中学1年の頃までは、成績も5段階評価で平均3くらいだったそうで、好きな女の子と同じ高校に行きたくて、その子が学年で一番だったので、かなり頑張ってオール5になったそうです。
しかし、好きだった女の子より成績が良くなってしまって、結局、別々の高校へ行くことになったそうです。
ただ、その努力の甲斐があって、東大を受験できるくらい学力は高くなったのですが、その受験で失敗して早稲田に行くことになった時、父親から厳しくなじられたことで、トラウマになってしまったようです。
誰がどう見ても、普通の人より何倍も優れたところばかりの人に思えますが、物凄く劣等感が強くて、決してバカにしているワケではないことも、自分をバカにしたと思ってしまうのです。
ですから、他の人は怒らないようなことでも、突然、物凄く怒ることがしばしばありました。
努力して頑張った自分のことを、誰かに認めて褒めて欲しいという強い思いから、「承認欲求」が強くなってしまうのですね。
4. 親の愛情不足
実は私の姉も「承認欲求が強い人」なのです。
私は三姉妹の真ん中でしたが、4つ上の姉と5つ下の妹がいて、4つと言っても姉は早生まれだったので、3歳の時に私が生まれました。
当時は父の実家で祖父母と一緒に暮らしてましたから、母はまだ若くして祖父母と同居というストレスもあって、あまり姉を可愛がる余裕がありませんでした。
そのうち私が生まれて、私は姉に比べると飲み込みがよく、甘え上手だったので両親からも祖父母からも可愛がられて育ちましたが、姉は早生まれだったこともあって、友だちの中でもやることが遅かったようです。
ピアノを習わせても、後から習い始めた子供たちに、次々と追い越されてしまったりしていたので、母が恥ずかしくて辞めさせてしまったそうです。
やはり親もできる子には甘くなりますし、当然、愛情も偏ってしまったのだろうと思います。
それがさらに妹が生まれてしまって、姉は妹たちにヤキモチ妬いてイジメてばかりだったので、いつも親に怒られてばかりでした。
怒られてばかりで育ったせいか、親のいうことを聞かなくなり、怒られても何度でも同じことを繰り返すのです。
そんな姉をみていた私は、少しでも親に心配をかけないようにと、姉とは真逆に親のいうことを良く聞く子だったので、さらに親は姉よりも私を可愛がるようになったのです。
妹は妹で、とても手のかかる子だったので、妹が生まれてからは、私も放ったらかしでしたが、私は5つも離れた妹が可愛くて、愛情も注がれて育っていたせいか、同じ親から生まれて育てられた姉妹なのに、姉とは全然違う性格に育ちました。
そういうことから考えても、やはり「承認欲求が強い人」は、愛情不足だったことも原因の1つなのでしょう。
5. 比較されて育った
前に書いた、4人兄弟姉妹の人も、早稲田卒の人も、私の姉も、兄弟たちと比較されて育ったと思います。
比較されたとしても、自分が良い方だったら問題なかったと思いますが、どの人もみんな比較されて自分の方が悪い方だとされてしまったので、劣等感が強いです。
そして、何とかして勝ちたいと思う気持ちから、負けず嫌いになり、自分自身も常に誰かと自分を比較するようになってしまうのです。
兄弟が多かったりする人は、どうしても自分と他の兄弟を比べられてしまいますし、「お兄ちゃんはいい子なのに、あなたは悪い子だね。」なんて、心無い言葉を無意識に悪気なく言ってしまう親もいます。
そうやって劣等感を持たせてしまうと、誰かに認めて欲しいという欲求が高くなって、「承認欲求」が強くなってしまいます。
承認欲求は利点も欠点もある
「承認欲求」には、利点も欠点もあります。
利点として「承認欲求が強い人」は、何に対しても積極的かつ意欲的で、自己アピールがしっかりできて、負けず嫌いなので、とても努力家な人です。
仕事でもモチベーションが高いので、多少のトラブルがあっても、めげずに乗り越える力を持っています。
そして、自己アピールができるので、異性に対しても積極的にアピールできるので、常に恋人という存在がいてくれます。
その一方、欠点としても利点と同じことが言えるところもあるのです。
「承認欲求」が強いがゆえに、目立ちたがりになってしまったり、負けず嫌いで努力家なのは良いことですが、その反面、嫉妬深くなってしまうこともあります。
努力をすることは良いことですが、その結果成し遂げたことを自慢してしまったり、何ごとも度が過ぎると良い印象は持たれなくなってしまいますよね。
そんな「承認欲求が強い人」が身近にいた時に、どんな対応をすれば良いかを、私の体験談を交えて、最後にまとめて書きますね。
身近に承認欲求が強い人がいた時の対応は?
私の周りには、「承認欲求が強い人」が多いのですが、ずっと前から私自身もそのことで、「何故、私にはこんな人ばかり寄って来るのだろう?」と思っていたので、私もこの記事を書きながら、「なるほど、そういうことだったのか。」と思い当たることがありました。
おそらく私の姉が「承認欲求が強い人」なので、私は姉と比較されても優位な側だったので、あまり嫉妬心というものがなく育ったのです。
そして、自分で言うのも何ですが、目立ちたくなくても目立ってしまうほど、存在感があるようで、やりたくなくても重要な役目をやらされてしまうことがよくありました。
そんな私の立場上、目立ちたがりの人に強い嫉妬心を抱かれてしまうようで、何も悪いことをしていなくても、「承認欲求が強い人」から目の敵にされてしまうことが多かったのです。