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現代社会の闇だと思う13個のこと(続き5)

世界最初のコンピューターウィルスは、1982年にアメリカの高校生が作った、アップル社の製品にのみ感染する「エルク・クローナー」だと言われています。

その後1990年代に入り、インターネットの普及とともに、新たなウィルスが世界中で作られるようになり、被害も拡大してきました。

代表的なウィルスとしては、インターネットの中を虫のように這い回って、別のパソコンに感染していく「ワーム」や、正体を偽ってコンピューターに侵入してデーターの消去やファイルの流出などを行う「トロイの木馬」などがあります。

感染すると、動作が遅くなったり、画面上の表示が崩れたり、勝手にメールが送られたり様々な症状がでますが、被害は深刻です。

面白半分で人を困らせることから始まったコンピューターウィルスが、瞬く間に世界も広がり、情報社会をコントロールする危機までもたらしていることを考えると、なぜ便利なものを悪用するのか人の中にある闇の部分を感じます。

13. ひきこもり

「引きこもり」とは病名ではなく、不登校や就労の失敗をきっかけに、何年も自宅に閉じこもり続ける状態を表す言葉です。

多くの場合、学校や仕事場だけにいけないというのではなく、どこであってもほとんど外出しない状態や、自室からもでてこない状態が何年も続くそうです。

日本では1970年代から引きこもりが見られるようになり、その数は年々増加し、2009年には、行政としても「引きこもり支援センター」などを設置し、本格的に取り組まなければならないほどに増えてきました。

引きこもりになるきっかけは、いじめ、成績の低下などが多いそうですが、何もなかったのに急に自宅から出れなくなることもあるそうです。

それは引きこもりになる人の傾向として、元々不安を強く感じたり、愛情を人一倍必要とするというものがあると言われています。

幼い頃から自分を押し殺して、ストレスを溜め込んできている場合も多いです。

そのように不安定な精神状態が続くことによって、物事をネガティヴに考えるようになり、人にとっては普通のことでも、その人にとってはショックが大きく外に出るのが怖くなってしまうそうです。

このことからも、自分に自信が持てず、安心できる環境をなかなか見つけられないという社会の問題点が見えてきますね。

現代の闇はすぐそこ

いくつかの闇を感じる項目を考えてきましたが、どれもテレビや新聞で頻繁に取り上げられている話題ですよね。

一人一人は一生懸命幸せに、豊かに暮らそうと努力しているのに、社会全体で見ると、こんなにも生きにくくなってきていることに虚しさを感じられる方も多いのではないでしょうか。

また、健全な人を育む一番大切な環境である家庭が壊れてきていることが、様々な問題の根本をなしているようにも感じます。

自尊心が持てなかったり、他の人に愛情を示せなかったり、積極的な考え方ができないことは、子供の時の環境が大きいですよね。

多くの親は、必死で子育てをし、子供のためにたくさんの犠牲を払ってきていますが、一体何が足りないのでしょう。

また、政府も問題が起きるたびに、改善策を考え、実際に対処するためにサポートセンターや、制度を設けますが、やはり力不足は否めません。

これらを「闇」という言葉で片付けていいのだろうかという疑問も湧いてきます。

一人一人ができることには限界がありますが、「闇」と言われるものに向き合って、なぜなのか、どうしてなのか、何ができるのか必死で考えることが必要な時代なのでしょう。

「自分だけよければ良い」と考えることはもはやできません。

なぜなら、この現代に生きる人全ては、今日考えたような「闇」と呼ばれる問題点に関わっているからです。