私たちは1日のうち3分の1は睡眠のために時間を使っています。
しかも、眠っている間ほとんどの人は、覚えているかどうかは別として夢を見ていると言われています。
人は寝ている間、「レム睡眠」と呼ばれる浅い眠りと、「ノンレム睡眠」と呼ばれる深い眠りを交互に繰り返しています。
私たちが夢を見るのはレム睡眠の間で、一度の睡眠でレム睡眠は4~5回は生じています。
夢を見ている時間は、映画一本分とも言われ、8時間の睡眠だとしたら、4分の1近くは夢を見て寝ているという事になります。
人はなぜ夢を見るのでしょうか。
その理由はハッキリと解明されていないようですが、人の潜在意識の表れであると考えられているようです。
自分の欲求や願望を、無意識のうちに夢で実現したり解消させることで、ストレスを無くし心や脳を休ませる働きをしていると考えられています。
一度の睡眠の中で見た夢のうち、覚えているのは1%とも言われていて、ほとんど記憶にないという方も多いかもしれません。
逆に、現実と区別がつかないほど、妙にリアルな夢を見て目が覚めた!なんて経験をされた事がある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
毎日幸せな夢ばかり見ているなら、朝の目覚めもスッキリしますが、悪夢にうなされて逆に眠れなかったり、睡眠の質が落ちて心身に悪影響が起きている人もいるようです。
悪夢を解消する方法知りたくないですか?
「なんか昨日寝ながらうなされていたよ」「ずっとうなり声を上げてたよ」なんて家族に言われた事があるでしょうか。
夜中、冷や汗びっしょりで目が覚める経験をされた事のある方もいるかもしれません。
それは悪夢を見ていることが原因の場合があります。
悪夢とはネットの辞書で見てみると、「寝ている時に見る恐ろしい夢、あるいは縁起の悪い夢のこと」となっています。
せっかく寝ることで、日中の活動の疲れやストレスを取り除いて、次の日への活力を取り戻したいのに、悪夢ばっかり見て逆に疲れやストレスを悪化させているとしたら本当につらいですよね。
寝るのが怖い、と感じて不眠になってしまう可能性だってあり得ます。
悪夢を見るのをやめられたら、その方法があったら知りたいと思われるのではないでしょうか?
ここでは、悪夢を見てしまう原因と、悪夢を解消するための方法を取り上げていきたいと思います。
もし当てはまると思ったもの、今日からでも実践できると思ったものがあれば、ぜひやってみてください。
悪夢をみる原因
子供の頃に、お化けのような何か得体の知れないものに襲われる夢であったり、逃げても逃げても追いかけられる夢を見て、何度も目が覚めたなんていう経験はありませんか?
私は小学生の頃に、家の鍵やチェーンをしっかりかけているのに、泥棒が何度も鍵やチェーンを壊して逃げ場が無くなる、という夢を毎日のように見て、うなされたことを思い出します(笑)
大人でもそうした追いかけられたり、襲われる夢、落下する夢、あるいは大事な仕事があるのに遅刻をしてたどり着けない…など、人はさまざまな悪夢を見るものです。
しかも覚えていたい夢に限って思い出せないのに、そうした悪夢ははっきりとリアルにおぼえているものですよね。
毎日何度も同じ悪夢を見たり、前日の続きを見てしまったり…と、悪夢は癖になりやすいのも特徴です。
悪夢を見ることにはさまざまな原因があります。
まずは思い当たる原因となるものがないか、考えてみるのは良い事です。
心配事がある
不安や緊張やプレッシャーを感じるようなことを経験していたり、近く予定されていたりすると、それが悪夢という形で表れることがあるようです。
たとえば、大事なテストやプレゼンの前とか、重い病気にかかっているかもしれない、という心配や不安、大事な式典でのスピーチを頼まれている、といった時などに見ることがあるかもしれません。
それはそうした心配の種や不安要素があると、ずっとそのことが頭の片隅にあって、常に考えてしまいますよね。
寝ている時ぐらいそうした心配事から解放されたいものですが、夢は潜在意識のうちにあるものが現れてきます。
心配となる状況や予定から解放されると、いつの間にか悪夢からも解放されるでしょう。
ストレス
