これは、ナイーブな人にも、デリケートな人にも、どちらにもある特徴だと言えるかもしれませんね。
ただ、自分より人を優先する時の動機が、ナイーブな人とデリケートな人では違ってくるのだと思います。
ナイーブな人は、その純粋で素直な所から、人が先を行きたいと言えば素直に譲る。
そこに、過剰な遠慮や引け目はないはずです。
「先を行きたそうだから譲った」だけのことなんですよね。
ごく自然で、当たり前のことなんだと思います。
ですので、どんな状況でも人を優先するということではないんですよね。
「先にどうぞ」と言われれば素直に応じることもあるでしょう。
一方でデリケートな人は、気遣いから、自分より人を優先するのだと思います。
人に嫌われるのが怖く、優先順位を譲らないことで争いになることを避けたい…そんな気持ちが、人を優先する行動の動機となるでしょう。
繊細で壊れやすい心の持ち主ですから、人を優先することの方が、自分の心を傷つけないでいられることを知っているのです。
もちろん、そこには優しさもあることでしょう。
だけど、深層心理的には、人を恐れる気持ちが発端となっているはずです。
ですので、デリケートな人なら、どんな状況であれ、自分より人を優先することを選ぶのです。
それが、正しいことだと信じているからこその行動なのです。
落ち込みやすい
ナイーブな人は「落ち込みやすい」ことも、特徴と言われています。
ですがこれも、どちらかと言えばデリケートな人の特徴と言った方が、しっくりきますよね。
でも確かに、ナイーブな人にも落ち込みやすいところはあり、ナイーブな人の特徴とも言えるのでしょう。
純真無垢、うぶで単純な心の持ち主だけに、物事を真っ直ぐに受け止めてしまいます。
デリケートな人の、壊れやすい心とはまた違った意味で、真正面から落ち込むような出来事を捉えてしまうので、うけるダメージも大きくなりがちです。
落ち込むときはとことん…となってしまいがちなのも、ナイーブな人なのでしょう。
その辺りは周囲から見ると、「なぜもっと警戒しないのか」「なぜもっと賢く生きようとしないのか」と、その純粋すぎるさまにイライラもしてしまうのだと思います。
それゆえに、「ナイーブだからな…」と、飽きれ気味に言われてしまうのでしょうね。
一方で、デリケートな人の場合は、繊細で傷つきやすいがゆえに、落ち込みやすいという特徴があるでしょう。
似て非なるのが、ナイーブな人とデリケートな人なのです。
芸術的センスがある
ちょっと変わった特徴としては、「芸術的センスがある」のがナイーブな人だとも言われています。
ナイーブな人は、まじりけがなく、邪念がないまま大人になった人なので、生まれ持ったセンスがあれば、他の大人たちが想像もしないような、芸術的センスを発揮することもあるのです。
子供のように無邪気な心で、自由奔放に行動することで、何かと余計なことを考えてしまう大人には無い発想が生まれるのです。
芸能界で、芸術的センスを生かしている人には、こういった純真無垢の子供のような人が多いですよね。
例えば、香取慎吾さん。
また、とんねるずの木梨憲武さんなんかは、まさに子供のような無邪気さのある大人。
純粋さをもったナイーブな人であり、芸術的センスも発揮されています。
お二人とも、精細な絵というよりは、自由度の高い絵を描かれています。
興味の向くまま、好奇心のままに…まさにナイーブな人だからこそ描ける絵なんですよね。