人のやる気や活力はどこから沸いてくると思いますか?
答えは「欲望」です。
「もっとこうなりたい」「いつかはああなりたい」という欲望があるからこそ、人は毎日の生活をエネルギッシュに送ることが出来ます。
しかし「欲望」という表現では悪い印象の方が強いため、ここでは「目標」としておきましょう。
その目標を人が定める時、「あの人よりは仕事が出来るようになりたい」「あの子にスポーツで勝ちたい」といった自分の中でライバルの存在が生まれることがあります。
これは自分とライバルとの力関係の差や実力の差を明確にさせた上で、その相手に勝ちたいと望むのです。
この目標は自分と他者とを比較したことから生じたものですが、結果として自分が頑張ろうとする気力が生まれ、これまで以上に努力をして自分を成長させることが出来ます。
このように、場合によっては自分と他者とを比較することで、自分のモチベーションを上げることも出来るのです。
劣等感が強い
自分と他人とを比較することがモチベーションのアップになればプラスに繋がります。
ですが、劣等感が強いと自分と他人とを比較して、さらに気持ちが落ち込んでしまったり、嫉妬や妬みの感情から相手を嫌いになったりすることもあります。
例えば自分が貧乏だと感じている人がいるとします。
その人が「自分を貧乏だ」と感じるのは、自分よりも裕福だと思える他者の存在があるからこそでしょう。
そしてまた、その相手から自慢話や裕福さをアピールされることで、自分と相手との差を実感し、嫌になってしまうのです。
他人と自分とを比較してどんどん気持ちが落ち込んでしまうと、その内に自分が傷つくのが嫌になり、相手を攻撃し始めます。
相手が何気なく口にしたことに対しても、勝手に自分で「また自慢話だ」と思い込み、相手の性格を悪く思うことで自分の劣等感を誤魔化そうとします。
そして自分の周りの人に対して悪く思い続けると、ついには相手の存在自体を嫌いになり、「人間嫌い」になってしまうのです。
群れることが苦手・嫌い
日本人はどちらかと言えば集団で群れる性質を持っていますが、中には群れることを苦手とする人もいます。
マイペースな性格の人や、子どもの頃から一人で過ごす環境に慣れている人、また他者とのコミュニケーションを苦手とする人が群れることを嫌がることが多いです。
何でも自分一人だけで積極的に取り組んでいけるタイプの人では、無駄に大人数で群れることを鬱陶しく思うため、人間嫌いというよりは「自分の世界」を重視していることが多いです。
一方で、他者とのコミュニケーションを取るのが苦手なタイプの場合、本当に一人きりになるのは寂しいですが、他人といることで自分の心が傷つくのが嫌だという、繊細な性格をしていることが多いです。
このタイプの人は生まれつきの人間嫌いではなく、育った環境によって人間嫌いになってしまったことがほとんどです。
例えば両親から十分に愛されずに育った人や、虐めや人からの裏切りを受けた経験がある人、人間関係で心に何らかの傷やトラウマを抱えた人などが、人との関わりが原因で人間嫌いになってしまうことが多いのです。
集団の中に居るのが不安
心の傷や、過去のトラウマが原因で人間不信になってしまった人の場合、集団の中に居ることに不安を感じたり、居心地の悪さを感じたりすることが多いです。
自分に自信がなく、人に依存したがるタイプの人は集団の中にいることで安心感を得ることが出来ます。
ですが、他人を信用出来なくなってしまっている人では、集団の中に居ると自分の周りが敵だらけに感じてしまうこともあり、大人数で群れることや、集団の中に馴染むことが出来ません。
「また誰かに傷付けられるのではないか」「人から嫌な目で見られているのではないか」と不安ばかりが頭に浮かび上がって切りがありません。
それに耐えられなくなると、家に引きこもりがちになってしまったりします。
コミュニケーション能力が低い
人とのコミュニケーションが苦手な人は、普段から積極的に人と話をすることがあまりありません。
家族や親しい友人に心を開いて話すことは出来ても、それ以外の人に対しては極端に心を閉ざして、会話も最低限になってしまう人がいます。
そんな人はコミュニケーション能力が低く、初対面の人とも流暢に会話をすることは困難です。
コミュニケーション能力が低い人では、自分でおろおろと会話がもたついてしまうことに対し自己嫌悪を抱く人も少なくありません。
それが何度もあることで、次第に人と話すのが億劫になり、人との接触を避けるようになってしまいます。
そうなると余計にコミュニケーション能力が低下してしまうため、人と関わることが嫌になってしまうのです。
変な誤解や思い込みに陥りやすい
コミュニケーション能力が低い人は、自分の気持ちや言いたいことを上手に言葉にして発することが出来ないことが多いです。
何かを言いたいのにもごもごと口ごもってしまったり、「ええと、その、」などしどろもどろになってしまったりします。