確かに自分の不利益が関わってくると人間は必死になる傾向があります。
誰だって嫌な思いはしたくないですし、不利益になるような事を指をくわえてだまって見過ごす人はあまりいません。
しかし、自分の事だけを優先してしまう考え方は寂しい考え方であるともいえます。
社会は個人ではなく、様々な人と関わりを持った上で成り立っています。
一人で仕事をしているわけでもなく、様々な人と関わりをもって仕事をこなしているのが当たり前です。
そんな中で個人プレイに走ってしまっては、周りからすると悪い評価しか受けません。
もちろん策士な人は上司の見える所では自分の得になるので、関係ない事でもわざとやってあげようとしたりする場面があるかもしれませんが、分かる人にはすぐにわかります。
自分中心の考え方は極力行わないようにすることが大事だといえます。
自分の利益が一番だと考える
優先すべきは自分自身の利益だと思っているからこそ、周りよりも常に自分を優先した考え方に傾いている傾向があります。
しかし、会社規模として考えると、自分の利益は確かに利益ですが、周りに利益も会社としてみれば利益です。
時には自分の事以外にも、相手というよりは会社の為を思って行動する事が一番大切な場合もあります。
自分自身の事だけを見ているような狭い視野ではなく、広い視野で物事を判断できるようにしないと、見ている人には見られているので、もし見抜かれてしまったのが自分よりも目上の人だった場合、評価は下がってしまう場合があります。
本当の意味で自分の評価を上げたいなら、周りの為に尽くせるような人間になるべきであるといえます。
4.何事も敏感
策士である人はその状況状況を常に細かく分析しています。
例えば、なぜあの人は今機嫌が悪いんだろうとか、今忙しそうにしているのはどういう仕事をしているんだろうとか、相手の状況や顔を見てどういう状況にあるのかを考えたりしています。
例えば、上司が忙しそうにしているなら、理由が仕事がたくさんあり、手に付けない状態でありという判断が下せます。
そしてわざと自分に手伝えることはありませんか?と言葉をかけて、結果的に自分の評価を上げる行動になんとか繋げられないか?という風に考えたりもします。
普段から相手の状況などを見て判断して、自分の評価に挙げる事を考えているからこそ、敏感に状況を把握して、行動できる人である場合が多いです。
もちろん、自分と関係ない人が忙しそうにしていても、影響力がない人の事は助けようと押してくれない場合が多いです。
どんな状況においても策を練られるようにしている
状況を把握するのは、何も自分の評価を上げる時だけではありません。
例えば、自分の評価を下げたくないようにする時にも考えています。
その都度その都度、自分が置かれている状況を確認して、少しでも自分がマイナスになる要素が見つかった場合には、その状況を打開すべくしたたかに行動している場合が多いです。
例えば、与えられた仕事に関して適当に行ってしまい、ミスが発覚した場合、その仕事を部下に頼んでおいたなど、部下が反論できない事を知っている状況で部下のせいにしたりとか、悪い状況においての打開策をしたたかにいつも考えています。
とっさに考えるのではなく、常に考えているからこそ、責任逃れがうまく、結果的に悪い評価を受けずに済んでいる場合が多いです。
何事も敏感に把握しているからこそ、策士であり、策士であるからこそ敏感に状況を把握しているといえます。
5.気が利く
策士である人は気が利く場合が多いです。
策士である人は本来の能力としては非常に高い能力を持っています。
頭の回転が速いので、必要な場面で機転の利いた行動が出来る推測力なども持ち合わせている場合が多いです。
なので必然的に策士は気が利くといえます。
先ほどもお伝えしたように、現在の状況を把握して、いつどこで自分がどんな行動をすれば自分の評価が上がるのかという事を虎視眈々と狙っています。
だからこそ状況を判断する能力が日々の訓練で培われていると捉えられます。
自分以外の事に関しても目を向けることが出来るようになれば、周り全体からの評価にも繋がりますし、信頼にも繋がるので、自分の事だけではなく、全体としてとらえて行動する事が出来ればさらに成長できるといえそうです。
ゆくゆくは自分の利益に繋がる
気を利かせる事で、いつか自分の利益になるという事をわかっているからこそ、行動しているといえます。
逆に自分の利益にならない場合は行動してくれない場合などもあります。
これが策士と呼ばれる所以ですね。