そのきっかけ自体は些細なことであることが多いため、「あんなことでなんでキレるの?」と思われがちですが、本人にとってはそれまでの積み重ねがあってのことなのです。
そういった人にはいつまでもストレスなくニコニコしてもらうために、やさしさに甘えて仕事を押し付けたりその人相手にはルーズになってしまったり……なんてことは絶対にやめましょう。
不安心があるから
今の自分のままでいいのかや、漠然とした将来への不安に悩まされているという人もいます。
どうしても人間関係において考えすぎてしまう人や、自分の思い描いた人生を歩めていない人などは特にそうかもしれません。
不安を抱いている人は自分に対しての言葉に過敏になりがちです。
何の気なしに放った言葉を悪いほうに解釈してパニックに陥ったりしてしまいます。
そのためはたからみればどうして今、その会話で?というタイミングで発狂することがあります。
パニック障害の可能性も?
パニック障害とは、動悸、息切れ、めまい、胸の苦しさなどの強い発作が突然起こる病気です。
これらの症状はパニック発作と呼ばれています。
パニック障害になってしまうと、そのような発作を繰り返し、強い不安感からたくさんの人が集まる場所や公共の乗り物に乗ること、一人で出かけることなどがきわめて困難になってしまいます。
また、大半の人はうつ病も発症するため、周囲の人が注意を払って見守ってあげることが大切になります。
ここでパニック障害についていくつか説明したいと思います。
精神的なバランスが崩れる
パニック障害は特別な病気ではなく、100人に3人はいると言われており誰にでもなる可能性があります。
パニック障害にかかるとすぐに起こるのがパニック発作と言われる強い発作です。
これは何か予兆があるわけではなく、普通に日常生活を送っている人に突然起こるものです。
突然めまいやふらつきが起こる。
吐き気や腹部の痛みを感じる。
動悸が激しくなり息ができなくなる。
などどれも非常に強い症状なのが特徴で、初めてパニック発作を経験した人は死を覚悟するほどのものだといいます。
しかし病院に行っても何の異常も見つからず、そのまま帰宅を促されてしまうことが多いようです。
一度パニック発作を起こしてしまうと、その苦しさが忘れられず、また起こるのではないかという「予期不安」に悩まされます。
これは発作そのものへの恐怖に入交じり、死んでしまうのではないかという不安、もっと別の重篤な病気なのではないかといった不安など、多くのネガティブな感情が集まったもので、パニック障害に悩まされている人はたいていがこの予期不安を抱えています。
この予期不安が膨れ上がると、パニック発作を起こした場所に行くとまた発作を起こしてしまうのではないかという恐怖から特定の場所へ行けない「広場恐怖」へとつながります。
これが酷くなると外出が困難になり家から出られなくなってしまったり、うつ病になってしまったりします。
精神的な圧迫が原因である
パニック障害の原因は一つではなくさまざまだと言われていますが、その中でも精神的な圧迫はパニック障害の症状を加速させるものの一つだと言えます。
ストレスが全くない生活などまずありませんが、過度にストレスに晒された生活は病気のもとでしかありません。
仕事や人間関係などだけではなく、過去に受けたストレスから逃げられず発症するケースも少なくはないようです。
また、精神的なストレスだけでなく、偏った食生活やスマホ、パソコンの長時間の利用、寝不足なども知らず知らずの間に自分の体に疲労を蓄積させ、それとはわからずストレス漬けにしている結果になっていたりします。
あなたはいかがでしょうか?
自分には関係のないこととたかをくくらず、一度ストレスチェックをしてみましょう。
自覚することで、ストレスの原因は潰していくことができます。
日常生活に支障をきたす
先ほど述べたとおり、パニック障害は進行すると「広場恐怖」へと繋がり、日常に支障をきたすことになります。
以前同じような場所で発作を起こし怖い思いをしたことから、ここで発作が起きても誰も助けてくれないんじゃないんだろうか、苦しくなったときどこに逃げればいいんだろうか。
そのような不安を呼び起こす場所…たとえば電車などの公共の交通機関、ショッピングセンターなどの人ごみ等に強い恐怖を感じてしまいそのような場所に出かけていくことができなくなってしまいます。
軽度であれば苦手な場所を避ければひとりで外出できますが、症状が重くなってくると誰かの付き添いを必要としたり、苦手な場所の範囲が広がりすぎて家から出られず完全な引きこもりになってしまったりします。