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精霊とは何?昔の人はどうして信じて...(続き5)

今の人は信じていないのに、なぜ昔の人間は信じていたのか、その点について少し考えていきましょう。

古事記・風土記の精霊

昔の人達は自然物には生物の無生物の生命が宿っていると信じられており、その精霊の名前の最後にはカタカナである「チ」をつけて崇められていました。

例えば現在においては葉の精である「ハツチ」岩の精である「イワツチ」野の精である「ノツチ」水の精である「ミツチ」など、様々なものに宿っている精霊の名前が決められていました。

そして自然界の力というのはその精霊の動きそのものであると考えられており、例えば水が豊富にある場所というのは水の精霊による力なのだという風に考えられていたのです。

ではなぜ言葉の最後に「チ」をつけられていたのかと考えた時に、私たち人間にとって命は力の源になるようなものはどのようなものであるかわかりですか?
人によれば食べ物のエネルギーと答える方もいるかもしれませんね。

しかし突き詰めて考えていると私たちの体に流れている「血」が生命の源であると考えられていたのです。

これをカタカナに直してみると血は「チ」になりますよね。

だからこそ様々な言葉の末尾に「チ」が付けられていたと一説にはいわれています。

なぜ信じられていたのか

ではなぜ昔の人たちはこのような様々なものを崇めていたのかと考えた時に、それは自然界の様々なエネルギーに対して圧倒されていたからという説が存在しています。

例えば今では私たちは大きな雨が降る前は天気予報なので予告されてその日は傘を持って雨に備えて会社に出勤したりしていますよね。

しかしながら昔の人達はどうだったでしょうか。

昔の時代は天気予報なども存在せずにいきなり雲行きが怪しくなって気づけば大雨が降っていた、そして天の神が怒りを示すかのように雷が鳴っていたとすれば、少し考え方は変わると思います。

今でも私たちにとって自然災害は大きな脅威となっています。

たとえば大きな津波が襲ってきた場合は町が壊滅してしまう可能性もありますし、雷が私たちの体に落ちてくればひとたまりもなく命を落としてしまうでしょう。

そのようなことを経験したことがないような昔の人間からすればそれはまさに不思議な力でなおかつ強大な力であり、逆らうことができない圧倒的な力であったと考えることができるのです。

だからこそ昔の人達は神様を崇め、自分達に危害を加えないように祈っていたり、称えたりしていたと考えることが出来ます。

今でも私達は絶望を感じたり、恐怖を感じれば助かりたいと必死に願ったりしているはずです。

それも突き詰めて考え見れば関係があるのかもしれませんね。

️四大精霊とは

ここまでは昔の人たちがなぜ精霊を信じていたのかということに関してご紹介していきました。

今でも便利な世の中になっていますので様々なことが解明されていますが、昔の方は分からないことをたくさんあったと思いますので、知らないことがあったり不思議なことがあったりすれば恐怖を感じたりしていたので精霊を信じるということに関しても無理がない行為だのかもしれません。

ある程度精霊についての考え方に関して理解いただいたところでここからは世の中に存在している四大精霊について簡単にご紹介していきたいと思います。

漫画やゲームなどをよく行っている方であればおそらく誰もが聞いたことがあるような名前ばかりですのでこの機会に確認してみてください。

水の精

まずはじめにご紹介するのは水の精です。

水の精はウンディーネと呼ばれており四大精霊のうち、四大元素の水を司る精霊と言われています。

また別の名称も存在しておりオンディーヌ、アンダイン、アイリーン、オンディーナとも呼ばれています。

一般的には湖や泉などに住んでおり性別はないですがほとんどの場合美しい女性の姿をしているとされており、アルセスによるとウンディーネには本来魂はないが人間の男性と結婚すると魂を得ると言われています。

火の精

次にご紹介するのは火の精です。

火の精はサラマンダーと呼ばれており、四大精霊のうち、四大元素の火をつかさどる精霊と言われています。

サラマンダーは手に乗るくらいの小さなトカゲ、もしくはドラゴンの姿をしていると言われています。

またサラマンデル、サラマンドラとも呼ばれています。

一般的には家の中で生きることができる生物であると言われており、体温があまりにも冷たいため火を寄せ付けずあるいは火を消し去ると言われています。

また、古来から存在している宗教であるゾロアスター教に関しても火の精霊サラマンダーと呼んでいます。

風の精

次にご紹介するのは風の精です。