ストレスに関する調査をしたところ、「日常生活において何らかのストレスを経験している、あるいはしたことがある」と答えた人は7割近くにも及ぶ結果が出たようです。
若者から大人に至るまで、誰もが忙しい生活を送る社会の中で、身体的な疲労や精神的な苦痛によってストレスを引き起こす要因はますます増えてきています。
仕事の忙しさからくるプレッシャーや、人間関係の不和がストレスを引き起こしているかもしれません。
何らかの病気やケガがストレスの要因となることもありますし、家庭の中においても不満やイライラが募る状況をずっと経験しているかもしれません。
そうしたストレスがずっと溜まった状態だと、精神的にも不安定な状態となります。
そうすると、その潜在意識にあるストレスが悪夢という形で現れてきます。
また、ストレスが溜まっていると睡眠の質が落ちてしまい、眠りの浅い「レム睡眠」がずっと続いてしまうことにもなります。
眠りが浅い時は夢をたくさん見ますし、しかも記憶しているものです。
だから悪夢をはっきり記憶しています。
まずはストレスとなっている状況を改善して、少しでも減らすことで、悪夢を見る回数を減らして、深い睡眠を得られるようになるに違いありません。
辛い食べ物
食べるものと、夢が関係しているのか?と思われるでしょうか。
「辛い食べ物を寝る直前に食べさせたところ、体温が上昇し睡眠の質が低下した」という実験結果がありました。
じゃあ、辛いものばかり食べている国の人はどうなるの?ってことになりますけど(笑)、確実に言えることは、辛いものに限らず、寝る直前に胃の中に食べ物を取り入れる事は睡眠に影響を与えます。
食べれば胃腸が消化しようとして活発に動きます。
もし寝る直前に食べるとすれば、寝ている間に胃腸が休まることなく活動するわけですから、必然的に眠りも浅い状態になります。
眠りが浅いと夢をたくさん見ますから、悪夢を見てそれを記憶してしまう機会も増えてしまうでしょう。
もし寝る直前に飲食をする事が多いという方は、寝る3時間前には食事を済ませておくことで、深い眠りに入ることができて悪夢を見る時間や回数も減らせるかもしれません。
アルコール
一日の終わりに飲むお酒を、毎日の日課として楽しみにしておられる方も多いかもしれません。
もちろん、そうした自分がリラックスできる時間を作ることは、ストレスを解消したりするのにも役立ちますから大切なことです。
少しのお酒は、眠気を誘う効果もありますし、リラックス効果にも役立ちますが、もしお酒を飲んだ日に限って悪夢にうなされる、という方は飲み過ぎかもしれませんし、お酒を飲むことが逆に睡眠に悪影響を与えている場合もあるので気を付けましょう。
アルコールは睡眠導入としては確かに効果がありますが、飲みすぎると「アセトアルデヒド」という交感神経を活発にさせる物質を引き起こしてしまいます。
アセトアルデヒドは二日酔いや悪酔いの原因にもなる物質ですし、交感神経が活発になるということは、眠りが浅くなるという事です。
眠りが浅くなると夢を見るわけですし、悪夢をよく見る方は寝る直前ではなく、少し寝るまでに時間を空けてアルコールを摂取するほうが良いでしょう。
薬
実は薬の中には副作用として「悪夢を見る」要因になってしまう薬もあります。
たとえば、高血圧症治療薬として用いられている薬や、抗パーキンソン病薬、抗うつ剤や抗精神病薬、抗アレルギー薬や鎮痛剤などに、悪夢を見てしまう成分が含まれていることがあるようです。
それらすべてに共通しているのは中枢神経系に作用する薬であるということで、睡眠に悪影響を与えてしまう時があるのです。
もしさまざまな持病を持っており、日常的に薬を飲んでおられるという方の中で、最近ずっと悪夢を見るという方は、もしかしたら薬の成分が副作用として表れている可能性もありますので、かかっている病院の医師に相談してみると良いかもしれません。
病気
毎日のようにひどい悪夢に悩まされている人は、「悪夢障害」と呼ばれる病気の可能性もあります。
日本ではまだまだ知名度の低い病名ですが、外国ではよく知られたメジャーな病です。
悪夢障害を引き起こす原因には色々な要素が関係していると言われています。
その病気を経験しているほとんどの人は、何らかの強いストレスを経験しています。
