また、何かに驚いた時などにも自分の体を舐める事がありますが、こうする事によって落ち着きを取り戻そうとしているのです。
猫は人間と違い、汗をあまりかく事がありませんが毛づくろいをする事で、体温調節の役目もあるのです。
かまってほしい
夜中皆が寝静まっている時に、家で飼っている猫が突然人間の顔や体を舐めてきて起こされてしまったという経験がある人もいるのではないでしょうか。
上の記事でもご紹介したように、人間と違って猫は元々夜行性です。
厳密に言うと野生の猫は夕方と朝方が最も活動が活発になる時間。
獲物となる鳥などの活動が始まる時間でもあり、狩りにはうってつけの時間なのです。
現代の猫もそんな習性が残っている場合があり、つい寝ている人間を起こしてしまう事もあります。
つまり猫の立場からすると元気いっぱいなのでかまってほしいという気持ちの表れなのです。
起こしてくれるのはありがたいのですが、まだ外が暗い内に毎度起こされるのは勘弁して頂きたいものですよね。
一緒に遊んであげれば猫も喜びますが、厄介な事に一度猫がそれを覚えてしまうと、何度も寝ている人間を起こす癖がついてしまう事があります。
その為、起こされたくない時は心を鬼にして相手にせず、寝たふりをしてしまいましょう。
そうすれば猫も次第に諦めてくれるはずです。
仔猫帰り
猫を撫でたりしていると手を舐めたりするだけでなく、飼い主の洋服を舐めてくる事もありますよね。
別に洋服に猫のおやつがついているわけでもないのに、舐めてくるのはもしかしたら一時的に仔猫帰りをしているのかも知れません。
特に、着ている洋服がセーターなどの柔らかい素材である場合は、母親の体の感触と似ていると勘違いする事があり、おっぱいを吸うように前足でモミモミする猫もいます。
また、飼い主の脱いだ洋服などが部屋に置いてあると、猫はその上でしばらく眠ったり、じゃれながら洋服を舐めたりする事もあります。
これは、自分と同じ匂いのする洋服である事が、猫にとってはとても安心している証拠なのです。
尚、どうしても服を舐めたりじゃれて欲しくない時は、猫の苦手な柑橘系の匂いがするスプレーをかけておくとよいでしょう。
でも、あまりやりすぎると舐めてもらえなくなって少し寂しいと感じてしまうかも知れませんので、できれば脱いだ洋服は猫に見つからないところへ閉まっておきましょう。
グルーミングのつもりや獲物と勘違いしている事も
猫は人間の手をよく舐める事がありますが、途中で突然噛みついてくる事もありますよね。
大抵の場合は甘噛みである事が多く、その後にまた舐めてくるような時もあります。
これはグルーミングをする時にも見られる猫の行動の一部で、舐めるだけでなく噛む事もあるのです。
その為、人間の手を噛むのは敵意があるのではなく、むしろ愛情表現に近いものです。
しかしながら、中にはそんな人間の手を獲物を捕らえた時と勘違いしてしまう事もあるようです。
元々、猫は狩猟をする動物ですので、時にそんなハンターの血が騒いでしまうのです。
そうなってしまった時は人間の手を噛んで仕留めたと思い、喜んでいるのかも知れません。
犬や猫に舐められた時の注意点!
犬や猫が人間を舐める理由には、色々な理由がありましたが、やっぱり可愛いペットに舐められるのは飼い主としても嬉しいと感じるものですよね。
しかしながら、そんな可愛いペットでも、舐められた時に注意しなければならない事が幾つかあります。
飼い主として自分のペットの特性を知っておくのはとても大切な事です。
具体的にどんな事に気を付けなければならない事であるのか、以下を参考に見ていきましょう。
病気になるかかる可能性も
犬や猫にはパスツレラ症を発症させる原因となるパスツレラ菌を保有しています。
猫の場合、口腔内はほぼ間違いなく常駐しており、爪の中にも70%、犬の場合は口腔内に70%ほいど常駐していると言われています。
その為、人間が猫や犬に噛みつかれたり、引っ掻かれた時に、その傷口からパスツレラ菌が感染する可能性があります。
また、直接感染のみなので、空気感染や昆虫などの媒介感染などの心配はありませんが、ペットと人間が口移しや、スキンシップで顔を近づけたりした時に経口感染で発症する場合があります。
パスツレラ菌は高齢者や、糖尿病を患っている人など、免疫抵抗力が低い人の日和見感染によって発症する例が多く見られると言われています。