感受性が強い
ナイーブな人の特徴とされている、「感受性が強い」という特徴。
これこそまさしく、デリケートな人の特徴ですよね。
感受性が強い人がナイーブな人の特徴だと言われるようになったのは…なぜなのでしょう?生まれたての人がみな、感受性が強いとは限りません。
純粋であることと、感受性が強いことは、また別の性質です。
そう考えるとやはり、デリケートな人との意味の混合によって、感受性が強い人が、ナイーブな人の特徴になったのだと思われます。
因みに感受性とは、「外界の刺激・印象を受け入れる能力」「物を感じ取る能力」だと解説されています。
ちょっと難しいですが、些細な変化や空気の変化に気付きやすく、それに影響されやすい人が、感受性が強い人ですよね。
ですので、もし、人の性質を正しく表現したいのなら、感受性が強い人は「デリケートな人」だと言うべきなんですよね。
ただ、生まれたての赤ちゃんを、ナイーブと表現するのなら間違ってもいないのかもしれません。
赤ちゃんは感受性が豊かですから、生まれたての赤ちゃんのように感受性が豊かで、純真無垢のような人なら、良い意味としてナイーブな人とも言えるのでしょう。
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繊細な心を持っている
ナイーブな人の特徴としては、「繊細な心を持っている」ことも挙げられています。
ですがこれも、どちらかと言えば、デリケートな人の特徴だと言えるのではないでしょうか。
デリケートの意味には、「繊細なさま」がありますから、本来繊細な人を表現するのなら、「デリケートな人」と表現する方が正しいですよね。
繊細な心を持っている人が、ナイーブな人だと言われるのも、デリケートと意味が混合してしまったからなのかもしれません。
ただ…ナイーブの本来の意味である「生まれたまま」の人といって想像するのは、赤ちゃんですよね。
赤ちゃんの肌は刺激に弱く、デリケートです。
そんな連想から、ナイーブな人はデリケートであるとされ、日本では次第に、繊細な心を持っている人は「ナイーブな人」であると、言われるようになったのだと思います。
繊細の意味は、「かぼそく優美なさま」また、「微妙で感じやすいこと」と解説されています。
もっとも弱い存在である赤ちゃんの様子が、まさに繊細であり、傷つけてしまわないようにと誰もが気を配り、大事にする存在となっています。
そんな赤ちゃんの弱さと、生まれたままのようなナイーブな人を重ね合わせ、デリケートとナイーブは同じ意味化のように使われるようになったのでしょう。
とはいえ、繊細な心を持っている人が、生まれたての赤ちゃんのようであるかと言えば、違いますよね。
繊細な心を持っている人をきちんと表現するならば、やはり「デリケートな人」になると思います。
傷つきやすい
「傷つきやすい」ことも、ナイーブな人の特徴として言われていますが…これもどちらかと言えば、デリケートな人の特徴でしょうね。
繊細で精巧。
壊れやすく細心の注意を払わなければならない。
つまり傷つきやすい様子であるのが、デリケートです。
ですので、傷つきやすいという特徴を人柄で表すなら、「デリケートな人」と言った方が、的確にその人を表現することになるでしょう。
これもやはり、連想していくことによって意味が混合されていったのでしょうね。
ナイーブな人は、生まれたままのように無邪気で純真な人。
免疫が少ない分傷つきやすいだろうという勝手な解釈によって、デリケートの意味がナイーブの意味としても使われるようになっていったのだと思います。
微妙なニュアンスでは有りますが、ナイーブな人は、生まれたままかのような精神性を持つ人の事を表わしているのであり、それが傷つきやすいことと同一とは限らないんですよね。
確かに、ナイーブだからこそ傷つきやすく、デリケートな人も多いかと思います。
でも、素直だと傷つきやすいでしょうか?無邪気だから傷つきやすいでしょうか?そう考えると、ちょっと違いますよね。