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モンスターペアレントと言われる人の...(続き5)

確かに昨今はいじめの末に最悪の結末を迎えるケースも様々ありますので、学校でのことで過敏になってしまうことは同じ親としても大変気持ちがよくわかるのです。

私たちは「えーっ、こんなクレームあり得ない(笑)。」と思うのかもしれないけれど、もしこれで子供が最悪の決断をするまでに追い詰められたら…、と思うと常軌を逸してしまうのは同じ親としてもわかる気がします。

では、モンスターペアレントについてもう少し掘り下げていってみましょう。

無茶な要求やクレームを言う


先ほども触れたようにただクレームを言うだけではモンスターペアレントではありません。

やはり大切な子供のことに関する以上、不当な扱いを受けているという事であればいざとなれば親御さんが出ていく必要はあります。

こちらも先ほど触れたことと被りますが、我が子をいじめる児童から席を話してほしいとかクラスを離してほしいというお願いは決してモンスターペアレントではありません。

(昨今はそのようなお願いをせずともトラブルが頻発する子供同士はクラスを離す配慮をしている学校も多いです。)

大人から見たら「そんなことで?」と思う事でも子供には一大事であるケースもありますので、真摯に大人が向かい合うのは悪いことではありません。

ただ、あまりに無茶なクレームであったり、我が子第一過ぎて他の子の都合などをまるで無視したようなクレームを言う人がモンスターペアレントです。

昨今は掲示板でも「このようなことを学校に言うのはモンスターペアレントなのでしょうか?」という相談を目にすることも増えました。

確かに我が子がかわいいからこそ!という思いがある一方で本当に正当なのかと悩む人も多いようです。

ただ、こういうことはケースバイケースですし、どのように対応したらいいかはその都度悩みますね。

そんな時はインターネットで似たような体験をしている人の情報を調べるのもいいでしょう。

先生が退職してしまう場合も


最近の学校の先生は非常に大変です。

勉強のこともあるのですが、子どもの人間関係について(場合によっては)介入する必要もあり、勉強だけではない人間力を求められることがあります。

小学校低学年の子はまだ幼いことから思ったことを素直に口に出しすぎてトラブルにというケースがありますが、高学年になるとだんだんと陰湿化していく傾向にあります。

小学生でもそうですので、中高生ともなればなおさらです。

また、精神的にも成長していくので先生の対応が少し誤っただけでお子さんが大きく傷つくことがあります。

このようにただでさえ精神的に重圧がある教師という仕事ですが、モンスターペアレントの対応をすることでさらに追い詰められます。

著者は小学生の子供の母ですが、何かにつけ先生が「心配をおかけしてすみません。」と謝られます。

それほどに保護者に気を使いながらお仕事をされているのかと思うと逆に申し訳なくなるくらいに低姿勢な先生が多いです。

ここで保護者が色々というと退職するまでに追い詰めれてしまうのも納得がいきます。

モンスターペアレントが増えたワケ


最近そんなモンスターペアレントと言われる人が増えた気がしませんか?

昔はそんな保護者はあまりいませんでした。

著者(30代後半)の時代は田舎ということもあったのか、体罰についてもそこまで大きな問題にはならない時代でした。

宿題を忘れ続ける男子児童がビンタをされたり、課題が嫌で嘘をついて帰った女子児童に土下座をさせ誠意がこもっていない様子だと頭を押さえつけて地面にたたきつけるようなこともありましたが、クレームなんてありませんでした。

ではなぜ時代が変わっただけでモンスターペアレントが増えてしまったのでしょうか?

その原因と思しきものを一つ一つ見ていきましょう。

ネット社会の発達


やはり一番にあげられるのは、昔と現代何が違うのかというとネット社会が発達したことです。

ネットはいろいろな情報を瞬時に入手できるので大変便利です。

例えばですが、インターネットで買い物ができるようになるとは、著者が子供時代には思いもよらなかったものです。

また、うちの子を見ていると調べものもとても便利ですよね。

著者の子供時代は本で調べものが普通でした。

こんな風に情報も素早く入手出来て便利なネットですが、モンスターペアレントの要素がある方には悪いほうに働いているようです。

中には「こんなクレームを言ったら受け入れてくれた。」というような情報を共有しているサイトもあるとか。

また、ネット社会の発達によって、「こんなクレームが学校に来た」という情報も出てくるようになりました。