たとえばいじめや犯罪を経験したことや、災害に巻き込まれたことによる、心的外傷後ストレス(PTSD)が原因となっている場合があります。
他にもうつ病などの精神疾患、遺伝、不規則な生活スタイルによる環境的要因、摂取している薬の成分なども「悪夢障害」の原因となる事があるようです。
いずれの場合でも、悪夢障害の症状としては、「閉じ込められる」「落ちる」「追いかけられる」「死ぬ」などの強い不安や恐怖、悲しみ、嫌悪感といった不快な感情を伴う夢を常に見ること、夜にその悪夢で何度も目が覚めてしまう事、内容をリアルに鮮明に覚えていること、などが挙げられます。
不眠など、睡眠障害になってしまう病気ですから、適切な精神治療が必要でしょう。
悪夢を忘れる方法18選
悪夢を見てしまう原因が何にしても、もし悪夢を見ることが原因で夜何度も目が覚めたり、眠るのが怖くなったり、眠りが浅くなって睡眠の質が低下するなどして、日中やる気が出ない、疲れが取れないなど影響を与えているのだとしたら、早めに改善していきたいですよね。
悪夢はずっと続くことはありません、必ず解消することができます。
悪夢から解放されないと、いつまでも気持ちがどんより落ち込んで、明るく前向きに暮らすのも難しくなってしまいますから、悪夢を忘れて前を向いて毎日を過ごせるようにしていきましょう!
もちろん悪夢の程度の差もあり、病気や薬が関係している場合は、しかるべき専門の先生に相談して解決してください。
ここでは、自分のちょっとした意識や努力で悪夢を忘れる方法を、いくつかご紹介していきたいと思います。
考えない
悪夢が毎日のように続いてしまうと、「今日もまた見てしまうのではないか」という不安からついつい見た内容が頭に浮かんできて、また考えてしまいます。
夢は潜在意識のうちにあるものが現れるわけですから、いつもその夢の内容を考えていれば、当然またその日の夜も夢に出てくるのではないでしょうか。
ですからまずできることとしては、「考えない」ことです。
悪夢はハッキリと記憶に残りやすいものですが、朝起きた時にわざわざ1から10まで夢の内容を思い出す必要もないでしょう。
思いだせば、さらに鮮明に記憶として残ってしまうからです。
考えないという事には意識的な努力が求められるかもしれません。
考えないために別の何かを行なって、そちらに思いを向けることも役だつでしょう。
楽しいことをする
悪夢について考えたり、思い出したりしないためにできる一つのことは、「楽しいと感じることを行なう」ことです。
そうやって悪夢のことをできるだけ考えないようにコントロールするのです。
仕事が終わった後でも良いですし、お休みの日であれば、さらに自分がワクワクするような予定を立てておくことで、そのことが思いに浮かんでくるようになります。
自分が楽しいと感じることであればどんな事でも構いません。
ポイントは、楽しいと感じることをすることで、もしかしたら知らずのうちに溜まっているかもしれないストレスや疲れを上手に発散させ、その結果ぐっすり眠れたり、悪夢から自然と解放することができるかもしれない、ということなのです。
忘れる
考えないようにすることは意識的にできても、完全に忘れるというのはなかなか難しいものです。
なぜなら人間の脳は、記憶するようにできているからです。
でもずっと悪夢のことで悩まされて、毎日モヤモヤしているのは嫌ですよね☆ では「忘れる」努力をするために実践できるいくつかの実際的な方法を考えてみましょう。
それは①趣味に没頭すること②お酒を飲むこと③信頼できる友達と時間を過ごすことです。
趣味に没頭する
自分が楽しいと感じていることに集中している間は、一時的にでも嫌なことは忘れてしまうものです。
悪夢について忘れてしまうためには、何か別のこと、特に自分が没頭できる趣味などを行なうと良いでしょう。
音楽を聴くことや読書でも良いですし、映画鑑賞やゲームが趣味の方もいらっしゃるでしょうか。
ウォーキングやランニングをして体を動かすことも良いですよね。
運動不足は睡眠の質の低下や、不眠に大きく影響してきます。
また、ガーデニングや畑作りなど土いじりをすることも、自然に触れながら癒されて、嫌なことを忘れられるかもしれません。
いずれにしても、ストレスを解消したりリフレッシュ効果に役立つことを行なうことで、悩みや不安を忘れるのに役立つに違いありません。
