所作や振る舞いが汚くても、誰にも迷惑はかけないと思うかもしれませんが、そうではないのです。
汚い振る舞いは、それを見た人、それに対面した人にとっては、見たくないもの。
大袈裟かもしれませんが、不快感を与えている以上、迷惑行為とも言えるのです。
教養がある人は、その見識の深さから、所作や振る舞いが人に与える影響に、考えを巡らせることが出来るのでしょう。
自分を美しく見せることよりも、自らの所作によって、心地よい空間を提供しようと考えるのだと思います。
その証拠に、教養がある人の綺麗な所作や振る舞いは、単に不快に感じないだけにとどまりません。
見て、美しいと心がときめくような感情すら、湧いてくるのです。
教養がある人というと、近寄りがたい人という印象を持っている人もいるかもしれません。
ですが、教養がある人とは、頭が良くて堅苦しい人ということではないんですよね。
誰からも一目置かれる存在でありながら、どんな人とでも関係性を築けるような、そんな心の豊かさがある人なのです。
3.マナーが身についている
教養のある人の特徴には、マナーが身に付いていることも挙げられます。
マナーとは、日本語の意味で言うと「行儀作法」や「礼儀」です。
様々なシーンで求められるマナー。
それも、マナーに対する知識が無ければ出来ない場合も多いですよね。
教養のある人は、それだけ幅広い分野への見識があり、どんな場面でも対応できるだけの知識とマナーを身につけている人だと言えます。
日本人は比較的、マナーが良いと言われています。
ですが最近は、そんな国民性も、崩壊しつつあるように思いませんか?
海外のマナーの悪さが話題になることがありますが、果たして人の事が言えるだろうかと…筆者は疑問に思うことが多々あるのです。
マナーには幅広い知識が必要であることを考えると、全てのマナーを身につけるのは困難なように思え、そんな苦手意識が、マナー崩壊を招いているのかもしれません。
しかし、教養のある人でも、全ての分野においての礼儀作法を知っているかというと、そうではないと思います。
それでも教養のある人が、マナーの良い行動が出来るのは、「思いやり」の観点で行動することが出来るからなのでしょう。
マナーは、特に集団生活において、お互いが気持ちよく過ごすためのルールのようなものです。
周囲の人、そして対面する相手への思いやりの気持ちがあれば、正しい礼儀作法を知らなくても、不快にさせない行動が出来るということです。
日本人の精神性としては、マナーというより「礼儀」をわきまえることを意識しておくと、マナーのある行動がとれるのではないでしょうか。
礼儀とは、敬意を示す行動でもあります。
教養がある人は、マナーが身に付いているというより、むしろ、常に敬意を払っている人なのだと思います。
4.綺麗な食べ方
教養がある人は、綺麗な食べ方が出来る人でもあるのです。
綺麗な食べ方というのも、ひとつのマナーと言えるでしょう。
また、所作や振る舞いのひとつでもありますね。
食べ方も…汚いと不快感を与えてしまうものです。
食べ方くらい放っておいて欲しい!と思うかもしれませんが、そうはいきません。
食べ方が汚いと、品格を疑われるだけでなく、不快感を与えてしまいます。
それは、迷惑行為にもなり兼ねません。
食べ方は、日頃からの習慣が出てしまいます。
日常生活での品の無さが、ありありと表われてしまうのです。
そもそも、食べ方を綺麗にするというのは、食べ物や、作ってくれた人に対する敬意を示すことでもあると思います。
また、一緒に食事をする人に対する、礼儀でもありますよね。
教養のある人は、周囲の人や物ごとに、いつも感謝していられるからこそ、綺麗な食べ方もできるのでしょう。