ナイーブな人の優しさに触れると癒される…良さが発揮されれば、周囲の人の邪念をも洗い流してくれるような、そんな存在になるのです。
思いやりがある
「思いやりがある」というのも、ナイーブな人の特徴だと言われています。
優しさがあるという特徴とも似ている、思いやり…ですが、正確に言うと、ナイーブな人の特徴としては、的確ではないようにも思えますね。
思いやりの意味は、「その人の身になって考えること」「察して気を使うこと」です。
それ以外に「思いめぐらすこと」や「想像」等の意味もあります。
この意味と、ナイーブな人の思いやり行動を照らし合わせてみると、遠からずとも…当たらずと言ったところのように感じます。
ナイーブな人には、確かに思いやりがある人が多いとは思います。
ですが、「思いやり」という言葉で説明してしまえないほどにもっと、純粋な心から来る行動なのだと、筆者は思うのです。
それが、周囲の人から見ると、思いやりがある行動をしているように見えるのでしょうね。
ナイーブな人が人のために行う親切な行動や言動は、その人の身になって考えることや、察することなんかすっ飛ばして、ごく自然に、当たり前にその人の立場に自分を置き換えているものだと思います。
気を使うのではなく、当然の行為なのです。
もちろん、思いやりによって何か得を得ようなんて、これっぽっちも考えていないはずです。
純粋な心のままに他人に寄り添える。
ナイーブな人はそれが、思いやり行動となって表われるんですよね。
ですのでナイーブな人は、その思いやりを褒められても、いまいちピンとこない…そんな反応になるはずです。
素直なので褒められることには喜んでも、「思いやり」を人とは違う感覚で行っており、褒められていることの真意は分かっていない。
それが、ナイーブな人なのだと思います。
小さな変化に気づく
ナイーブな人は「小さな変化に気付く」特徴があると言われています。
…が、これもどちらかと言えば、デリケートな人の特徴と言った方が良さそうですね。
ナイーブな人も、ある意味ではその純粋さで、人と違うものの見方をするので、人が気付かない所に気付いたりすることもあるでしょう。
でもそれは、見ている側面が違ったりするからです。
物事の小さな変化に気付くことが出来るのは、純粋だからではなく繊細だからですよね。
つまり、デリケートな人こそ、小さな変化に気付く人なのです。
小さな変化に気付くことが、ナイーブな人だと言われるのは、まさしくデリケートな人とナイーブな人の特徴が混合された結果なのでしょうね。
ナイーブな人が生まれたままのような人であるならば、むしろ小さな変化に気付くほどの神経質さは無いのではないでしょうか。
人の顔色を伺う
そして、「人の顔色を伺う」という特徴も、デリケートな人の特徴と言った方がいいでしょうね。
これこそ、感受性が強くて繊細な人が行う行動だと言えます。
生まれたままのように純粋でうぶなナイーブな人なら、人の顔色を伺って行動をしたりはしないはずです。
もっと純粋に人を信じ、愛しているナイーブな人なら、人の顔色を伺う必要なんてないのですから。
人の顔色を伺う目的は、「人に嫌われたくない」「怒らせたくない」といった気持ちがあるからですよね。
ちょっとでも嫌われたり、怒られたりしたら壊れてしまうほど、心がデリケートだということです。
デリケートな心が傷ついてしまわぬよう、人の顔色を伺い、最新の注意を払わなければならないのです。
これは、純粋なナイーブな人には、あまり無い特徴だと思われます。
「人に嫌われる」ことも「怒られることも」想像もしておらず、もっと純真無垢な人が、ナイーブな人であるはずなのです。
ただ、そんな人柄ゆえ、思いもよらず人に嫌われてしまうことや、怒らせてしまうことは多いでしょう。
そんな時、嫌われればショックを受けるし、怒られれば落ち込むのです。
でもこれは、誰でも同じですよね。