酒を飲む
お酒を飲むことが、睡眠に影響を及ぼして悪夢を見させてしまう場合もありますし、お酒に頼り過ぎてアルコール依存症になってしまう危険もあるので、長期的な睡眠改善のための方法としてはおススメはできませんが、一時的に眠りに入るための導入目的としてお酒をたしなむこともできるかとは思います。
少しの量のお酒を楽しむことは、リフレッシュにも役立ちますし、気持ち良く眠れて悪夢を見ないで済むというのならば、悪夢を忘れるのに効果があると言えるかもしれません。
しかし、お酒を大量に飲んでベロンベロンに酔っぱらってしまえば、悪夢を見ないで済むと考えて、たくさん飲むことを習慣にすることだけはやめましょう。
お酒を飲む時は少量で、しかも寝る直前ではなく、寝るまでに少し間隔を空けて飲むことを忘れないでくださいね☆
友達と過ごす
一人きりでずっといると、つい嫌なことがフラッシュバックしてきて、鮮明に思いだしてしまうものです。
悪夢に関してもそうです、ずっと一人で考え続けているとなおさら忘れられなくなってしまいます。
仲の良い友達と一緒に時間を過ごしている間は、楽しくて悪夢について考えなくて済みますし、誰かが傍にいてくれることで安心感も感じられます。
悪夢を思いだす暇も時間もないほど、仲良しの友達と一緒に、たくさんおしゃべりをしたり、笑い合ったりすることで、脳も心もリラックスした状態となり、悪夢を見てしまう原因も知らずのうちに取り除かれて、嫌な夢からも解放されるかもしれません。
誰かに話してスッキリする
信頼できる家族や、友人や恋人など、誰かに自分の見た悪夢について話すことで、スッキリできることもあるかもしれません。
悪夢というのは自分にとってストレスとなっていますから、それが何日も続いていたとしたら、ストレスはかなり溜まった状態になっています。
もしそれを自分の内にだけ閉じ込めておいたら、それこそ悪夢のスパイラルから逃れられなくなってしまうかも☆
誰かに話すことで気持ちを整理させることもできますし、他の人にも知ってもらえた安心感で自然と悪夢から解放できるかもしれません。
また、自分のことをよく知ってくれている人なら、その見ている悪夢の原因を解明してくれることもあるかもしれませんよ。
自分のことを客観的に見れて、しかも親身になって聞いてくれる存在の人に話すことで、モヤモヤした気持ちをスッキリさせちゃいましょう◎
外に出る
とにかく外に出て、太陽の光をたくさん浴びるようにしましょう。
太陽の光を感じる生活は、私たちの体内時計のリズムを整えることにも役立ちます。
家の中にこもっていてもストレスが無くなるわけではありませんし、心配事や悩みから解放されるわけでもありません。
でも、外に出て必要な太陽の光を浴び、体も脳もしっかり動かす生活を続けることで、睡眠にとても必要とされている「セロトニン」と「メラトニン」という神経物質が活発になります。
そうすると、夜はぐっすり眠ることができるので、眠りの質が浅くなって嫌な悪夢を何度も見ることを減らすことができるようになるかもしれません。
ストレスを解消させる
悪夢を見てしまう原因の一つに、ストレスがありましたよね。
日々感じている疲れや、悩みや不安がどんどんと積み重なっていくと、知らずのうちに心も体も追い詰められて、悲鳴を上げてしまうことにもなりかねません。
そして、そのストレスとなる状況が大きければ大きいほど、悪夢や嫌な夢を見てしまう回数や頻度、度合いも増えていってしまうのです。
だからといって、ストレスとなっている原因を取り除くことはなかなか難しいかもしれません。
たとえば、その原因が仕事であるとすれば、仕事そのものをやめれば確かにストレスは無くなりますが、それが現実的とは言えない場合がほとんどです。
ですから上手にストレスを減らしたり、取り除く工夫を暮らしの中に取り入れてみましょう。
脳内をリラックスさせる効果がある、α波ミュージックを聴くのも良いでしょうし、癒し効果のあるアロマオイルを焚くのが効果がある場合もあります。
ここで、他にもストレスを解消するのに役立つ3つの方法を詳しく取り上げてみたいと思います。
仕事を休む
仕事がとにかく忙しくて、やってもやっても次から次へと仕事量は増えるばかりで、無くならない!!もう心身ともに限界だ!
