7. アダルトチルドレンの増加
自我がなく、周りの人の顔色を伺い、自分を犠牲にすることでしか自分の価値を認識できない傾向を持つ人を「アダルトチルドレン」といいますが、そもそもアダルトチルドレンになるのは、小さな頃の家庭環境が原因です。
虐待されたり、過保護すぎたり、親が子供よりも自分の幸せを重視する場合、子供なのに、自分の気持ちを受け止めてもらったり、甘えることができずに育つので、大人になってから、自分自身や親と向き合う苦しい戦いを強いられるのです。
アダルトチルドレンと自覚できるようになるのは、20代〜40代前半にかけてと言われています。
つまり社会人になってからですが、現代のストレスフルで、オーバーワークが求められる社会で、心身ともに疲弊し、社会的知見も広がった時に「今までの自分の環境はおかしかったのではないか」と考え始めるようになり、カウンセリングに通いだす人が大半です。
アダルトチルドレンが増えているということは、社会の一番小さな単位である家庭環境が崩壊しているということになり、それが連鎖していくわけですから、闇を感じざるをえませんね。
8. 生活保護受給者の増加
2017年8月の時点で、生活保護受給世帯は1,639,558で、先月より2,153世帯多くなっています。
このように驚異的なスピードで、生活必需品を賄うために、政府と自治体による経済的支援を必要とする世帯が増えているのです。
しかも、受給世帯の内訳を見ると、高齢者世帯が860,960と、全体の52.8%を占めている状況です。
さらにそのうちの9割は、一人暮らしの単身世帯ということですから、まさに現代日本の深刻な問題である、高齢化社会、核家族、孤独老人が浮き彫りになっています。
生活保護は「全ての国民は、健康で文化的な最低限の生活を営む権利を有する」という憲法25条に基づいて設けられていますが、日本国民の50人に一人が、最低限の生活費を自分で賄えない、しかもその数は増加し続けているという先の見えない問題に直面しているのです。
9. 介護職員不足
日本は、高齢化と少子化が進んでいますが、その問題点は介護される人が増えるのに、介護できる人は減るという問題とも繋がります。
厚生労働省は、2025年度には253万人の介護職員が必要になるのに対して、供給の見込みは215万人ほどしかなく、このままでは約38万人の介護職員が不足すると発表しました。
これは深刻な状況ですね。
介護触診不足の問題は、少子高齢化によって働く人口そのものが減少していることに加え、労働に見合わない低賃金、複雑な人間関係、ハードな職場環境などの理由で介護職の離職率が高いことも挙げられます。
常に人手不足で「低賃金・重労働」とイメージも悪く、若い人が就職を希望することも少ないです。
ですから、離職を防止し定着を促すための、労働環境の改善が急務であることがわかります。
10. 生涯未婚率の増加
生涯未婚率とは、50歳まで一度も結婚をしたことがない人の割合を示すものですが、2015年度の国税調査で、男性23.37%、女性14.06%で、1980年と比べると、男性は役10倍、女性は役3倍に増加していることが判明しました。
特に男性の未婚率が目立って増えていますが、バブル崩壊後、経済的な不安が大きく、結婚をためらう人が増えたと言われています。
一方で、女性の未婚率はそれほど大きく増加しているわけではなく、男性の再婚率は上がっているので、不安定な非正規社員などの人は、一度も結婚しないのに、経済力のある男性は、未婚の女性と再婚するという格差社会の問題も関係していることがわかります。
便利な現代では独身であっても、不自由なく生活できるようになっているとはいえ、将来高齢になった時にどうなっているのだろうという不安が募ります。
11. SNS依存
「眠れないとすぐにSNSを見る」「毎朝、フェイスブック、インスタグラム、ツイッター、ミクシィの全てに目を通す」「SNS上で元の恋人や誰かのストーキングをしている」「誰かといる時にSNSをチェックして注意されたことがある」「数分お空き時間でもSNSを開く」これらのどれか一つでも思い当たるところがあれば、あなたもSNS依存症担っている可能性があります。
もちろんSNSは便利ですし、人生を楽しくしてくれます。
しかし本来はツールであるものに、依存したり支配されてしまうなら、距離を考え直す必要があるでしょう。
インターネット上にプライベートな情報を載せることや、書き込みをすることに伴うリスクを本当に理解しているでしょうか?ネット上の反応に振り回されていないでしょうか?私たちが生きているのは、ネットの世界ではなくリアルな世界です。
ネット上だけで充実しても、現実社会が虚しくなるだけですから、SNSを使わない時間を意図的に作って、目の前にいる人との時間を大切にして、リアルな世界でも幸せを感じられるようにしましょう。
12. コンピューターウィルスの拡散
誰でも一度は聞いたことがあるコンピューターウィルス、ウィルスという名の通り、感染、潜伏、発症のサイクルを持つコンピュータープログラムのことです。