私たちが日常で何気なく使っているフレーズや言い回しの中にも、実は知っているようで何となくしか意味が分からない、なんていうものも多かったりするのではないでしょうか。
当たり前のように使われている言い回しだったり、テレビや本などで見聞きするフレーズを自分も無意識のうちに使っていたり…。
でも「どんな意味?」と聞かれると、正直はっきりとは分からない言葉も結構あるものです。
普段使いとしては使わないものもあるかもしれませんし、漢字が難しくて読めなかったり書けない、なんていう言葉も意外とあるんじゃないでしょうか。
それでも社会人になると、ビジネスにおいて文章を書いたり、さまざまな書類の作成をする機会も増えるので、正しい言葉の使い方や、その基本的な意味などは覚えておきたいものです。
ここでは、何気なく耳にしたことはあるものの、イマイチ意味をはっきりと説明できない人も多いかもしれない、「驚愕」というワードの意味や使い方について深く掘り下げていってみようと思います。
️驚愕ってどういうこと?
「驚愕」というワード、初めて聞いた方もいるでしょうか。
なんて読むか分かりますか?これは「きょうがく」と読みます。
「驚く」という言葉はよく使われますし分かると思いますが、「愕(がく)」って何?って思いますよね(笑) 「愕然(がくぜん)とする」という言い回しにもこの「愕」という漢字が使われています。
では「驚愕」という言葉にはどんな意味があるんでしょうか。
どんな時に使われるフレーズなんでしょうか。
驚愕の意味
驚愕(きょうがく)という言葉をネット辞書で調べてみると、「非常に驚くこと」「大きな驚き」と出てきます。
実は「愕」という漢字も、音読みすると「がく」ですが、訓読みすると「愕く(おどろく)」と読みます。
「驚く」と「愕く」が二つくっついた言葉で、おどろいた様子を強調した言葉となっています。
特にこの「驚愕」という熟語は、突然の事件や衝撃的な事実など、思いもしていなかった事や予想もしていなかった出来事に直面した時の“おどろき”の感情表現として使われています。
それは、「驚く」という漢字は「びっくりする」とか「動揺させられる」という意味で使われるのに対し、「愕く」は「予想外のことに慌ておどろく」とか「思いがけないことにあって、落ち着きを失う」という意味で使われていることからも理解できるでしょう。
予想しなかった出来事に遭遇したときの感情
「非常に驚いたり」「とても驚く」感情は物事の良し悪しに関わりなく、とにかく予想もしていなかった出来事に遭遇したり、見聞きした時に感じるものです。
つまり「驚愕」という熟語は好ましい感情として使われることもあれば、好ましくない気持ちの時にも使われるということです。
予想もしていなかった状況に遭遇して非常に驚いた時の感情を表す表現としては他にも、「目の玉が飛び出るほど」とか「わが目を疑った」「目を見開くほど」といったものや、「腰を抜かしそうになった」、「心臓が止まるかと思った」、「肝をつぶす」などという体の一部を使った表現の仕方もあります。
また、「びっくり仰天する」とか「ぶったまげる」「おったまげる」「愕然とする」という表現でも表すことができるように、とにかくあまりに意外過ぎたことや突然過ぎた状況や出来事に、衝撃を受ける感情を読み取ることができると思います。
とにかくびっくりしたとき
あまりに驚いたり、とにかくびっくりさせられた時の心理状態は、とても動揺させられたり驚きあきれることもあるかもしれません。
もちろんびっくりさせられる状況は、常に嫌な感情や経験によるものというわけではなく、好ましい経験による場合もあります。
いずれにしても、「驚愕」という言葉はこうした、びっくりするという感情を表す時にぴったりな表現としても使われます。
たとえば、驚愕の意味には「言葉を失った」とか「言葉も出ないほど驚いた」、「啞然とした」、「絶句した」といった声も出ないほどの驚きが含まれています。
他にも、「動揺を隠せない」とか「衝撃を受けた」、「唖然とした」「血の気が引いた」「度肝を抜かれた」「茫然自失となる」といった表現でも表わされることもあるでしょう。
️驚愕の使い方
驚愕という言葉が意味する感情については、何となく理解できたでしょうか。
では実際に、どんな時にこの「驚愕」という熟語は用いられているのでしょうか。
実は意外とこの「驚愕」というワードは、色々な場面において使われていることが多いことに気づくかもしれません。
話し言葉の中ではそれほど使用しないワードかもしれませんが、書き表される文章の表現の中に含まれていることが結構ある、という事が分かると思いますよ☆
それでは、驚愕のさまざまな使い方に注目して見ることにしましょう。
驚愕の事実
今まで知らなかった、衝撃的な事実について判明した時や、知るとちょっと怖くなってしまうような真実について説明しようとする時に、「驚愕の事実」というフレーズが使われることがあります。
「驚愕の事実を突きつけられた」とか「驚愕の新事実が判明した!」なんて言い方をするでしょうか。
たとえば、とある有名人や人気の著名人が、女性として生活していたのに実は男性であることが判明した!とか聞いたら、予想もしていなかった事にかなり衝撃を受けますよね。