そんな時は思い切って、仕事を休んじゃいましょう!有休がたまっている方であれば、少し長めに休暇を取って、旅行に出かけたり、体を休める事もできるでしょう。
仕事ができる人は、仕事のオンタイムと、休暇のオフタイムのバランスがとても上手です。
仕事ばかりしていては、心や身体が休まる時間がありません。
ストレスが抱えきれないほどになって爆発してしまい、うつ病や不眠症などを引き起こしてしまう前に行動を取りましょう。
寝ている間も悪夢を見て追い詰められていて、それが解消されないとすれば、それは危険信号のサインなのかもしれない、と思うようにしましょう。
お風呂に浸かる
温かいお風呂にゆっくり浸かることは、一日の疲れや緊張をほぐしてリフレッシュするのにとても効果があります。
お風呂に入って体温が上がることで、血行が良くなり、脳に必要な栄養を与える効果をもたらします。
お風呂から上がった後、体温は少しずつ下がっていきます。
この時にそれまで働いていた「交感神経」から「副交感神経」へとバトンタッチされて、副交感神経が優位に働くようになります。
これにより、睡眠を促すセロトニンの分泌が活発になるので、深い睡眠に入りやすくなるのです。
深い眠りに入ることができれば、悪夢を見ることもありません。
一日の終わりに、ゆっくりとお風呂に浸かることは、体や心のリラックスにとても大切なのです。
お風呂に浸かる時のポイントは、40℃前後のぬるめの設定にすること☆
熱すぎると、交感神経の方が刺激されて逆に眠れなくなってしまいます。
ぬるめのお湯に20分から30分の時間をかけて、ゆっくりと体を温めていってください。
さらに、就寝の2時間前にはお風呂に入っておくことも大切です。
体温が下がらないうちに寝てしまっては、深い睡眠に入れなくなってしまいます。
美味しい食べ物を食べる
美味しいものを食べることも、ストレスの解消にとても役立ちます。
自分の好きな食べ物を食べている時間はすごく幸せを感じて、嫌なことも忘れられる方、特に女性の方であれば多いのではないでしょうか。
美味しいものを食べる時に私たちの脳内では、「セロトニン」と呼ばれている幸せホルモンを作り出す物質が活発な状態になります。
この「セロトニン」、睡眠にもとても必要な物質ですよね。
セロトニンが作り出されることで、ストレスを減らすことができ、心に栄養を届けることができるのです。
甘いものでも構いませんし、自分が幸せを感じられる美味しい食べ物を食べて、ストレスを減らしましょう。
休日におしゃれなレストランやカフェに行くのも良いかもしれません。
なかなか外食する時間を取れない方は、ネットで全国から美味しいものをお取り寄せしてみるのも良いでしょう。
もちろん食べ過ぎは逆にストレスの元となってしまいますので、適度な量を心がけることも大切ですよ☆
運動
現代人のほとんどは、慢性的な運動不足であると言われています。
実は運動不足は、不眠になってしまう原因の一つとも言われています。
忙しい社会の中で、頭をフルに使う機会は多いですよね。
それがストレスを増やしてしまうほど、誰もが過剰に脳を使う時代です。
では逆に体を動かす機会はどうでしょうか。
便利な世の中になり、車や電車を使う機会が増え、エスカレーターやエレベーターで上り下りする事がほとんどで、歩く時間は大幅に減少しました。
体を動かす機会も、時間もほとんどないのが現代人の特徴かもしれません。
脳はたくさん使って疲れ切っているのに、体は動かさないので全然疲れていない…こうしたアンバランスな状態が、眠りの質を悪くし、浅い眠りばかりになる原因と言われているのです。
歩く機会を増やすことを意識したり、適度に運動をして体も疲れさせることで、深い睡眠が得られて、悪夢も見ないようにできるかもしれませんね。
寝る
悪夢を忘れるためには、とにかく眠りましょう。
朝起きた時には忘れているかもしれません。
あまり悪夢について考えないようにし、寝る前の時間は副交感神経が働くような、ゆったりとした時間を過ごすことを意識して、眠気を感じたらすぐに寝る!
