ですので、例えば過去に人気のあった車種でも特にポルシェ等は良くベンチマークにされる事が多いようです。
経営でのベンチマーク
経営でのベンチマークとは、業界を超えて、より優れた経営手法やプロセスを取り入れるために、お手本となりうる企業や組織から、実践方法を学び、自社に適した形で導入し大きく経営を改善する為の指標や活動方針の事をベンチマークと呼びます。
また、国や企業等が製品やサービスまたはプロセスなどを継続して測定し、競合他社や優良企業と比較・分析する活動をさしますが、その企業や、パフォーマンスまたは顧客の評価に対して直接的また間接的に影響を与える物の事をベンチマークやマーケティング用語としてベンチマーキングとも言います。
最も効率的な手法をとること
最も効率的な手法を取る事で、自社のパフォーマンスを良くし、顧客にとって満足感を与える事で経営が好転する事を目標としてベンチマークを設けて活動していきますが、優れた競合他社が近くに無い場合には、優良企業の方針を取り入れる事が多いようです。
優れた経営方針の企業分析をする
優れた経営方針の企業分析をする事で、自社との比較ができ、自社の問題点が浮き彫りになり問題領域を特定させる事ができます。
更に特定した後は、自社からかけ離れた企業を選ぶよりもやはり、自社により近い企業を選ぶ事が分析をより簡単にするコツではないでしょうか。
その経営方針を取り入れること
比較・評価して、その企業の経営方針を取り入れる事をベンチマーキングと言いますが、このベンチマークには多くの種類がありますが、元は靴屋が顧客の足のサイズをベンチに腰掛させて測定ししるしを付けた物が語源とされています。
またこの手法を他の靴屋で取り入れた事から、他社の良い面を取り入れて自社の製品や、顧客満足を向上させ、経営を好転させる事をさす言葉となりました。
投資でのベンチマーク
投資信託では指標という意味になります。
例えば当ファンドでは○○をベンチマークとして運用していますというような説明をしているのを目にします。
しかし、投資初心者の方には、ベンチマークとして運用しているから、他のファンドとどこが違うのかと思われている事でしょう。
では、この投資で指標という意味で使用されるベンチマークとはどのような物なのでしょうか。
商品評価の指標
ベンチマークとは、先ほどもお話ししましたが、元々は測量の水準点を示す言葉でした。
しかし、水準点≒指標という事から金融、資産運用等のや株式投資における指標銘柄など、比較のために用いる指標を意味するものとして使用されるようになりました。
投資信託では、目標をベンチマークとして運用しており、アクティブ型投資信託では、ベンチマーク以上の運用成果を目指しているのですが、パッシブ型の投資信託では、ベンチマーク相当の運用成果を目指して活動しているのです。
例えば、株式に投資をする際に投資信託の場合に「TOPX(東証株価指数)」や「日経平均株価」などが代表的なベンチマークとなります。
その他、様々な「指数」がベンチマークとして利用されていますので、それぞれの投資信託の運用目的にしっかりと適したベンチマークを設定しています。
また、ファンドによっては「ベンチマーク」ではなく、「参考インデックス」や「参考指数」と表現していますが、同じ意味でこれもベンチマークとして理解しましょう。
しかし、投資信託上のベンチマークとは運用をする上での指標ですので、あくまでも目安ですので、絶対的な水準でも無ければ、保証もされません。
例えば東証株価指数をベンチマークとしている投資信託の場合に、マイナス成長だった場合に、投資信託の運用成績もマイナスになる事が非常に高く、この場合にも損害額は返却されることはありません。
例えば、日経平均株価をベンチマークとするファンドがある場合に年4%の成長だった場合に運用成績が4%以下の運用成績しかでなくても、違法性は無いのです。
これは、ベンチマークは年利等の確定した絶対的な水準ではなく、あくまでも目標としての市場動向に過ぎないからです。
このように投資信託におけるベンチマークは絶対的な物ではなくあくまでも目標としての意味でしかなくベンチマークをしているからと言っても投資にリスクがある事には変わりありません。
ベンチマークのメリット
ここまでベンチマークについてお話してきましたが、ベンチマークを設け二つの項目を比較させることにより、1つの選択肢からだけでは得る事ができない、より良い可能性を見出す事ができます。
そのことにより、より良い製品を生み出す事も可能になりますし、またベンチマークを取り入れる事でサービス品質が向上し顧客の満足につながります。
顧客満足に繋がる事で、ひいては自社の評価が上がり、経営が好転していくのです。
このように、ベンチマークを設ける事で自社の事を知り、また相手の事を知る事ができるため、自社の現状のみではなく他社の現状、そして他社の攻略法まで見つける事ができるのではないでしょうか。
成功に近づける
ベンチマークを設け取り組んでいくことで、漠然とした目標とは違い、確固たる目標を設定する事ができるため、成功に早く近づく事ができます。
例えば、今年上半期の目標を前期の営業成績から15%増を目指すと仮に設定したとしましょう。
しかし、同業他社の同行を調査、比較してみると前年の営業成績より10%の増を目指しているとした時に同業他社で、かつ自社より営業成績が良い会社が10%なのにどのようにして15%を目指していいのかわかりませんよね。
そんな時に、しっかりと他社の分析をし自社と比較する事で、自社に最も適した目標の設定をする事ができ、更には目標へ向かってどのようなアプローチをすると良いのかという事まで把握する事ができます。
確かにベンチマークを設定するための比較や評価に掛かる時間はありますが、それを差し引いても、より成功へ近づける事ができるのです。