる船長や宣教師などが火あぶりや斬首の処刑などをされてしまったという事件内容になります。

長崎の大絢教。

次にご紹介する事件は長崎の大絢教です。

長崎の大絢教は江戸時代初期の元和8年8月5日に起きた事件です。

元和の時代に起きたので、元和の大絢教とも呼ばれている事件なのですが、長崎の西坂でカトリックのキリスト教徒55名が処刑された事件であり、日本のキリシタンを迫害する事件の中でも最大級の事件です。

この事件の後から幕府による弾圧はさらに強まる結果となります。

徳川幕府が豊臣秀吉が行っていた禁教令を引き継ぎ、キリスト教を禁止して、キリスト教に関係する人を処罰していましたが、 牢に入れていた人達をまとめて処罰した事が、この事件の内容となります。

処刑された人達の中には、神父や修道士だけではなく、女性や幼い子供なども存在しており、老若男女問わず処刑していたとされています。

宣教師をかくまったとされる人はみんな処罰され、処罰されたうちの25名は火刑されたとされています。

非常に残酷な事件ですが、それほどまでのカトリックのキリスト教を危険視していたと考えることが出来ます。

絵踏みが描かれている文学

絵踏みについてご紹介しましたが、絵踏みが描かれている文学なども多数存在しています。

絵踏みに関しての歴史を学ぶ上で、絵踏みが描かれている文学を知る事は良い手がかりにもなります。

知名度の高い文学作品に関してご紹介していきますので、絵踏みが様々な視点からどのように描かれているのかという事に着目し、ご紹介しましょう。

沈黙

沈黙とは遠藤周作が17世紀の日本における市立歴史文書に基づいて作ったと言われる歴史小説で1966年に遠藤周作が書き下ろし新潮社から出版された文学作品となります。

江戸時代初期のキリシタンを弾圧する渦中に置かれたポルトガル人の司祭を通じて描かれている作品であり、神と信仰の意義に描かれている内容になります。

あらすじは、イエズス会の司祭であるクリストヴァン、フェレイラが布教に来た日本で、過酷な弾圧に対して屈してしまったという知らせがローマにもたらされました。

クリストヴァンの弟子である2名の弟子は日本に潜入すべくマカオに立ち寄りそこである日本人と出会います。

その日本人の案内で五島列島に潜入した女子は隠れキリシタンたちに歓迎されるのですが、最終的に追われる身となってしまいます。

弟子たちはひたすら神の奇蹟と勝利を祈るのですが神様は沈黙を通すことの日であったといわれています。

最終的には出会った日本人の裏切りよって密告されてしまい捕らえられてしまいます。

捉えられた弟子は自分自身の信仰を守るべきなのか、それとも命を守るために棄教すべきなのか迫られるようになります。

最終的に弟子は踏み絵を受け入れ、目に見えない痛みと戦うという内容となります。

考えられる作品であり、信仰宗教を持っている方々が、どれほどの熱心な気持ちで宗教に対して信仰しているのかという事が理解できる作品となっています。

ガリヴァー旅行記

ガリバー旅行記は認知度の高い作品であるかと思います。

アイルランドの作家ジョナサン・スウィフトにより執筆された風刺小説です。

内容が大衆の怒りを買うことを恐れた出版社により大きな改変を加えられた物が1726年に出版され最終的には1735年に完全なるものが出版されたと言われています。

出産後間もなく非常な人気を博してそれ以来今に至るまで版を重ね続けている作品になります。