そうすれば悪夢についてあれこれ思い悩んだり、考えすぎないで済みます。
嫌なことは「寝て忘れる」のがいちばんです。
もしすでに不眠症になっていたり、睡眠にすでに影響が出ているほど悪夢に悩まされているとしたら、睡眠導入剤などに一時的に頼るのも手かもしれませんよ。
面白い映画を見る
笑うことは健康に良い影響を与えます。
面白い映画を観て、たくさん笑うことで、脳は幸せホルモンがたくさん作り出されて、とてもリラックスした状態になります。
笑うことは、心身の緊張を解きほぐし、ストレスを緩和させるのにも役立ちます。
さらに笑うことで、副交感神経が活発に働くので、リラックスした状態で寝つきを良くすることにもなります。
つまり、笑うことは快適な睡眠環境を作るのにとても大切であるという事です。
ストレスが溜まる状態が続いていて、寝つきもあまり良くない時や、眠りが浅くて悪夢で何度も目が覚める時に、面白い映画を借りてきて、思いっきり笑ってストレス発散させられたら、悪夢も忘れることができるかもしれません。
好きな人に癒される
もし恋人がいらっしゃるなら、ぎゅっとハグをしたりスキンシップをすることで、やはりセロトニンやドーパミンといった多幸感を得られる物質を作り出すことができます。
幸せだと感じられる癒しを得ることで、ストレスや不安や心配事を減らしたり、抑えることができるようになります。
それにより、深い睡眠効果を期待できるようになるのです。
恋人がいなくても心配しないでください。
自分の好きな人のことを思い浮かべるのも効果があります。
好きな芸能人や俳優、ミュージシャン、アニメの中の人物でも構いません。
自分が大切に想っている人に会えた時のことや、どんな会話をしてみたいかなど空想するだけでもかなり良い効果があります。
脳内が幸せホルモンでいっぱいになりますし、無意識のうちに思い描く潜在意識が、前向きなものへと変わっていきます。
いつの間にか、見る夢は幸せなものになっていて、悪夢を見なくなる、あるいは忘れるのに役立つに違いありません。
笑い話に変える
自分が夢の中で見ているものの多くは、これまでに経験してきたことが元となって作られていることが多いと言われています。
ということは、普段から不安や心配ばかりして、ネガティブな思考になっていると悪夢も見やすいという事になるかもしれませんね。
悪夢を見てしまうネタをこれ以上増やしてしまわないためにも、ポジティブな考え方や経験を増やすように意識してみましょう。
そのためには、自分が見た悪夢を笑い話に変えてみることも一つの方法です。
笑い話に変えることで、夢の内容をコントロールすることができます。
自分の見た悪夢が、面白くて笑える夢に変わるように、脳内で別のストーリーに変えてしまえば、悪夢に悩まされることも少なくなるかもしれません。
どんな夢だったか確かめる
自分の見た悪夢なんて思いだしたくもないかもしれませんが、どんな内容だったかを確かめて分析してみることで、なぜそうした悪夢を見てしまうのか、原因を突き止めることができるかもしれません。
原因が分かれば安心しますし、その悪夢が一時的なものだと分かります。
たとえばその原因が、仕事に追われることからくるストレスのせいであることが分かったとしたら、仕事の量をセーブしたり、ストレス解消となる楽しみ事を行なうことで、悪夢を見なくて済むようにできるかもしれません。
悪夢はあくまでも夢であって、現実に起きている事ではありませんから、夢は夢としてとらえて、現実の自分を調整したり、改善したり、コントロールすることで、いつの間にか悪夢を見ることも無くなるでしょう。