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賢明な判断をするための5個の注意点(続き2)

よく、「聡明な人」と女性を褒める時に使いますが、そういう時には、「経験や知性によって育まれた、思慮深さを持っている人」と褒めていることになります。

また「知的」とは、「知識や知性の豊かなさま」「知性を感じられるさま」と定義されています。

ですからやはり、成績の優秀さだけではなく、周りの人が「知的な人」と感じるには、人間としての総合力も含まれることがわかります。

自分が知っていることを自慢するために、長々と難しい話をする人のことを、誰も知的な人とは言いません。

むしろ、謙遜に人の話をよく聞いたり、知らないことも隠さずに学ぼうとする姿勢を見せる人のことを知的というのではないでしょうか?

また「知的な会話」という表現をよくしますが、皆さんはどんな内容の会話を知的と思われますか?

ある資料によると「なぜ・どうして・もし」という三つの言葉を使って、質問が行われる時に人は知性を感じるそうです。

人に質問をすることは、好奇心や思いやりの表れで、聞かれた方は、質問者の誠実さを感じ取るそうです。

また、相手に率直に聞くことは、自分の知性の限度を心得ていることにもなります。

そして、的確な質問によって、解を深め、それを記憶して次の質問をする時に、会話がしっかりとした共通の土台で成り立っていきますので、楽しくスマートな知的な会話と感じるそうです。

このように「賢明」の類義語である「聡明」「知的」もやはり、IQ、PQ、EQ全てが関係していることがわかります。

対義語

辞書によると、賢明の対義語は「愚味」「暗愚」となっています。

どちらも「道理に暗く、愚かなこと」「物事の是非を判断する力がないこと」「かしこさに欠けること」という意味になります。

反対の意味の言葉を見てみると、より「賢明」という言葉が持つ素晴らしさや、意味の広さを理解することができますね。

賢明な判断をする時の注意点

自分がする決定は、今の自分にも、将来の自分にも、周りの人も大きな影響を及ぼすので、よく考えて判断する必要性については先ほど触れましたが、では具体的にはどんな点を考慮するべきなのでしょうか?

これから、判断する前に必ずチェックするべきいくつかの注意点を見ていきましょう。

相手にとっても利益があるかどうか

賢明とは、他の人に対する配慮があることや、相手の気持ちや感情を理解できることという意味も含まれていました。

ですから、自分のことだけを考えていては決して賢明な判断ができないのです。

自分がメリットを得ること、自分だけが得をすることを考えている人は、視野が狭く、バランスのとれた見方ができないことが多いですよね。

自分の価値観物差しでしか世の中を測れないので、道理にかなうという点で世間とのズレが生じてしまいます。

しかもそのような利己的な人に心を動かされ、協力しようという人はほとんどいないので、決めたことをやり遂げる協力者を見つけることができなくなるのです。

関係する全ての人の益を考えていることが伝わってはじめて、下した判断を成功へと導ける良い関係が生まれます。

ですから、自分を広くして、周りをよく見て、自分と関係するする人にとっては何が最善になるかよく考えるようにしましょう。

失敗した時も対処できるか

失敗しない人はいません。

どんなによく考えて決定したことでも、予期していなかった事態が生じたり、見落としていた点が後から出てくるかもしれません。

その時どう反応するかで、その人の本当のポテンシャルを測ることができます。

ですから決定を下す時には、その時点で思いつくリスクに、全ての対する対応策を考慮すると同時に、万が一失敗しても諦めずに万全を尽くすという決意をすることが大切です。

この点で、賢明には、「自分には知らないことがあることを知っている」という意味合いがあることを思い出してください。

そのことを肝に命じていると、形ばかりの完璧主義にならずに、思い通りにいかない時は、謙遜に助言を求めたり、もう一度状況分析を冷静にできるので、最終的には目的を達成することができるでしょう。

その後の結果がイメージできるか

目標を立てただけでした気になってしまうことはないでしょうか?手帳などに”英語をマスターする”や”ダイエットをする”などと書き込んだだけで、実際には何も行動を始めていないなどです。

もちろん目標を立てることは初めの一歩として大切なのですが、その後自分がその目標を達成するためにどう行動しているかはもっと大切なことです。

そうするためには、目標を達成した後のこと、その決定を実行した後の生活をイメージできるかどうかが鍵になります。

例えば、ダイエットを成功して痩せた自分が着れるようになる服や、周りの人の反応、健康面でのメリット、成功体験で自信をつけた自分の成長など、しっかりと目標を達成した後のこと、結果を出せた時のイメージを鮮明に描けるなら、自分を追い込むことができますし、目標を確実に達成できる賢明な判断を毎回することができるのです。