その根拠は、笑うことによって、βエンドルフィンという神経伝達物質が分泌されて、モルヒネのような鎮痛効果を発揮するそうです。
モルヒネといえば、がん患者や、ひどい痛みを伴う病気の人が利用する薬というイメージですが、この神経伝達物質にも、麻薬にも似た強い鎮痛作用があると言われています。
また、βエンドルフィンはハッピーホルモンでもあるので、分泌されると、大きな幸福感を感じるようになります。
その結果、痛みが和らぐのです。
しかも、一人で笑うよりも、友達や家族と一緒に笑った方が、笑う回数も増えるし、大きな声で笑うようになるので、βエンドルフィンの分泌も促進されるので、痛みを感じる時は、誰かと一緒にいて楽しい話をするようにしましょう。
認知症の予防になる
笑うことによって、脳に刺激が与えられたり、血液の流れが良くなったり、自律神経のバランスが整ったり、免疫力が上がることは、長年の研究で明らかになってきました。
最近では、認知症と笑いの完成も調べられています。
大阪大学大学院の大平准教授のチームの研究によると、65歳以上の高齢者で、「ほとんど笑う機会のない人」と「ほぼ毎日笑う人」を比較すると、笑う機会のない人が認知症になるリスクは、2.1〜2.6倍ほど高くなるという結果になったそうです。
今後研究が進められると、ますます詳しいことが解明されてきそうです。
高齢者で一人暮らしの方も多いと思いますが、できるだけ世間との接触をたたないないようにして、買い物に行った時にレジの人とにこやかに話したり、病院の待合室でも明るい表情でいることなど、笑いが体にいいことは明らかなので、つとめて笑顔を作るようにし心がけましょう。
不眠が改善する
不眠症の方は、寝る時間になっても、リラックスする神経である副交感神経に上手に切り替わらないことが原因とされています。
日中気を張っていたり、仕事をてきぱきとこなしている時は、交感神経が優位になっています。
しかし寝るためには、だんだんと緊張をほぐし、体の力を抜き、穏やかな気持ちになる副交感神経優位に切り替えなければなりません。
ベットに入ってもなかなか切り替えられない方は、寝る前に意識的に笑うことは、眠りにつくのに助けになります。
なぜなら、笑うと副交感神経が活発になるのです。
ですから、あえて笑うことによって、神経の交換を助けてあげることができるのです。
また、笑うことによって、脳にα波が出るので、深い上質な睡眠をとるのを助けてもくれます。
眠る直前だけでなく、日中の色々な場面で笑うように勤めて、副交感神経を刺激するなら、快眠のリズムもできやすくなります。
️ステキな笑顔の作り方
笑顔になることがこんなにメリットがたくさんあるなんて、絶対に笑顔で過ごさないと損だと思われましたか?自然な笑顔、心からの笑顔は本当に素敵です。
ただ、上手に笑えない、笑顔の作り方がわからないと言われる方もいらっしゃるでしょう。
心配しないでください。
トレーニングをすることで、素敵な笑顔を作ることができるようになります。
最初は自然に出なくても、作り笑いでも続けていくなら、ポジティブでハッピーな自分の良い部分がどんどん大きくなり、気づいたらとびきりの笑顔で微笑んだり、心から笑えるようになると思います。
口角を上げる
口角がクッと上がった口元は、ハツラツとした素敵な笑顔に欠かせませんし、静かに微笑むにしても、口元から始まります。
ですから素敵な笑顔を作るのに口元のトレーニングから取り組むことをお勧めします。
笑顔に必要な口の周りにある筋肉は「口輪筋」と「笑筋」です。
では早速エクササイズに入りましょう。
まず「う」の形を作って、声を出しながら5秒間キープします。
次に「い」の形を作って5秒間キープします。
その後、「う」「い」を素早く30回くらい繰り返します。
注意することは、「い」の口の形をするときに、首筋に力が入ってしまうので、あくまでも顔の筋肉、表情筋だけで動かすことを意識しましょう。
目も笑う
目だけ笑っていないということにならないように、笑顔が可愛く見える目元のポイントをしご紹介します。
本当の笑顔の時には、目は三日月型になります。
目尻がキュッと下がって目が細く見える、下向きの三日月をイメージしてください。
この三日月を作るには、眼輪筋を鍛えることが有効です。