まずはストレスとなっている状況を改善して、少しでも減らすことで、悪夢を見る回数を減らして、深い睡眠を得られるようになるに違いありません。
辛い食べ物
食べるものと、夢が関係しているのか?と思われるでしょうか。
「辛い食べ物を寝る直前に食べさせたところ、体温が上昇し睡眠の質が低下した」という実験結果がありました。
じゃあ、辛いものばかり食べている国の人はどうなるの?ってことになりますけど(笑)、確実に言えることは、辛いものに限らず、寝る直前に胃の中に食べ物を取り入れる事は睡眠に影響を与えます。
食べれば胃腸が消化しようとして活発に動きます。
もし寝る直前に食べるとすれば、寝ている間に胃腸が休まることなく活動するわけですから、必然的に眠りも浅い状態になります。
眠りが浅いと夢をたくさん見ますから、悪夢を見てそれを記憶してしまう機会も増えてしまうでしょう。
もし寝る直前に飲食をする事が多いという方は、寝る3時間前には食事を済ませておくことで、深い眠りに入ることができて悪夢を見る時間や回数も減らせるかもしれません。
アルコール
一日の終わりに飲むお酒を、毎日の日課として楽しみにしておられる方も多いかもしれません。
もちろん、そうした自分がリラックスできる時間を作ることは、ストレスを解消したりするのにも役立ちますから大切なことです。
少しのお酒は、眠気を誘う効果もありますし、リラックス効果にも役立ちますが、もしお酒を飲んだ日に限って悪夢にうなされる、という方は飲み過ぎかもしれませんし、お酒を飲むことが逆に睡眠に悪影響を与えている場合もあるので気を付けましょう。
アルコールは睡眠導入としては確かに効果がありますが、飲みすぎると「アセトアルデヒド」という交感神経を活発にさせる物質を引き起こしてしまいます。
アセトアルデヒドは二日酔いや悪酔いの原因にもなる物質ですし、交感神経が活発になるということは、眠りが浅くなるという事です。
眠りが浅くなると夢を見るわけですし、悪夢をよく見る方は寝る直前ではなく、少し寝るまでに時間を空けてアルコールを摂取するほうが良いでしょう。
薬
実は薬の中には副作用として「悪夢を見る」要因になってしまう薬もあります。
たとえば、高血圧症治療薬として用いられている薬や、抗パーキンソン病薬、抗うつ剤や抗精神病薬、抗アレルギー薬や鎮痛剤などに、悪夢を見てしまう成分が含まれていることがあるようです。
それらすべてに共通しているのは中枢神経系に作用する薬であるということで、睡眠に悪影響を与えてしまう時があるのです。
もしさまざまな持病を持っており、日常的に薬を飲んでおられるという方の中で、最近ずっと悪夢を見るという方は、もしかしたら薬の成分が副作用として表れている可能性もありますので、かかっている病院の医師に相談してみると良いかもしれません。
病気
毎日のようにひどい悪夢に悩まされている人は、「悪夢障害」と呼ばれる病気の可能性もあります。
日本ではまだまだ知名度の低い病名ですが、外国ではよく知られたメジャーな病です。
悪夢障害を引き起こす原因には色々な要素が関係していると言われています。
その病気を経験しているほとんどの人は、何らかの強いストレスを経験しています。
たとえばいじめや犯罪を経験したことや、災害に巻き込まれたことによる、心的外傷後ストレス(PTSD)が原因となっている場合があります。
他にもうつ病などの精神疾患、遺伝、不規則な生活スタイルによる環境的要因、摂取している薬の成分なども「悪夢障害」の原因となる事があるようです。
いずれの場合でも、悪夢障害の症状としては、「閉じ込められる」「落ちる」「追いかけられる」「死ぬ」などの強い不安や恐怖、悲しみ、嫌悪感といった不快な感情を伴う夢を常に見ること、夜にその悪夢で何度も目が覚めてしまう事、内容をリアルに鮮明に覚えていること、などが挙げられます。
不眠など、睡眠障害になってしまう病気ですから、適切な精神治療が必要でしょう。
悪夢を忘れる方法12選
悪夢を見てしまう原因が何にしても、もし悪夢を見ることが原因で夜何度も目が覚めたり、眠るのが怖くなったり、眠りが浅くなって睡眠の質が低下するなどして、日中やる気が出ない、疲れが取れないなど影響を与えているのだとしたら、早めに改善していきたいですよね。
悪夢はずっと続くことはありません、必ず解消することができます。
悪夢から解放されないと、いつまでも気持ちがどんより落ち込んで、明るく前向きに暮らすのも難しくなってしまいますから、悪夢を忘れて前を向いて毎日を過ごせるようにしていきましょう!
もちろん悪夢の程度の差もあり、病気や薬が関係している場合は、しかるべき専門の先生に相談して解決してください。
ここでは、自分のちょっとした意識や努力で悪夢を忘れる方法を、いくつかご紹介していきたいと思います。
1.考えない
悪夢が毎日のように続いてしまうと、「今日もまた見てしまうのではないか」という不安からついつい見た内容が頭に浮かんできて、また考えてしまいます。
夢は潜在意識のうちにあるものが現れるわけですから、いつもその夢の内容を考えていれば、当然またその日の夜も夢に出てくるのではないでしょうか。
ですからまずできることとしては、「考えない」ことです。