成長にはモデルが必要といえます。
家庭に父親の存在感が薄い場合、学習モデルとしての父親の力が弱いといえますが、母親の夫である存在が不在ということで母親がどうしても不満を心のうちに溜めこんでいるということも多くなります。
家庭に温かさがなくなっています。
その結果母親は子供が命ということになりかねません。
不満を子どもをかわいがることで解消しようとするのです。
それが男の子であったなら、息子であり夫の代わりとしての男性という目で見てしまうことも考えられます。
マザコンが理由で起こる問題
では、マザコンが理由で起こる問題はどういうものがあるのでしょうか?
1. 彼女が出来ない
年頃になっても彼女が出来ないということが考えられます。
自分を理解してくれるのはこの世で母親だけだと思っているかもしれません。
そうでなくても、すぐに母親と女性を比較してしまい、女性の欠点が目についてしまうかもしれません。
母親にあまりにも過保護に育てられてしまったため、女性へアタックする勇気がないということも多いようです。
そしてもし好きな人が出来て上手くいったら母親を悲しませてしまうだろうと思ってしまうのです。
母親の方も子離れできていないのをマザコンの息子は十分理解しています。
今の母と自分との関係を壊す勇気も持ち合わせていないということですね。
2. 嫁姑問題が起こり離婚
運よく恋愛、お見合いにしろ結婚できたマザコン男性には最大の難所である、嫁姑問題が待ち構えています。
たとえ表面には出していないとしても、嫁に息子を取られたマザコン男性を育てた母の悲しみは大変なものです。
心の中では嫁のいたらないことが目につきイライラしているかもしれません。
私の知り合いにマザコン男性と結婚して離婚した女性がいました。
別居していたのですが、しょっちゅう電話をかけてきては息子の様子をそれとなく聞いてきたそうです。
美味しいものを作ったと言っては持ってきてくれるのはありがたいと思わなければいけないでしょうが、息子が留守にしがちだと言っては「あなたがもっと家にいるようにいわないといけない」と言って嫁を責めたと言います。
不在がちな夫とうらはらに義母がしょっちゅう家にやってくるようになり、夫も気遣ってくれる様子がなかったということで不信感を募らせすったもんだの末離婚しました。
夫も義母も世間体を気にして、離婚はぜったいにさせないと頑張っていたそうですが、結果、しぶしぶ離婚届に判を押したようです。
「母親思い」との違いは?
マザコンは母親思いとは違います。
どういった違いがあるのでしょうか?
母を想い、心配したり、いたわることをマザコンと言われてしまっては悲しいですよね。
一番の違いは、自立できているかどうかということです。
なんでも母親の言う通り、母親に決めてもらわないと何も決められないなど、依存度が高い男性は、どんなに母親を大切にしているように見えてもマザコンの可能性が高いです。
そんな男性は自分の母親にだけはいい顔をして、良好な関係を築けますが、妻や妻の家族を大切にはできません。
母親のように自分を子供のように甘やかしてくれず、何かと頼りにしてくる存在は疎ましくなってくることでしょう。
一方、母親思いの男性は自分と母親の存在は別なものときちんと認識したうえで、生んで育ててくれた母を思い、感謝の気持ちを持って優しく接しているのです。
自分のことは自分で決められ、弱いものを守る強さも持ち合わせています。
結果として、妻や妻の家族への優しさも発揮してくれることでしょう。